ダークヒーロー4
リヴァイア村、
山脈が建造した、大洞窟を上手く利用して作られている村である。
その堅牢の守りで、上手く猛威から村を守れるように考えられており、訪れる冒険者の安全場所として機能している。
しかし、環境としては厳しいと言えよう。
南側には「ドラゴンの巣窟」と名高いアルガス山脈があり、ここリヴァイア山脈に至ってもワイバーン種の猛威がある。
アルガス山脈側からのアクセスを成功させた者がおらず、北側からのルートはデスロードと名高いリヴァイア山道を通る他に道がない有様である。
また、村には教会が無く、ここで魔物達に御臨終させられたら、マサルド教会まで飛ばされてしまう。
そんな村の経営は、冒険者ギルドが行っている。
と言うか教会が影響してないので、ギルドの独壇場であると言えるだろう。
アダマンタイトやミスリル銀といった貴重な鉱石類や、ワイバーン種や鉱山に出る珍しい魔物の討伐などから得られる産物は、大きな魅力の一つであり、腕の立つ冒険者にとっては夢のような場所でもある。
洞窟の入り口を強固な柵壁が塞いでおり、出入り口の門がある。
門の前には、門番がいた。
アッシュとローザと俺はすんなりと入れたが、ランドは何故か止められていた。
ローザが、嬉しそうな顔で様子を見ていた。
アッシュは笑いを堪えるのに必死のようだ
「お前何だそのふざけた顔は」
「マックス一体何のことでやんすかさっぱりでやんす。ギルドカード見せたでやんしょ。」
ランドはせまる勢いで怒り始めた。
名前を呼ばれ、ランド本人だと気付いたのか。
マックスも笑いを堪えるのに必死のようだ。
「解った解った。ランド頼むから、それ以上は近づくなよ。その何だ冗談はその顔だけにしとけって。その顔で迫られたらお前もそう思うだろう。ほれっ鏡だ。それで俺の気持ちを知れって。」
「鏡って!こっこいつ誰だ。って自分でやんした。マックス自分が悪かったでやんす。自分がこんな顔してる何て気付かなかったでやんす。ローザ犯人は、君でやんしょ。」
へーみんなこの村に来たことあるって事だよな。
なるほど。道理でリヴァイア山道で落ち着いてた訳だな納得。
えいって大成功と言わんばかりの様子のローザとアッシュも絶賛大爆笑中
とまあ、顔馴染みだったんだな。
「よし」
「よしじゃないでやんす。ラインさんもグルだった何て信じられないでやんす。」
とは言ってもな~っとローザさんをチラッと見る
玩具を目の前にして遊びたそうな子供の笑顔だ。
これの矛先が向いてみろって。
今度はアッシュさんをチラッと見る
アッシュさんも腕組みしたままうんうんと頷いていた。
ほらみろ
「俺はギドに来たことを、報告しに行って宿の手配しとくから、お前らは酒場で待ってろ。」
あっ逃げたか。
まあいいや
ここは、せめてもの罪滅ぼしだ。
「。ほらほら、勘定は俺が持ちますから。酒場で一杯やりましょう。二人ともむくれてないでパァーといっちゃいましょうや。」
まあ雇い主は俺だからね。必要経費は当たり前として、これはしょうが無いだろ。
突如、必要になった経費だ。
カラン カラン
「へいらっしゃいって、ランド君に、ローザちゃんじゃないか、しばらくだな元気してたか。でそちらの若いのは」
おっチャンスかな。
とりあえずジャブ
「初めましてラインって言います。私実は商人をしてましてこの村には、行商目的で参りました。何か御用入りございますか。何でも取り寄せ可能です。遠慮なくお申し付け下さい。」
そう仲間が増え今日はドッペルさんに予め市場で待機して貰ってるので何でも取り寄せ可能って奴です。
俺はカウンターの上にどこからともなく取り出した酒類用を並べていく。
「物資は、今の所大丈夫だ。先日届いたばかりだからな。それは間に合ってるが、ほう不思議な事があるもんだな。ってこいつは驚いた。一体全体どうなってんだ」
まっいっか
それは、企業秘密です。
「それは、内緒です。まあ何かあれば、よろしくお願いしますね。」
カラン、カラン、入ってきたのは、アッシュだ。
直径約40cmくらいの紙で包まれた肉の塊を両手で持ってきていて、それをカウンターに置いた。
「よう、ダイン久しぶりじゃないか。ほれっワイバーンの肉だ。とりあえず今日はそれでなんか作ってくれ。ダインも、肉が欲しけりゃギドに言って分けて貰え。」
ローザが使ってた保存魔法…倒した魔物だけに作用する魔法で、保存及び転送の下準備ができる。下準備をしたものを、リヴァイア支部の係が転送したのだ。
便利な魔法何だが、転送効果は、魔物の死体にしか効果がない特徴がある。普通に果物とか野菜類の保存は、出来るが転送効果はない。色々と不便な所もある。
「ほうこりゃすげーな。解った任せろ。俺様が腕によりをかけて作ってやるから、酒でも飲みながら待ってなって。」
「言われなくたってそうするよ。」
「「かんぱーーーい!」」
そんなこんなでドンチャン騒ぎになったんだが、
勿論目的は忘れちゃいないさ。
夜も深まり段々と酒場が賑やかになる。
ってさっきから背景が騒がしい
うわーランドさん、お気の毒だわ。
ワァーワァー「いいぞランドもっとやれー」ワァーワァー
ヒューヒュー「ジャンケンポイよっしゃーランドの負けだな。ほらっ脱げ脱げ」ヒューヒュー
酒場の観客まきこんで勝ち抜き式のジャンケン大会
勿論仕掛け人はローザさんだ。
「所で、ギドさんってどんな人何ですか。」
「よっしゃーランドを討ち取ったなり、次はいよいよローザちゃんの番だな。ウヘヘヘへへ」
おっと、更にうるさくなったな。凄い歓声だ。
「ああこの村の責任者さ。リヴァイア支部のギルドマスターでもある。」
「あらランド、もう負けちゃったの。もう仕方ないわね。いいわ次はアタシが相手になるわ。かかって来なさい。」
うおっ、ローザさんすんなりとステージに上がって行ったぞ。
うわーちょー見たい、
行方が気になるって
浪漫だろ~
見たいが我慢だ。
「会わせて下さい。3人には、内緒にしてたんですが、実はアルガス山脈に行きたくてここまで来たんです。勿論契約外なので、俺一人で行きます。どうかお願いします。」
「ジャンケンポイ。くっそーーまた負けたか。おい頼むから勝ってくれよ。おまえで最後なんだからな」
ワァーワァー何とも意気込みが半端ない気がするが、ワァーワァー
まあしゃあない次だ次
頑張れ観客の皆さん
「馬鹿な。ドラゴンは辞めとけって。あの山はな、教会の御加護が届かないから、本当に死んじまうぞ。ってまあギドに会わす件は、引き受けよう。だがな、許可は降りないと思うぜ。あともし万が一ギドが許可しちまったら、俺も行く。あいつらはわからないがな。とりあえず今日は飲め飲め。どうなるのかは、明日の話だ。」
なるほどね。ドラゴン達の影響で、この山脈一帯が調べられないし、フライングボードも妨害されてたって事か。危険だが、どうしても行く必要があるね。
「そんなアッシュさん、そこまでは流石に迷惑かけられません。でもとりあえずギドさんには、直接話してみます。ありがとうございます。」
「全く酷い目に遭ったでやんすよ。ローザにも困ったもんでやんす。」
終わったって事は、やっぱりねー、
会った当初から直感力は凄まじいとは思ったさ
でもね。
そうだよほんのちょっぴりだよ
期待しちゃった訳だよ。
その何だ観客の頑張りって奴にさー
かなり残念だ。
「あー面白かった。でもどうするんのよ。ランドあんなに早く負けちゃってさ。もしアタシが脱ぐ事になったらあんた責任取れるのー」
きたこれ不味いのきた!
ローザさんの理不尽な選択肢だ。
一つ間違ってしまうと、
いや考えるのはよそうな。おれっ
そうだよ。言われてるのはランドさんだ
俺には関係ねー
さあランドさんどうでる
って俺も酔ってしまったようだな。
「そんなの知らないでやんすよ。ローザが元々言い出しっペでやんす。巻き込まれただけで、やんしょ。」
あっちゃーーーー
それは、不味いよ。
うぉーーーーローザさんのあのおっかない顔~
やめたげてローザさん
ってか遅かったか
ほらってやっぱりかー
ジョーカーフェイスに
言わんこっちゃないです。
とにかく明日だな。今日はもう飲めません。お休みです。