謝りたい。
、、、ね、ねぇ聞いてる?
一翔、一翔!
一翔「あ、ご、ごめん。聞いてなかったよ。」
美麗「もう!最近おかしいよ!」
こ、こいつはっきり聞いてなかったと言った!
「校内一の美人と一緒に帰れてそれは無いんじゃないの〜?」
一翔「、、、そうだね。美麗と帰りたい奴は沢山いるからそいつ等と帰ってあげなよ。」
美麗「え、、、一翔は私が他の男と付き合っても良いと思うの?」
一翔「う〜ん。よく分からないけど。俺みたいな普通の男は美麗に吊り合わないよ。」
「俺、寄りたい所あるから、ここで。」
美麗は振り向きもしない一翔を小さくなるまで見つめていた。
「一翔のばか。」
、、、らちる。その内、拉致してやるからな。
拉致して縛って軟禁して美麗さまって呼ばせて私無しではおかしくなるくらいまでメロメロにさせて、、、
って言うか何処へ行くか調べてやろう。
美麗は気付かれない様に一翔を尾行した。
常磐総合病院? 何で一翔が病院に入っていくの?何処悪いの?
秀「私で良ければご説明致しましょう。美麗殿」
振り返ると丸眼鏡にパイプを咥えた秀が立っていた。」
紙飛行機シンドローム?
秀「そう!私はその様に名付けました!」
「一翔はある日、紙飛行機を拾います。その紙飛行機には友達になって下さい。と言う文句と短命少女と言う宛名。彼は、その紙飛行機の製作者は病気で、儚い少女を想像し その少女と友達になろうとした。しかし実際の製作者は呆けた爺さんだった。彼は現実を受け止められず居るはずも無い儚い少女を探しまわっている。
これが紙飛行機シンドロームです!
美麗「、、、良く分からないけど呆けた老人がそんな紙飛行機作って飛ばす?」
秀「私はこの目で、見ましたよ!窓から紙飛行機を飛ばす呆けた老人を!
実際廊下まで行き看護婦に叱られている老人を見てきましたから!」
美麗「、、、じゃあどうしたら良いの!」
秀「待ちましょう!一翔を信じて!」
美麗「、、、。」
なんだろう。この男の根拠の無い自信は。
希夢「そうそう。上手に折れてるよ!この飛行機なら新記録が出せるよ!」
爺さん1「ふぉ、ふぉ。先生が良いからの。」
爺さん2「次はわしの飛行機を見ておくれ」
希夢「良いよ。あっ、この飛行機は折り方が違うね」
僕は最近、彼女が他の病室の爺さん達に紙飛行機の折り方を教えている彼女を見る事が日課になっている。実はあの逃げ出した日の次の日、彼女に謝ろうとここへ来た時、偶然この休憩室で彼女と老人達を見つけた。
彼女はとても優しく、丁寧に教える。時折胸に手を当てて苦しそうにするが直ぐに笑顔を見せる。
今日こそは謝ろうと思うがいつも言えない。
希夢「あっ田中さん!まだ飛ばしては駄目だよ!また看護婦さんに叱られちゃうよ!」
一人の爺さんが、作った紙飛行機を窓の外めがけて投げた。
紙飛行機は、勢い良く飛び出し上昇気流に乗り飛んでいく。
ゆっくり、ゆっくり、遠くへ。




