基本情報
この話は設定集(と言う名の作者のメモ帳)です。
読み進めるとネタバレ的要素が多数ありますのでお気を付けください。
あまり真剣に本文と比べられると不備が多数発生しますので本気に成りすぎないでくださいね。
《世界観》
マナと呼ばれる未知のエネルギー粒子が残された世界エキルシェール。
そこに浮かぶ一つの惑星は奇しくも地球と似たような環境に至った。
この世界に誕生したいくつかの知的生命体は強いイメージが現実に作用することに気づき、利用することで文明を発展させるようになった。とりわけ、知能の発達に秀でた人族は、自身らのイメージでは抗いきれない自然現象や概念に畏敬の念を払うとともにその現象の大本を精霊に例える偶像崇拝につなげていった。これによりエキルシェールは精霊と魔法によりその歯車を進めることになる。
だが、このシステムは一つの不幸を生み出す。それは、高度に社会性が発展したがために生まれた苦しみや妬みなどの負の感情の蓄積であった。それらは世界樹を通じてその星の深い中心に濃縮され続け、あるときにそれ自身があまりにも強いイメージによって具現化したのであった。魔族の出現である。
人々はその恐怖を克服するためにとある精霊の力を借りることで異世界の協力者を召喚してこれをさらに奥深くに封印することに成功した。この時にこの世界と異世界をつなぐ橋渡し役として一つの石が生み出された。その名を【渡界石】と称する。
《舞台》
・惑星の名
その星の名はまだない。いや、そこに住まう者の中では星や宇宙の概念は無いのだから『エキルシェール』で良いのだろう。
・この物語の出発地『クラレスレシア』
クラレスレシアは、王都『クラレス』を中心とする15の村を擁する王政国家。
クラレスから馬を飛ばせば3日で全ての村に伝令を飛ばすことすらできる小国。
水と土に恵まれた温暖な地であり、第一次産業に秀でる。
食糧や資源の輸出が盛ん。
豊富な資源を背景に殖産興業やインフラ整備に力を注いだため織物や工芸品の生産が発展。
このような資源を求めて他国から度々侵略の憂き目を見ている。
現国王はレゼルダス・リウス・クラレシア8世。
・精霊信仰の宗主国『アルテフィナ法国』
精霊信仰の出自の地とされる『アルテフィナ』を首都とする。
種族に囚われず、去るものは追わず来るものは拒まない精神の国家とされる。
各国に神殿と教会を置き、国属するシスターを配して各国に精霊の祝福を届ける。
魔族との戦いに音頭を取った。
盟主と呼ばれる不老不死の女性によって統治されている。
・最大国家『グエンダール帝国』
人族のみで構成される国家。
強固なまでに資本主義が導入され、貧富の格差が大きい。
国土面積では世界最大であるが、周辺国家を併合してきたためである。
併合された国は奴隷のように扱われ、資源を食い尽くされる。
現帝王はターペレット・オルレ・グエンダール。自らを恐怖の代弁者と称する。
《沿革》
暦前691年
暦 0年 アルテフィナ法国の建国
暦 22年 魔族 出現
暦 23年 第一次人魔戦争 勃発
暦 31年 異世界人 召喚
暦 34年 第一次人魔戦争 終結(異世界人が重傷を負う)
暦 100年 ライト 召喚
暦 102年 第二次人魔戦争 勃発
暦 112年 第二次人魔戦争 終結
暦 509年 当夜 召喚
※1年=300日、1か月=30日、1日=10鐘+夜(20鐘相当)、1鐘=地球の1時間くらい
《通貨》
人魔戦争によって人族らが協力した折に通貨は統一された。単位はシースおよびメダ。発行元はアルテフィナ法国。※1シース=10メダ、1シース=50円くらい
・『金貨』 1,000,000シース
1円玉以下の大きさ。溶かした金4g程度を鋳造。表面には【原初の精霊】の姿とされる女性像が刻まれ、裏面にはアルテフィナ法国の証明文と国印が刻まれている。
・『大銀貨』 100,000シース
直径4cmほどの銀貨。40gほどの銀を使用。表面に刻まれているのは【根源の精霊】の姿とされる男性像と【時空の精霊】とされる子供の姿。それ以外は金貨と同様。
・『中銀貨』 10,000シース
500円玉程度の銀貨。20gほどの銀を使用。表面には【美の精霊】とされる女性像が刻まれる。お守りとしての首飾りにされることも多く、もっとも男性に好まれている。また、女性ではポケットに入れて手で磨きながら自身の美容に願掛けすることも流行っている。
・『小銀貨』 1,000シース
100円玉ほどの銀貨。表面には【鍛冶の精霊】として小人と【癒しの精霊】としてふくよかな女性が刻まれている。
・『大銅貨』 100シース
500円玉程度の銅貨。デザインはアルテフィナ法国本国の本神殿。
・『中銅貨』 10シース
100円玉ほどの銅貨。デザインはアルテフィナ法国本国の大教会。
・『小銅貨』 1シース
1円玉ほどの銅貨。デザインはアルテフィナ法国の花【セレアラ】。
・『レンガ貨』 10メダ
10円玉ほどのレンガ製の貨幣。デザインはアルテフィナ法国の国旗模様。
《精霊》
『原初の精霊』
エキルシェールそのものであり、すべての生みの親とされる。
女性として描かれることが多いが、有史以来一度も顕現した記録が無い。
アルテフィナ法国の最恵の象徴。
『根源の精霊』
物質を司る最古の精霊の一つ。
屈強な男性として描かれる。有史以来、勇者や英雄と評される人物に加護を与えてきた。
『時空の精霊』
時間と空間を司る最古の精霊の一つ。
子供の姿で描かれるが、とある一度を除いて姿を認められていない。
生活魔法に重宝されているが、精霊としての認知度は低い。
『火の精霊』『水の精霊』『土の精霊』『風の精霊』
自然精霊の下位精霊とされる。
もっともポピュラーな精霊。人族の多くがこれら精霊の加護を受ける。
それぞれに被加護者に対して独自の身体強化の特性がある。
『日の精霊』『氷の精霊』『金の精霊』『雷の精霊』
自然精霊の上位精霊とされる。
火、水、土、風の複数の属性魔法と複合魔法を使えるような加護と複数の身体能力向上を与える。
諸説あるが、下位精霊が協力しているとも云われる。
『美の精霊』
桃髪の物腰柔らかな女性として描かれる。人族の憧れの的。もっとも新しい精霊とされるが信仰度合いでは他を大きく圧倒する。エルフや人族でも一部の血族に特異的に加護を与える。美しいものに目が無いようで祝福のための顕現も比較的多い。
『鍛冶の精霊』
老人のような小人の姿で現れる。ドワーフの憧れの的。希少金属や名匠の鍛えた武具に強い関心を示す。
『木の精霊』
またの名を世界樹とされる。木としては深き森人が守る地に立つとされる。『世界樹の目』と呼ばれる世界樹の末端器官が精霊ともされる。エルフに加護を与えることが多い。
『光の精霊』
いわゆる天使の姿を模した姿を成す。その姿は男女のどちらとも取れる出で立ちで、教会や神殿関係者に加護を与えることが多い。
『闇の精霊』
黒子のような黒いシルエットとして現れる。悪戯好きの精霊である。夜間に祝福を受けると姿を現すことが多い。
『癒しの精霊』
かつて人同士が争っていた時代に敵味方関係なく手当を行っていた少女の形を成す。教会や神殿関係者に加護を与えることが多い。
※このほかにも多くの精霊が見受けられるが代表例は上述のとおり。