夜の森
初めまして。月成と申します。この作品は私が初めて書いた処女作に当たる小説?なんで期待しないでください。 たぶんよくわからないです。
『夜の森の先にある開けたところからは水平線が見える』という話を私のおじいさんから聞いた。私の町はドがつくほどの田舎で海なんて見えない。当時の私はそんな話なんて信じていなかったけれど、私の弟は信じてやまなかった。その翌日、弟は自分の友達何人かを連れて夜の森へ行くと私に言ってきた。私は特に心配せずに気を付けてね、としか言わなかった。翌日、弟は帰ってくることはなかった。
勿論、警察にも連絡して一緒になって捜したが見つからなかった。弟と一緒に夜の森へと入って行った友達も同様で、今現在誰一人として帰ってきていない。
それから数年が過ぎ、中学生になった。中学校からは隣町の小学校と混合でひとつの中学校になった。学校生活はさほど楽しくなくただ行って帰るだけの生活。母親は弟が失踪してしまったせいで気を病んでしまい、とうとう何もしなくなった。父親も探してくると言って、家を出てしまった。家の中にある貴重品や自分の荷物だけをもって。残された私は私のおじいさんの元へ。元々、家が近くよく遊びに行っていたので大掛かりな引っ越しもすることもなかった。自分の服など必要最低限の荷物を持って家を出た。家を出てからの生活は周りからの目に耐えていく生活だった。「かわいそうに」という目を向けられたが私は何も思わなかった。
蝉時雨に悩まされているとある日、私の友達である七篠紫苑(通称:しーちゃん)がいつか聞いた噂話を持ってきた。彼女は中学校に入ってから友達になった人の一人で私の弟の話は知らない。
「ねえ、夜の森の噂って知ってる?」
「知ってる。夜の森の先に行くと水平線が見れるってやつでしょ」
「そうそう!そこに今度肝試しってことでみんなで行こうと思っているんだけどいっしょに行こ?」
「うーん私はいいかな?だってあそこに行って人って帰ってきてないんでしょ」
「えー噂なんだからいいじゃん!」
正直、こうゆうゴリゴリに押してくるタイプは苦手だ。どうしても断り切れない圧がある。
「うーん…」
「ねえ!いこうよ!」
「しーちゃんがそこまでいうなら…」
「やった!ありがとう!」
「だけど私、花粉症だからマスクしていくね」
その翌日、私はしーちゃんたち何人かと一緒に夜の森を進んでいた。やはりおどろおどろしく、皆が恐怖に怯えながら進んでいた。どこからかアマガエルの甲高い声が聞こえてきた。
「キャー」
「うをぁ、ってお前の叫び声にさけんでしまうじゃん」「やめろよー」
一緒に来た人の中には、男の子も何人か居たのだが、男のわりにはビビりだったので、小学生のときにみんなで登った時よりも長い時間、森を進むことになってしまった。
そんなことをしながらもなんとか、目的地であろう開けたところが見えてきた。
「おー見えてきた!」
「本当にこんなところあったんだ!」
確かにここに来たことのない人だったら知らなかっただろう。なんてったって、町の方からはあまり見えないようになっているからだ。
私たちはそのままそこ目掛けて進んでいく。
そこには霧のようなものがかかっていた。
「お疲れ様」
「ああ、おつかれ。今回もうまくいってよかったよ。」
「そう。それはよかったわ。私のおじいさん。」
「こっちのほうは俺が売りさばいておく。」
「ええ。わかったわ。」
「そうか。お前も怪しまれないうちに家に戻っておけ。こっちの処理は俺がしとく。」
「いつもありがとう。では。」
そういって私は、隠れ家へと歩いていく。
「彼女はどうやって保管しようかな」
そういいながら嬉しそうにしている私。
その腕の中に
心地よさそうな顔の七篠紫苑の頭を持って。
この作品はlive novelさんのほうで書き上げさせていただきました。よくわからない点など多々あるかもしれませんが、温かく見守ってください。直した方が良い所があれば教えていただけると幸いです。