人の人生を壊す冤罪
「父さん? 母さん? な、なんで…そんな…行かないでよ!!」
正太は叫んだ。
しかし、返事はなかった。
「行かないでよおおおお!!!!」
狂ったように泣き叫ぶ声が、静まり返った部屋に響いた。
やがて正太は警察に通報し、駆けつけた警察官たちが現場の捜査を始めた。
騒ぎを聞きつけた近所の人々も、心配そうに集まってきた。
そこへ、正太の友人である中森と、上山が息を切らして走ってきた。
「正太! どうしたんだ!?」
中森が叫んだ。
「父さんと母さんが…殺された…」
正太は震える声で答えた。
「殺された!? なんで!?」
上山が目を見開いた。
「分からない…」
正太は力なく首を振った。
その後、正太は警察官に事情を説明した。
「分かりました。今夜は一旦ホテルに泊まって休んでください。また何かあれば連絡します」
警察官はそう言って、正太をホテルまで送り届けた。
しかし…
正太は一睡もできないまま、朝を迎えた。
制服に着替え、重い足取りで学校へ向かった。
授業を受けても、昨日の出来事があまりにも衝撃的で、内容はまったく頭に入らなかった。
放課後、校門を出ようとしたそのとき、数人の刑事が立っていた。
刑事たちは正太を見ると、ゆっくりと近づいてきた。
「正太君、だね?」
低い声で確認され、正太は無言でうなずいた。
「君に逮捕状が出ている。申し訳ないが、同行してもらう」
「…は?」
彼は頭の中が、真っ白になったのだった。




