第一章 第一話 始まりの悲劇
「・・めよ・・ざめろ・・目覚めろ」
真っ暗で霧が濃い中に男が一人さまよっていた。
「お前にはやらなければならないことがある」
「やらなければならないこと?」
その声はどこかで聞いたことがある渋い声だった。
「もう時間か・・・もうすぐ来てしまう」
「とにか・もう・かん・・ない」
「なにいってんだ?」
その声はだんだん霧の中に消えていこうとしている。
「・・・・めろ・・」
「おい、まだ話は終わってないぞ!おい!」
こえは霧の中に消えていき景色がだんだん歪んでいった。
意識が・・・・・・
ドン!!
「夢か」
この夢がまさかあんなことになるとはこのときは思はなかった。
「おはよー」
「おーす」
黄色い髪色に黒のギザギザ模様の
少し目つきが悪いこの男
鬼塚雷二は学校に通うごく普通の高校生である。
「雷二ー数学教えてー」
「英明、またか」
「だって全然わからないんだもん」
親友の租鍋英明と一緒に毎日普通に過ごしていた。
「そういえば前話していた、夢は今日も見たのか?」
「あぁ見たよ」
「どうゆう夢だったんだよ
こう見えてお前の話の続きが気になるんだよ」
そう、雷二の夢はつながっていた、最初は:ようやくつながった:
と声がした。
それからもう20回は続いていた。
「今日の夢はよう急に〔目覚めよ、目覚めよ〕って言ってくるんだよ
ほんと毎回毎回なんなんだ」
「へぇーそれで?」
一瞬英明の顔が変わった
「それでってそれだけだよ」
「そっかならいんだ」
なんなんだろういつもの英明とは少し違った。
そう思ったその時だった。
「きゃあああああああああ」
「なんだ?」
いきなり校門のほうから悲鳴が聞こえた。
雷二たちは今日教室の窓から校門を見た。
「なんだ・・・あれ」
それはあまりにもおかしな出来事だった。
変な姿をした男が生徒たちに向かって変な紙を向けたとたん
生徒が次々に消えていった。
「あれって」
「おい!英明あのおとこをみたことがあるのか?」
「あぁ、あの白い浴衣のような格好に星が書いてあるお札
あれは陰陽師」|