たとえ、形代(かたしろ)であったとしても。の世界設定①
Ⅰ 厨二病の神様が見た夢
それではいよいよ問題?の、『たとえ、形代(かたしろ)であったとしても。』の設定を書いてゆきます。
この作品、こちらに投稿している分はまだ冒頭も冒頭、ヒーローは出てきたもののヒロイン役のお姫さまや女童も出てきていない状態ですけど……、大丈夫なのか?と、自分でも思います(笑)。
かわかみプロデュースのへっぽこ舞台(つまり作品)でたまに起こる『役者の暴走』と呼んでいるアドリブ劇場(思いがけない物語の変更)が、絶対ないとも言えないのに。
ただ、コレに関しては一度完結させている話(公募に出して講評を求め、設定厨乙、という意味合いの内容をもっと紳士的な表現で言われた…という、いわくつき物件ww)ですので、大本の設定やらストーリーの流れやらは、今後も変えませんし変わる予定もありません。
役者たち(登場人物たち)の中に、ヤンチャしそうなのもいなさそうですしね。
それに、書くのは基本的に『世界設定』ですから。
仮にちゃぶ台返しキャラが現れても、設定の基本は変わらないでしょう。
『世界設定』を書いただけなら、ストーリーの直接的なネタバレにもならないでしょうし……多分。
ビビりながらも、レッツゴー!
この話はかなり意図して、箱庭的な世界観で語ろうと決めました。
一柱の神様が作り出した……というよりも、その神様が孤独に苦しんだ果てに見た夢が、彼らの暮らす世界なのだ……と設定しました。
その神は、海であり空であり大気であり、世界のすべてにしてひとつであった。
神の名は『始祖大御神・あお』。
……なんだかラクレイド話のレーンの神・レクラみたいだけど、細かいことを気にしてはいけません!
(実は作った時は気付いていませんでした。この話の原型はラクレイド話とほぼ同時期に頭の中で捏ねていましたが……ここまで似ているとは、組んでいる最中は思っていませんでした。ひとりのへっぽこな作り手が考え出せる世界観には、限界があるのだという証左ですね、はは)
果てのない時間、ただ在神。
ただ在という己れに、神はまったく疑問を持たずに長い長い時を過ごしていました。
が、とある瞬間にふと、神は己れの孤独に気付いてしまいます。
気付くともう、それを無視出来ません。
己れの孤独に心が囚われ、神は病んでしまったのです。
病の神は、己れの存在意義である『すべてにしてひとつ』を否定する行為……望んではならない望みを言の葉にしてしまいます。
「我ではないものを、我のそばへもたらせ。我を苦しみから解き放つ者を、我のそばへもたらせ」
……うん。
病んでますし、厨二な神様ですね(笑)。
思春期の、自我の目覚めとその苦しみが化身したような神様です。
その世界で繰り広げられるのですから……この話の行方がわかろうというもの(笑)。
厨二な神様が生み出したこの世界で、青春の苦しみや哀しみが語られるのです。




