ダークヒーロー2
お次はオークが襲ってきた。
「皆さん危ないから離れて下さい。ここは僕に任せて、出来るだけ遠くに逃げて下さい。」
そうだ。弾の換装忘れてた。
この弾リーサルだった。
ダークネスに危険を感じた俺は3人を退避させようとした。
「ラインちゃん無茶よ」
「ラインさんそうでやんす。」
「ライン俺達も闘うぜ」
「いいから離れて下さい。危険なのは、オークじゃなくてこのダークネスです。お願いします。どうか逃げて下さい。」
そうデストロイヤーの異名を持つリーサルだ。
逃げなきゃ彼らの服が大惨事になる。
三人「了解」
常々に逃げたした所を見て安堵した。
しかし走りながらこちらに向かってくるオーク
「もっと近づかせて、そうだ来い。今だ」
「グオー」
オークとの距離2mくらいか、よし今だ。
「吠えろ闇属性散弾銃「4デストロイヤー」発動」
ボボン。
「・・・・・・・・」
あかん。
あかんでこれ。
グロ過ぎるだろ。
使っちゃ駄目なやつだ。
目の前でボボンだ。
出来るだけ柔らかに表現すると、
突然ですが花火の映像をお楽しみ下さい。
オークにリーサルが着弾するなり、オークの体の、美味しそうなミートが無数の星の花火になって、辺りを赤く彩る。
三人「・・・・・・・・」
俺の服は美味しそうな細かなミートとケチャップまみれだ。
冷ややかな空気が流れる。
なんとかしなければ
「よう、俺ド派手にかましてるみてーで中々面白いじゃねーか。おめえの向いてる方向からな200mくらい先の茂みに奴がいるって事よ。今な奴は、お前を絶賛監視中だぜおい。気付かれちまったらーしゃあねーな。なんとかしてみ~。因みに会話は筒抜けだから、奴の事を気付いたような会話したら逃げられっちまうぜ。」
何とかしろか。
会話は筒抜けか。
何とか皆に知らせるには、そうかわかった。
「きっ着替えはこのリュックにありますから、皆さんすみませんが、着替えが終わるまで見張ってて下さい。」
三人「・・・・・」静かに頷く
布袋を2つと紙とペンでと、よし出来た
布袋は衣類を入れる為と見せかけで出しとく。
よし演技スタート。
先ず奴の死角に入る。
俺はアナライズ効かないから、木の影に入りこれで一瞬だが、奴から俺は全く感知出来ない。
「もうこっち向いても大丈夫ですよ。いや~失敗しました。吹き飛ばす予定が、花火になっちゃいました。」
ランドが連絡魔法で4人をリンクさせた。
尚ここからの会話はドッペルには感知出来ません。
「ラインさんそれ本当でやんすか。」
「奴は魔物で感知します。紙に書いたのは、今この場所の会話が奴には筒抜けだったからです。そこでランドさん、そのロッドなら、200m先に無詠唱で「5ランドブラスト」を放つ事が可能なはず、足留めをよろしくします。
アッシュさん最大速度で奴の方に全力攻撃で、奴は不定形で切断されたくらいでは死なないので真っ二つにしたら、この布袋に片方ずつ閉じ込めて下さい。真っ二つの状態なら元に戻るまで無力化出来ます。
布袋で一つになるのを妨害出来ます。
ローザさん、そのメイスなら、無詠唱で「4ハイスピードアップ」を使えます。アッシュさんをサポートして下さい。
僕が先を急ぎますと言ったら作戦スタートで」
三人「了解」
「では、さきを急ぎましょう」
ローザ「4ハイスピードアップ」
アッシュ「全速力攻撃」
「5ランドブラスト」
様子を伺ってたドッペルの足下が泥沼化しドッペルは沈み始めた
「ちょっと何よこれっ!!!!」
ハイスピードアップによって超加速したアッシュが200mを約2秒で間合いを詰めドッペル目掛けて詰め襲いかかる。
「ちょっっと待っ」
「うぉぉぉぉ「5水流斬り」
激しい激流の渦がドッペルを呑みこみ瞬く間に胴体が切断された。
「よし今だ。よし2つとも捕まえたぞ。皆終わったぞ。」
「さーてコイツの処分だが、燃やしちまうか。ランド頼む。」
けっこう神経使って捕まえたんだから、燃やすのはちょっとなー
持ってみたが、うぉ布袋がモゾモゾ動いているキモいな~
「そいつはなドッペル.リンカダールって名前だ。どんな事しても死なねーよ。消すだけ無駄だって話だ。燃やして完全消滅したと見せかけて全く違う場所に出現しちまう化け物だからなー。一生無料化しといたほうがいいって事だが。そいつの精神を折りにいくぞ。なんせ俺はお前だ。出来るだろ~が」
なる程ね。リンカダール聞いた事ある名前だ。いやこの世界なら誰もが知ってる名前だ。
「ちょっと待って下さい俺に話させて下さい。ちょっと僕にそいつを任せて下さい。そいつは何をやっても死にません。1つにさせなければ、無力のままなのでそいつは厳重に元に戻らないようにするしかないです。燃やして消滅させたとしても全く違う場所で出現してまた同じ事をするはず。そうだよね。ドッペル君、君って商人の中じゃけっこう有名な魔物でさ~。上手く毎回擬態して逃げちゃうんだよね。聞いてるのドッペル君、君の名前も知ってるんだよね。」
ドッペルの入っている袋がビクッとしたな。
「ドッペル君さ~君何時までも、バレてないからって調子乗っちゃった訳だよね。今ランドさんが、連絡魔法で、君の弱点をさー、ギルドに報告してるころかもね。さあどうするドッペル君。」
更に両方ビクッとし出したぞ。
とどめだ。
「まあ、ギルドの絶対的な監視下で、永遠の無力化を味わうのと、今ここで心を入れ替えるのと好きな方を選ばせてあげるよ。さみしいよね。君はほぼ寿命がないわけだろ。なら永遠にそのままだろからね。よかったら真名も知ってるんだが。言っちゃっていいかな。ドッペルって仮の名前でしょ。」
おっとビクビクし始めたな。
「真名知られたらさ、君困っちゃうんじゃないの?だってあれでしょ
思念リンク中、ここからは三人には聞こえません
「お前は一体何者だ。何故それを知ってる。」
相手の質問は無視だ。
「だって豊穣神って言ったらこの世界なら誰もが知ってる神でしょ。ねえリンカダールさん。僕のいうことを聞いてくれたら、それなりの自由は保証してあげるけど聞いてくれなかったら一生さみしい
「わかった。聞いてあげるわ。」
よしっ折れたな。
だが。もっとギリギリまで追い詰める。
「僕の正体?いやデカリーカーンの息子のラインカーンだけどね。それ以上でもそれ以下でもない。俺にもリンカダールさんのいうことがわからないな。これは本当だよ。触れたら解っちゃうんだよね。さっき袋を持ち上げた時に、リンカダールさんの情報が読み取れちゃっただけさ。リンカダールさんアナライズ無効にするけど、俺のアナライズは無効に出来なかったみたいだね。理由はそれだけです。」
「負けたわ、さあもういいでしょ。」
「まだ解放するなよな」
ライン君達には聞こえません
「いーや駄目だな。リンカダール貴様パラレル座標してるだろ。パラレル転移でもう一回、一からやり直す気だな。そうはさせねーぜ。このままこいつに、お前に絶対破れないプロテクトを掛けて貴様の、パラレル転移を封じさせて貰う。」
「ここまで分身体が弱ってたら簡単に5次元転移魔法を封じるのは訳ねえからな。俺か、貴様と同じ、忘れ去られた魔王さ。俺が思いついたくらいだからな、同じ魔王である貴様が思いつかない訳ね~っ事さ。」
「もしこの世界の分身体を無くせば貴様は一生5次元転移魔法を使えないで、孤独な生活を送るか、あの理不尽な神に消されるか、しか道がなくなるぜ。だがもう遅いな。プロテクトは掛けた。どうだい試してみるかい。嘘だと思ったら、試してみるといい。」
「抵抗した挙げ句絶望を味わうのは貴様だがな。こいつが死ななきゃ使えないんだろ。5次元転移魔法それが絶対条件だから、いくら貴様が魔法の天才だろうが、ねじ曲げられない真理さ。」
「貴様が考えている事は、同格の俺様でも思い付く事だ。もし負けてれば、お前もラインに対して同じ事をするだろうよ。気付いて当然だからな。」
「さあここまで言われたらもう貴様には、服従か孤独か死かしかねえ。好きなの選ばせてやるよ。俺様は寛大だからな。」
「.........」「しょうがないわね。貴方の名前は?」
「ばーか、んな事教えたら、他の手段いくらでもあるだろうが、言ったろ。お前が考えている事は、俺様でも思い付くって。」
「名前を教えないから、意味あるんじゃねえか。こっちが一方的に知ってるからこそ、全部封じられる、違うかなリンカダールさんよ。そうやってやってきたんだろ。なら簡単さ貴様に対して、おれがそうしてやるって事さ。」
「............」
よし折れた折れた完璧ポッキンだな。
ライン君には聞こえます!
「まだ解放しないほうがいい。二重三重にして絶対逃げられないようにしといた方がいいって話よ。」
またここからはライン君達には聞こえません。
「・・・・・・このろくでなし。そこまでするの、酷くない?」
よしよし、一回完璧に折れた後開き直るのは、認めた証拠だな。
「それ魔王に対しての誉め言葉だな。まあせいぜいラインの手足になれや。それさえ解ってれば悪いようにはしないさ。仕事熱心なのはわかってるからな。そのために、あれだ豊穣神と名乗ったんだろ。」
「........そうね。」
よしっ魔王リンカダールが仲間になったのでした。