『やがてキュウ』の世界設定③
③ という訳で、ハード面の設定のお話を
芝居はかなりの部分、役者さん(キャラクター)にお任せ、ということですので。
この雑談エッセイもどきの当初の目的である『世界設定』について、ちまちま語ってまいりましょう。
舞台は基本的に、現代の日本に準じます。
ただSF的な設定部分(なんとSFだったんですよ~この話!『サイエンスフィクション』というよりも『すこし・ふしぎ』寄りですが)として『この世は【創造主】と呼ぶしかない、圧倒的な上位者の手による創作物』ということになっています。
この創作物たる【世界(宇宙?)】は、循環することによって完結するよう作られていますが、いつもいつも循環がうまくいくとは限りません。
物質そして物質が組みあがって出来た生物は、活動することによってエネルギーの滓とでも呼ぶしかない、現在【dark】と呼んでいるものが出てくる、と。
循環がスムーズにいけば【dark】もゆっくりと浄化され、何も問題ありませんが、浄化が間に合わないほど【dark】が増えてしまうと、世界の均衡が歪んできて、最終的には【世界の破滅】に至ります。
それを予防する為、【創造主】は下位組織【秩序】を設定、【秩序】はそれを実行する自身の下位組織【管理者】を設置。
【管理者】は【世界】の担当地域を中心に物質や生物の活動に関与、【世界】の循環がスムーズに流れるように努める……と。
ですが、そもそもが『循環することによって完結する』ように設定され、創造されているのが【世界】。
元々【dark】を浄化するシステムを持っていますし、それを強化する方へと、自らで動きます。
その強化された自浄作用……【eraser】の顕現です。
【管理者】は【eraser】の活動を補佐し、自浄作用を進めてゆく役割も担うようになりました。
ざっとした設定はこんな感じですね。
イメージ的には。
世界は緻密に組み上げられた、たとえるならば膨大な数の分岐を持つ、マルチエンディングのゲームソフト。
ゲームディレクターが【創造主】、【創造主】の手足として働くスタッフが【秩序】、【秩序】を助けつつ、バグやらの不具合やらがないか実際にゲームをプレイしてチェックするゲーマーさんのスタッフが【管理者】……とでもいう雰囲気、でしょうか?
(……ゲーム業界のこと、私は全然まったく詳しくないので、バクッとしたイメージだと流していただければ幸いです)
ゲームへの思い入れは、【創造主】も【秩序】も【管理者】も、誰もがみんな強く持っていますが、当然スタンスは違ってきます。
【創造主】【秩序】の一番の関心や目的は『よりよいゲームに仕上げたい』というところ。
もちろん【管理者】の関心や目的もそうではありますが、『実際にプレイして』という部分から、バグやゆがみにもそこはかとない愛着を持つ……のではないかと愚考します。
スイくんの上司兼親代わりである、管理人さんこと【管理者・ゼロ】。
彼女の精神状態はそうなのでは? と私は思います。
④ ヒーローの設定
このお話。少なくとも冒頭は、変装を目的とした『だーれだ企画』出身。
いつも書かないタイプの雰囲気のお話を目指し、私は冒頭シーンを書き上げました。
なんと『はーどぼいるど』風なヒーロー像を作り上げ、相方の女性も『はーどぼいるど』風に描写しました。
(所詮『はーどぼいるど』止まりながらw)
ふふふ。このお話は、
『強くなければ生きていけない、優しくなくては生きていく資格がない』
的なキャラの、カッコいいヒーローが活躍するストーリーを目指すぞ!
……まあ、その。
私ってば、ほんまもんのハードボイルドな小説、読んだことないんだけど。
私の中にある、一番『ハードボイルドなかっちょいいヒーロー』って『装甲騎兵ボトムズ』の主人公 キリコ・キュービーだしなー。
あ、『コブラ』のコブラもかっちょいいかも。愛嬌あるし。
コブラの方が一般的な意味でそれっぽいか?
でも私の筆では、キリコ的なヒーローはギリ描写できても、コブラ的なヒーローをチャーミングに描く自信ない~。
……うーん、なんだかなー。
マンガやアニメしか思い浮かばない。大丈夫かな? ま、まあいいでしょう。
あと、彼のバディになる少年も、最初はへなちょこだけどメインヒーローの薫陶を受け、かっちょよくなってほしいな♪
最初はぎくしゃくしながらも、次第に互いの背中を預けられる最高のバディになってゆく、厚い信頼で結ばれたブロマンス要素が加わるともっといいですな♪
……などと思っていた時期が、私にもありました(笑)。




