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じぃちゃんの脇差し
出発して2時間くらいたった。
周りは畑でちらほら家もある。
じぃちゃんからもらった木箱を手にした。
中には、手紙と剣がはいっていた。
〜ハルトへ〜
この剣は、昔友人にもらったものだ。
通常の剣より細くて薄い刃だが耐久性もしっかりしている。
何より切れ味に特化した剣だ。
友人は脇差しと言っていた。
日本刀という種類の剣らしい。
冒険者は危険な仕事だが頑張れ。
〜じぃちゃんより〜
剣をとりだし、鞘から抜いた。
実物は見た事ないが、短いがまさしく日本刀だ。
この世界で、日本刀は見た事ないし、聞いた事もない。
日本という言葉を聞いた事ない。
鞘にもどし、腰に装備した。
戻るヒントがこれにあるかもしれない。
ほどなくして、森に入っていった。
森には小屋があった。
そこで休憩をすることになった。
小屋にはすでに何人か人がいた。
お昼を済ませ、小屋をでた。
3時間くらいで森を抜けられるようだ。
森を抜けると草原が広がっていた。