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メイドが本体!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第一章 闇のメイドを引き連れて王都の学院へ行こう!
70/122

第70話 王都出発までのダイジェスト! 後編!

 学院まで7日……


 チュンチュン、チュンチュン……


(さすがに五・六人は、多すぎるよぉ)


 ユピアーナ様がアンナさんアンヌさんになったりと、

 カタリヌさんサエラスさんドリーちゃんタマラさん、

 駄メイドのナンスィーちゃんとで集団添い寝とやらをされた。


(全員休みだからって……)


 これトイレに行くために抜け出すのも大変そうだ、

 こんなメイドの畑、スイカとか大根とか踏まないように気を付けなきゃ、

 いやこれ各メイドに抱きついてローリングすれば……


「グエエエエェェェェェ~~~……」


 今朝もダークネスドラゴンのドラエーは元気、

 操縦はブランカちゃんで後ろの子ドラゴン四匹には、

 わざわざ例のミッドナイトブランクバッドが乗っている。


(というか一緒に飛んでいるのか)


 夜行性だけどティムすると、

 ある程度は融通効くようになるんだよな、

 朝の散歩くらいは付き合ってくれるよう仕込んだようだ。


(ブランカちゃん無しでも散歩してくれるようになるらしい)


 さて、とりあえず乾いた喉を……


「ご主人様……おはようございます」「はいおはよう、アンナさん」

「ダルマシオ様、おはようございますですわ」「あっ、眼鏡をかけながらのカタリヌさん、おはよう」

「坊ちゃま、おはよう」「サエラスお姉ちゃんも、おはよう」「ふふふ」


 三人続けて目覚めのキスをしてくれる、

 メイドって他もそうなのか?! いや人によるか。


「ダルちゃん、おはよう」

「ドリーちゃんもおはよう」

「んもう、キスしてあげないわよ?」


 はいはいって感じで。


「サンドリーヌお姉さん、おはよう」「はい、よろしい! おはよう」


 大人な感じのキスのつもりなんだろうが、可愛い。


「ダルマシオさま、おはようございます」「タマラさんもおはよう」


 やさしい目でキス、うん、今朝もおっきいね某所が!


「おはぁぁよおおおぉぉ~~」「眼鏡どこ?」「はい只今っ!」


 言われて速攻ではめてくれた。


「おはようございますっ!」

「うんおはよう、今日は一日中、伸びてていいよ」

「お言葉に甘えて、とその前に!」


 ……やたら強めのキスだな、まあいいけど。


「ということでお水飲んでトイレ行ってくるよ」

「御主人様、おはよう」「えっ、アンヌさん? おはよう」

「私がラストだ」「二回目じゃ」「私はアンヌだ!」


 そしてキス、まあいいや。


「ではダルマシオ様、後はベッドを、部屋を掃除して本日はお暇を」

「いいけど、みんなで掃除するの?」「はい、もちろん」


 どれだけピカピカにするんだよ……


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 熟女メイドの給仕で朝食を終えると、

 散歩を終わらせたブランカちゃんがやってきた。


「今日のお世話は、私と聞きました」

「うん、カタリヌさんに頼まれて、王都の学院へ連れて行くか最終テストだね」

「それでは、可能性が!」「いや、それはまだ、なんとも」


 ナンスィーちゃんだってまだいつまで居るか未確定だ、

 まあ商談が終われば一旦はこっちへ戻るらしいから、

 ならブランカちゃんを連れて行く手も無くはないけど……


(王都って物騒な面もあるからね)


 だからとりあえずは、

 ダクスヌール街でテストだ。


「じゃあ、街まで行って挨拶回りについてきて」

「デッ、デデデデッ、デートですかっっ!!」

「だから学院へ出発する前の挨拶回りだってば」


 結果、デートと余り変わりなかった。


(でもブランカちゃん、すっごく楽しそうだから良かった)


 学院まで6日……


 チュンチュン、チュンチュン……


(今回もブランカちゃんとは、普通の添い寝だけだったよ!)


 あの熟女メイドコンビだったらどうしようかと思ったよ。

 それにしてもスッヤスヤ寝てるなあ、デートだってはしゃいでいたから……


「グエエエエェェェェェ~~~……」


 おお、ダークネスドラゴンのママさん、

 ドラエーをミッドナイトブランクバッドが操縦している!

 メスの方だ、ってメスも二匹居るんだよな、名前あげないと。


(下ではミミックとカピバラの散歩も!)


 一応、遠くでアンヌさんとか見ては居るが、

 この分だと王都へ行っても散歩は大丈夫そうかな、

 だとするとブランカちゃんを連れて行っても……


 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 街の屋敷に行くと友達三人と、

 さらには可愛らしい女の子が居た!


「少しだけ戻って来ましたラシャです、お久しぶりです!」

「うん、昨日帰ってきたんだよね、ロジャーの妹さん」

「ダル、もう今日しかないが、デートするか?」「まあ、ちょっとだけ」


 学院へ行ったら普通に女性と接する事もあるだろう、

 意地悪な腹違いの姉や妹と違ってナチュラルというか、

 敵意や嘲笑の無い、齢の近い女の子と触れ合うのは良い準備だろう。


(いや変に触ったりしないよ、友達の妹だし!)


「ラシャちゃん、どこか行きたい所はある?」

「どこも行き尽くしました!」「ですよねー」

「どこでもいいんじゃない?」「ダルくんの好きな所で」「ダル、妹を任せた!」


 結果、モフモフなブラックラビットの小屋へ行った、無難に。


(さあ、明日の朝はいよいよ学院へ向けて出発だ!!)

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