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フットボールのギフト ~底辺Jリーガーの俺がフットボールの神様からもらったご褒美とは~  作者: 相沢孝
第十一章 飛躍のリバプール2年目編

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CLセミファイナル(マドリーvsシティー)その2

「でも、まあ、よかったじゃねーかよ」とテーブルに食器を置きながら司。


「何がだよ!!」と俺。


「カタールW杯、当初の予定じゃ、全部のスタジアムに冷暖房完備して6月開催だったんだぜ」と顔を引きつらせながら司。


「……嘘だろ?」


 そりゃー、ジダンさんもW杯前のテストマッチでハムストリング切りますわー。あー驚いた。


 CLのファイナル終わってすぐにW杯の開幕って、FIFAさん、完全に殺しにかかって来てますよね。


 と、その時だった。


「おまたせやでー」と優斗。


「おそくなったなー」と南君。


「お土産持ってきたのねー」と拓郎。


 実はこれから、CLのもう一つのセミファイナル、アールマドリー vs マクレクター・シティーの2ndレグをみんなで観戦することになってたのだ。


 まあ、敵の分析もさることながら、いちフットボーラーとしてもこの試合は見逃せない。


 ちなみに1stレグの結果は4-3でシティーが勝ってます。


 どうも出入りが激しい試合だね、こりゃ。


 そんな感じでモニターからチャンピオンズリーグのアンセムが聞こえて来る。


 ♪ ~だって、ちゃーぴおーん~ ♪


 すると司がギロっと睨んで来た。おー怖っ。



 --------------------⚽⚽⚽--------------------



 そんな感じでみんなでテーブルを囲んで、アールマドリー vs マクレクター・シティーのCLセミファイナル、キーックオフ!!


「んで、マドリーのメンバーどんな感じや?」


「おう、丁度モニターに映ってるぞ」


「あっ、さんきゅ」


「FWは右からバルバルドにベンゼムにビルシウスかー」


(アールマドリーメンバー表)

挿絵(By みてみん)



「あれっ、今、ベムゼマのところ、オニギリになってなかったか?」と俺。


「んなわきゃねーだろ」と司。


「あはははー」とみんな。


 ……っかしーな、目の錯覚か?


 そんな感じでアールマドリーはバリッバリのベストメンバー。


 まあ、そりゃそうか。ここで負けりゃあお終いなんだから。


 そしてもちろんシティーもベストメンバーでやって来た。


(シティーメンバー表)

挿絵(By みてみん)


 気になった所といったら、右グーリッシュ、左フォルドンに入れ替わったことぐらいか。


 試合はシティーのキックオフで静かに立ち上がる。


 すると前半2分、早速シティーがCKを取る。


「なっ、なんやコレ?」


「ほほーう、おもしれーなー」


 見ると、右のコーナーアークにフォルドンとレブライネが立っている。


「レブライネなら右のアウトスイング、フォルドンなら左のインスイングか」と司。


「ゴール前の人数減らしてまで効果あるのか?」と俺。


「まあ、見てみようやないか」と優斗。


 キックはレブライネが蹴る。


 右のアウトスイングからボールがマドリーゴールからグングンと離れて行くもマドリーのディフェンス陣に憚れてここは不発。


「それでも、おもろいアイデアやったな」


 すると、前半4分、今度はアールマドリーの攻撃。


 左サイドでボールを展開するとアタッキングサードまでスルスルとボールを運んで行く。


「ちょっとシティーの出足も重いな」と司。


 気が付くとシティーのゴール前まで上がっていたカルバドスの足元にヴィルシウスのサイドチェンジが届く。


「おいおい、カルバドスに誰も付いて無いぞ?」


「うわっ、そこはオニギリ決めーやー」と頭を抱えて優斗。


 アールマドリーの右SBカルバドスのアーリークロスをベムゼマがどフリーでヘディング。


 しかし、シュートは枠を逸れる。


「なんか、守備も緩いな、シティー大丈夫か?」と俺。


「まあ、あっちもスケジュールがキッツいからなー」と司。


 シティーもマドリーも攻撃の最後の精度だけは異常に高い。


「こりゃ、一瞬でも気を付いたらやられちまうな」と俺。


 するとその時だった、「はーい、拓郎君からのお土産、暖めなおしたのだー」と俊平さん。(おやっ、ここにもオニギリはいたわ)


「うわーい」とみんな。


 見るとお皿いっぱいのカツにカレーがこれでもかとかかっていた。もちろんご飯もてんこ盛り。


「一体、何人前買って来たんや」と呆れた様子で優斗。


「でも、まあ、いい匂いさせてるじゃねーか」とニコニコの俺。


 実は拓郎が買って来たお土産というのは、最近ウチのマンションの近くにオープンした日本人オーナーのカレー屋さん。その名も『Katsu一番家』というお店のカツカレーだった。


 (カツカレー)

挿絵(By みてみん)


 もちろん名物はお店の名前にもなっているカツカレー。


 今やイギリスでは日本のカツカレーが国民食となっているのだが、そこはそれ、本家日本のカツカレーとはやはりいろいろ違うのだ。


 というのもこちらのカツカレーはインド風というよりも東南アジア風。ココナツミルクが大量に使ってあってしかも辛くない。というか、かなりの甘口。おまけにカツはチキンカツと相場が決まっている。(宗教上の問題で豚肉が食べれない人が結構いるからだ)


 まあ、チキンカツもそんなに悪くは無いのだが、やはりカツカレーといったら日本人の俺達にとっては豚肉のそれもロース肉が定番だ。


 しかし、残念なことに世界の合言葉『CoCo〇番館』様は未だリバプールにはご進出されていない。(現状ロンドンに二店舗のみ)


 ロンドンに行く際にはいつも『Co〇o壱』に行ってアホみたいにカツカレーを食らっている拓郎。リバプールに来てからというもの毎日の方に理想のカツカレーを求めて街を回遊していたのだ。(鯱だけにね!!)


 それが昨年末、本当にウチのマンションの目と鼻の先にカレーハウス『KaTsu一番家』がオープンした。


 俺もそこのお店で食べてみてびっくし。なんと、例のあのお店とまったくと言っていい程同じ味なのだ。


 聞けば、マスターは学生時代から本家の『CoCo〇番館』様でアルバイトをして経営ノウハウとその味をしっかりと受け継いで(?)から、クラファンで資金を集めてこのイギリスのリバプールでお店をオープンさせたのだ。


 聞けば、もともとリバプールのファンで、帰国子女だったマスターは、『物価も高いし、夢を見るなら海外だね』という事で一念発起してカレー屋さんをオープンした。


 『少年よ大志を抱け』と言ったとか言わないとか。


 そんな訳でオープン初日から大行列の『KaTsu一番家』


 もちろんお店で食べても美味しいのだが、このコロナ禍で思いついたもう一つのアイディア料理が『KaTsu一番家』のテイクアウトメニューである『鍋一番なべカレー』だ。


 どうやら、マスターのご出身大学のすぐそばに、例のマシマシな感じのラーメン屋さんがあってそこの名物(?)料理でもある『鍋二郎』をリスペクトしてのメニューらしい。


 システムはいたって簡単。


 お家から鍋を持ってきてマスターに渡して『〇人分よろしくね♪』とお願いしておけば、行列に並ばずに用意しておいてくれるという優れもの。しかもトッピングのカツも好きなだけ注文できる。


 こりゃ便利だねー。


 実は我が家でもちょくちょく利用させてもらっている。


 そんな感じで今日のディナーは拓郎の持って来た『鍋一番なべカレー』と俊平(おにぎり)が作ったトッピング。


 ではみんな、カレーをかっ喰らいながら、フットボールを楽しもうではないか。


 すると、「ごはんおかわりなのねー」と拓郎が声を上げた。


 って、お前、もう一杯目食い終わったのかよ??

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