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人生180度転換  作者: 裏レモン
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変わる

第一章 ~願う~



同じ日が何度繰り返されようと

俺が送っている毎日は変わる気配がない。

俺は不登校の中2 火田 慶次


今は朝、空は青く輝き普通の中学生。

ならば清々しい気分になるのだろう。


しかし慶次は違った。

彼は今、俗に言ういじめにあっている。


学校も長く登校していなく、友人は0。

親は慶次を見放しなんのために生きるのか

彼自身にも分からないのだ。


だが彼は今の人生を変えようと思っていた。

そこで彼は考えた。

『まず学校にいこう!』


普通の中学生にとってこれは普通のこと

であったが彼にとっては試練であった。

学校の準備をする事でさえ憂鬱な

気持ちになるのだ。


彼は家を出て学校へ向かった。

家を出て歩いていると後ろから聞こえる、

『何あいつ?今頃登校かよ?』

『人生終わってね?』


慶次は硬直した。

自分が考えた事の無謀さを考えた。

長い間登校していなかった者が

いきなり学校に現れて周りの人間が

優しく接してくれるか?

励ましの言葉でもかけてくれるか?

否 そんなことはあり得ない。


慶介はその時悟った。

しかし頭の中で不安を振り払い

また歩き始める。

学校へ行けば何かが変わる!そう信じていた。


教室のドアの向こうからたくさんの

声が聞こえる。胸がなり響く。

『変わる変わる何か変わる何か変わる』

そう自分に言い聞かせた。


勇気とやらを久しぶりに出したきがする。

慶次はドアを開けた。

教室がしずまりかえった。

冷たく寒い空気が流れる。


彼は自分机を探すと、黒木が机に座っている。

黒木は自分を不登校に追い込んだ張本人。

族出身の兄がいることをいいことに

クラスでは不良的存在。

そいつにつられて周りも次第に慶次に

冷たい態度をとるようになっていった。


コミュニケーション能力の低い慶次は

何も言わずに只呆然と立っていた。

すると黒木は、

『よう、よく来たなお前が居なくて暇だったんだぜ?ちょっと散歩に行こうか?』


これでは何も変わらない。

前と同じ… 自分は黒木に殴られるために

学校に来たのか?違う変わるのだ。


慶次は黒木に掴まれていた肩を振り払った。

『は?なにお前?調子こいた?』

慶次の顔面にパンチが飛ぶ。

慶次は大きく吹っ飛ばされた。


背中が床に叩きつけられる。

黒木は慶次に股がり拳の連打を浴びせる。

『てめぇの居場所なんてねぇーんだよ!

家でママのオッパイでも吸ってろ?』


黒木はそう吐き捨て担任が来たのに気付き

自分の席に戻る。

『あぁ火田、きたのか?』

『学校来いよ?』


慶次の顔の殴られた痕にも気付かない

ようなふりをして担任はそういい放つ。

『そうなんだ…俺って必要とされないんだ…』

慶次に絶望という文字が浮かぶ。


1限目に入る前に担任が教室から

出ていった。すると黒木が

『第二ラウンドだな?といい放つ』


慶次の乱れた心に黒い炎が灯った。

目に入ったのは教員用の1mの定規

慶次は定規を両手で掴み


『黒木ぃーーーーー!!!』

慶次の闇が爆発した瞬間だった。


慶次は黒木めがけて思いっきり定規を

降り下ろした。


グシャッ! 何かを潰したような音と共に

目に何かが入った。慌てて目を擦り

正面を見るとカッターシャツが真っ赤に

染まった黒木が拳銃で撃たれたかのように

ドサッと倒れた。


そんなばかな、定規は人を斬れるような

鋭利なものではないはず、そして少なくとも

慶次は黒木に対抗するために定規を手に取った

殺したかったがこの瞬間殺すなど思っていなかった。


『そんな馬鹿な……』

はっ!と意識が戻り慌てて自分の手を見ると

そこには血を浴びた日本刀が握られていた。


そして自分は返り血で染まっていた

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