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1 ダメ男、定職に就こうと思った

「まーた、デート断られたなー。ツイてないなー」


と明るく振る舞うが、実は俺が心底落ち込んでいるのは職場の人間はみんな気づいている。


フリーターだからだ。

実家住まいだからだ。


「えー、一人暮らしじゃないんですね。残念です~」

「舞島さん早く就職しないとですね、応援してますよ」


33にもなっても定職に就かずアルバイト生活を送っている。

それが俺にとって楽しいわけでもないのが悔しい。

週40時間?

無理だよー出来るわけないよー。どーせむり。


悲しみに暮れて職場のトイレに引きこもる事にした。

便座の蓋は上げずにその上からドスンと座った。


正規就職を前提で付き合うと条件出されたこともあったな。


「ふざけるな!」


封印した記憶を思い出して、ついトイレの中で叫んでしまった。


「また泣いとるんかー」と扉の向こうから声が聞こえる。相変わらず声が小さい男だ。

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