最終話 イリーナ視点 俺とルミア
最終話です。もしかしたらafter storyを書くかもしれませんが、書くとしてももう少し先です。
アッシュが消えてからダンジョンがいかに厳しくなったかが分かった。最初こそロイを含めみんながパーティのせいにしていた。でも少し時間が経つにつれてわかってくる。どれだけアッシュが偉大な人だったかを。それはみんなも思っていることだと思う。だから
「ロイ。アッシュをパーティに戻さない?」
「は? 本気で言っているのか?」
「うん。うすうす気づいているでしょ? アッシュがどれだけこのパーティに貢献していたのかを」
「...」
ロイが黙り込んでしまうが、他のみんなは頷いてくれる。
「このクエストが終わったらアッシュに謝ろ? そしてまた冒険しよって言お?」
数分黙り込んだ後
「そうだな...」
こうしてウーディネに戻ると国がめちゃくちゃになっていた。周りの人に聞くとスタンピードが来たとか...。
(アッシュ死んでないよね? お願い)
そして国王に謁見の申請を届けると日付指定と一言書かれていた。
{銀色の風と一緒に褒美を与える}
(死んでなかった。良かった)
この文をみてチャンスだと思った。もしかしたらアッシュとまた冒険できるかもしれない。そして謁見するとアッシュと出会う。私たちのことをみて嫌そうな顔で見てくる。
(当然だよね...)
昔銀色の風の人に言われて考え直した。裏方の人は一緒に戦っていないのか? 違うでしょ? 私もそう思った。それと同時にアッシュに申し訳ない気持ちとまた冒険したいという気持ちがこみ上げてきた。
(また昔みたいに仲良くなれるよね?)
でも現実は甘くなかった。私たちがアッシュを戻したいと言ったら銀色の風がアッシュに対して今後近づかないという約束を国王と取り付けた。
(嫌だ!)
もう会えなくなってしまう。そんなの嫌だ。でも国王との約束を破るわけにもいかない。なら今だったら大丈夫なんじゃないかって思って王室を出た後
「アッシュお願い! 戻ってきて!」
謝ることも忘れて叫んでしまった。
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今更何を言っているんだ? 戻って来い? 無理に決まってる。それについさっき今後会わない約束しただろ?
「無理だ。俺は戻るつもりがない」
「なんで! 私たち一緒に冒険した仲間じゃん! それに唯一の幼馴染であるお願いだよ?」
「イリーナ。その言葉をもっと早く聞きたかったよ。でももう遅い。あの時助けてくれたのはルミアや銀色の風のみんなだ」
「!」
イリーナが泣きそうな顔になる。そんな顔をされてももう遅いんだよ。
「じゃあな」
「待ってアッシュ! ごめんって」
「俺にとってお前たちは凶器なんだよ。顔を見たくないんだよ。金輪際話しかけてくんな!」
「ごめ...」
怒鳴ると王宮内にいる騎士たちが駆けつけてきて、勇者パーティと俺たちを引き離した。そこから勇者パーティとは会っていない。
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そこから数カ月がたった時、近くにいる人たちから声が聞こえた。勇者パーティはことごとくクエストに失敗して、パーティ内も崩壊していったと。
「それにしても勇者パーティなんて抜けてよかったな」
「そうだな。でも追放されなかったらみんなに会えなかったから追放してもらえてよかったよ」
「うん! 私もアッシュと会えてよかった!」
「そうね。銀色の風はこの4人だもんね。誰一人かけちゃいけない。あの時には感謝だわ」
みんなと過去のことを話しつつ冒険に出ていった。ジャックがルミアに言った言葉が聞こえなかった。
「それでアッシュとは順調なのか?」
「うん!」
「いつ伝えるんだ? お前がエルフの王女ってことを。それに国にも戻らなくちゃだろ?」
「もう少し先かな。国に戻るのは子供作ってからかな。そしたら国のみんなも認めてくれるし」
「そうか」
「なぁ! 何話してるんだ?」
「秘密!」
秘密ね...。そう言えば俺がルミアを助けたって言ってたけどいつなんだ?
「ルミアを助けたのっていつなの?」
「森の奥でだよ」
「森の奥って。もしかして!」
小さなころよく遊んでいたエルフ。
「うん。あの時のエルフだよ」
俺がしらなかっただけでルミアも幼馴染だったってことだよな?
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そこから2年後、俺はルミアと結婚した。本当にあの時死ななくてよかった。そこから数ヶ月後、子供にも恵まれて幸せだったが、まだ俺は知らなかった。ルミアが王族だと言うことに。
そしてルミアに真実を告げられてエルフの王族になるのはそう遠くなかった。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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新作書きましたのでもしよろしければ読んでください!
Sランクパーティに外れスキル(魔法無効化【キャンセリング】)はいらないと追放されたので、幼馴染パーティで世界最強を目指します。魔法の強さに気付かず、ファイアーボールで全滅したから戻って来い? もう遅い
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