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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

リボンチャンネル2

作者: チミー

このお話は連載です。

リボンチャンネルと検索してもらえれば、シリーズが出てきます。


私はティナ。ゲーム実況者だよ。リボン村っていう実況ゲームグループに入っているんだけれど、この間のゲームでびっくりしたことがあったんだ。スターゲームというリボン村がよくやっている今人気の人狼ゲームに近いゲームをやっていたんだけれど、私がラテさんにキルされたあと、村長のリボンさんとなっぎーさんとラテさんが残っていた時にリボンさんが質問した答えに、「僕が欲しいのは完全勝利。」「ファンなんて笛の音色に聞き惚れた虫と同じだ。」なんて言って、なっぎーさんと言い合いになったんだ。

あのう、私、ラテさんのこと好きなんですけど…

私は自分自身では何をすればいいのか分からなかったのでこれ取りあえずリボンさんに「これからどうしましょう。」と、メッセージを送っておいた。そうしたらすぐに返信がきた。「今は混乱しているので、落ち着くまでしばらく活動休止した方がいいみたいですね。」と、書いてあった。今リボン村はすごく人気で、私が行っている中学校でもしょっちゅう話題にリボン村のことが出てきているのに。しばらく休止したら、この勢いがなくなってしまうんじゃあ無いのだろうか。そんなの、困るよ。せっかく人気になってきたのに…私はある日のことを思い出した。


急ブレーキの音。血生臭い匂いがあたりに広がった、私はもしかして思って辺りを見た。そうしたら見てしまったんだ。目の前に見える、お母さんとお父さんの…

「お母さんっ、お父さんっ。」

私はそこに座り込んでしまった。体全体に走る痛みに私は顔をゆがめた。そして、目をつぶった。目を開けると私は病院のベットに寝かされていた。優しそうな看護師さんが来て

「あなたは交通事故に遭ったのよ。だから、救急車に乗ってここにきたのよ。」

と、言った。


その時からだ。私が声を出そうとしてもあの時のショックで声が出ないのは。だから、スターゲームでは本当は周りの人と話せるのに私はチャットモードを使っている。

ピロンとスマホの着信音が鳴った。リボンさんからだ。「一度みんなで集まって話し合いますか。」と、書いてある。リボン村のみんなで集まるのはリボンさんのおうちになった。私は普通に外に出てリボンさんのうちに向かった。ラテさんとなっぎー以外リボン村のみんなゲームのライブ配信はしていなのだ。だから、顔を見られてもいいし、声を聞かれてもいいんだ。

リボンさんの部屋に入った私を、リボンさんとなっぎーさんが笑顔で迎えてくれた。そっか。2人は幼なじみで、家が隣なのか。ちなみに私とリボンさんは中学一年生で、ニコさんとラベルさんが中学二年生で、ラテさんとなっぎーさんが高校三年生なんだ。

リボンさんは私がラテさんのことを好きなのは知っているし、私はリボンさんがなっぎーさんのことが好きだと言うことが知っている。

みんなが集まった。

「皆さん、混乱していらっしゃるみたいですし、一旦活動休止にしましょうか。」

と、リボンさんが言ったので、私はタブレットの上に指をはしらせた。

「でも、この人気がなくなるのは嫌です。」

みんなはいきなり電子音が響いたからびっくりしたみたい。目を丸くしている。

「ティナです。交通事故以来、声がでないんです。ですがアイパットでさっきみたいに話せはします。」

「だからティナさんはスターゲームでもチャットモードなんですね。」

と、ニコさんが、言う。

「そうです。」

私はほほえむ。

「あの、恋愛禁止にしたらどうでしょうか?」

と、ニコさんがいきなり言った。

「どうしててすか!」

「本当に、いきなりなんですか。」

「落ち着いて、ティナさんとリボンさん。」

と、ラベルさん。

「ラテさん、この間の話、本気ですか?」

「本気だよ。僕はプロだ。ゲームに、プロだ。ファンを喜ばすプロではない。」

「ファンは僕たちの大切な人たちだ。」

すぐになっぎーさんが言い返す。

「ファンからは金を吸い取る。僕たちを漫画とかと同じように消耗品扱いしているなら、僕たちもファンを消耗品がわりにすればいい。それだけの話だ。」

「それは、正しい生き方じゃあありません。」

リボンさんも言い返す。

「生き方に正しい正しくないはないよ。」

「‼︎」

「ちょっと混乱しているみたいですね。やはり、活動を休止しましょう。」

リボンさんの一言でみんな口を閉じた。

私は家に帰ってスマホを開いた。ネットを開くとリボンさんが「リボン村活動一週間休止します」と、書いていた。

結局こうなってしまったのかあ。残念。

あっ!コメント欄にもコメントがもうきている。「とても残念です来週を楽しみにしています」とか、「いつもリボン村を見ているので、理由を知りたいです」と、書いてある。嬉しいな。

夜になったので、私はベットの中に入った。

綺麗な茶色い目。透き通っている声。

ラテさん、おやすみ。また明日。

次の日。

朝から会議が始まってから4時間経った。今は12時。おにぎりを食べながら、グループ電話でみんなと話す。

「あの、私が恋愛禁止にしたらどうですかと言ったのは、恋愛が今の状況に交わるともっと混乱してしまいますし、私達はただの実況グループだからです。」

と、ニコさんが言う。

私はおにぎりをほうばった。

「なるほど確かにそうですね。」

ココさんが言う。

「どうしてですか。」

「どうしてですか。」

電子音とリボンさんの声が重なった。




読んでくれてありがとうございました。

チミーは他にも何作か作っていますので是非読んでみてください。

評価とコメントお待ちしています♪

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