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番外編 「これまでの経緯について リミー・ディジョン」



 む? 私の過去についてかね?

 実につまらない質問だな。実に低脳と見た。

 何? 要は馬鹿と言っているのだよ。理解したか?

 ……………ハァ。良かろう。その馬鹿さ加減に免じて、話してやろう。



 私や“クロウ”は「自然誕生」した吸血鬼だ。

 生物である以上、親となる個体が無ければ、生物は産まれない。

 それは解るな? 良し。

 私とクロウは、それが無いのだよ。

 何? 「ならばどうして産まれたか」だと?

 それは最初に言っただろう。ド低脳めが。

 「自然に誕生」したのだよ。

 経緯など知らん。

 文字通り、勝手に産まれたのだよ。

 誰かの意思かもしれんがな。

 私の知った事ではない。

 

 というのが、私の産まれた時の説明だ。

 む? 「それ以降は何をしてたか?」だと?

 まぁ、産まれた瞬間より「この姿」だったからな。

 知能も能力も最初から持っていた。

 「人間の血を吸わなければ、生きていけない」という本能もだ。

 産まれたからには、生き永らえたいだろう?

 だから、私も本能に従い、人間を襲い始めた。

 そんな事を永遠とやっていた時期もあったよ。

 目的も何も無く、ただ「生きるため」にな。


 「それでそれで?」か。

 それからは簡単だろうな。貴様も吸血鬼なら知っているだろう。







 「吸血鬼狩り」を。






 あのひ弱かつ愚鈍かつ低脳な人間が行った、吸血鬼に対しての唯一の愚行。

 あれさえ無ければ、今も私は悠々自適に暮らしていたのだが……


 まぁ、しかし、私に「目的」をくれたのは感謝すべきか。

 「人類全てを支配する」という目的をくれた点のみは。


 何だと? 「話が理解できない」だと? 死ね。死んでしまえ。

 馬鹿な貴様に解るように要約してやろう。

 私の寛大さに感謝しつつ、崇め奉れ。



 1、吸血鬼が人間を殺しまくる

 2、人間が手を取り合って団結、吸血鬼狩りの始まり

 3、人間より圧倒的に数が少ない吸血鬼たちが次々と殺される

 4、逃げ惑い、姿を潜め始める吸血鬼

 5、人間が吸血鬼狩りを一旦、終える

 6、吸血鬼は人間に怯え、姿を潜めて生活を始めた。




 以上だ。


 そして、私も人間から隠れて生活をしていた内の一人だ。

 本当に醜く、屈辱に塗れた生活だった。

 しかし、しかしだ。

 私は、そんな人間を自らの能力で「支配」する事を思いついた。

 「全人類を支配し、私の安息の地を作る」

 これが、私の「目的」となった。

 それからは研究の日々だ。

 自らの能力の使い方を完全に把握し、改良すら加えてきた。

 そんな日々をずっと送り、現在に至る。


 これが私の過去の全てだ。

 どうだ? 満足いったか?

 何? 「つまらないです。他の人たちは面白そうなのばっかりなのに」だと?

 うるさい。死ね。死んでしまえ。この屑が。





 全く………ド低脳が……

 あ? 「最後に言い忘れた事がある」だと?

 何だ。言ってみろ。

 は? 「次に赴く地の次の地で貴方は一回、死にます」だと?

 ………ド低脳が。笑わせてくれる。

 死ね。貴様の予言など当たるものか。

 何? 「クロウ様も認めてくれた予言です」?

 知った事か。

 クロウは天才と、この天才のである私も認めざるを得ないが、貴様の予言など認める価値にも値せんわ。ボケが。

 

 

 屑が。

 しかしまぁ、用心だけはしておくか。

 研究の事になると、すぐに熱くなってしまう癖も直さんとなぁ……













 



 以後、黒坂康介と対峙し、屋上から落下後。











 ぐぁああぁぁぁぁぁぁああ……………!!

 熱い暑い厚い篤いアツイあつい厚保い圧い斡い亜対亞追厚い暑い暑い厚保あいつ愛阿多歌ウイ阿智う亜y地ウ亜y対危ういや憂い鮎イアユイアユイアヤウイヤウイヤウイアユイアアツイアツアイアツイぃぃぃぃぃィィィィィ!!!!!!

 焼ける妬けるや蹴るヤケるヤケル矢蹴る焼ける妬けるや蹴る妬ける自棄る妬けるやけうりゃkるえたkれゆあけやkレyかいぇきゃけやぇkぁyケアyケyklsktykシュshスイスヤケルやけけけケケケケぇぇぇぇぇkェェェェ!!!!!


 この身、陽光受けて死に絶えること必死是津筆なることまた置かれ!!!!!

 死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬししす氏sんスsj真ス真すしsヌッ氏s主s主sぬしsんすしsんすいsんsyしsんンスシsンスシンスシs死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ真すし死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!!!!



 太陽は来るナ昇るな死に絶えロ!!

 消えろやメロ、この身が消化浄化除去サレる!!

 魂は「黒坂康介」によりバラバラバラバラバラとなり、回収不可能!!!!

 堕ちタ衝撃以外に強く、コの身の再生の前に陽光が見に注グ!!!!

 我が身体、こノ地に適応せず、陽光克服ナラズ!!!!!

 其詰まリ即ち即但し夢魔のボろしかたルことなカレ絶命必死はコノ世の心理也!!!!


 あぁぁぁぁアアアアぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁァァッァァァぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!


 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌ダ嫌ダ嫌ダ!!!!

 死にたくない死にたクナイ死にたくナイ!!!!!

 人間風情に殺さレタクない殺されたくナイ殺サレタクナイ!!!!

 



 うぁァァぁあアあっぁぁぁア……………


 アァァアァァァァ……………





 この身、間も無く消え去るであろう。

 実に愚か。実に低脳。実に無価値。

 私自身が最も愚かであったか。

 いや、滑稽滑稽。

 

 さて、死の直前とは異様に冷めるのだな。

 いや、勉強になる。

 正確には“なった”か………


 しかしだな。私は「黒坂康介」に対してだけは納得出来ない。

 アイツは一体何なのか。

 それだけは突き止めたかった。

 それだけが心残り。

 あ、いや。まだあった。



 願わくば、黒坂 康介と、奴を取り巻く奴らを皆殺しにしたかった…………
















 ………………意外や意外。


今まで読んで下さった皆様。

ありがとうございました。

これにてこの「クレイじぃ! 第一部」は終了です。

一応、第三部の予定なのですが………

はてさて書き切れるやら……


また会えましたらお会い致しましょう。

本当にありがとうございました。

それでは。

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