真実の鏡 ~クリぼっち編~
「鏡よ鏡、鏡さん。」
『お呼びでしょうか?』
「どうして僕はクリスマスに仕事をしなきゃならないのかな。」
『それは、ご主人さまが一人でクリスマスを過ごすのが嫌だからと仕事の予定を入れたからでございます。』
「そ、そうだったね…じゃあ、どうして僕はクリスマスにぼっちなのかな?」
『それは、ご主人さまにクリスマスを共に過ごす相手、具体的には彼女がいないからでございます。』
「うっ…なら、どうして僕には彼女がいないんだ!?」
『それは、ご主人さまがイケてない甲斐性なしだからでございます。』
「ぐふっ!」
『ついでに申し上げますと、グズで意気地無し、おまけに無能でブサイクと、モテない要素の数え役満となっております。』
「ふぬらばっ!」
『さらに裏ドラといたしまして…』
「も、もう許してください。」
真実とは残酷なものですね、はい。
ちなみに、これはほぼ実話だったりして…
わたくしこと楠たすくは、自分のことが大嫌いで隙あらばぶん殴っていじめてやろうと構えているもう一人の自分を腹の中に飼っております。
黒いやつと呼んでいるこいつが鏡さんの正体なのかもしれません。