ぼくのほんとのこころです。
ああ。
イライラが収まらない………
「ちょっと!」
君は僕を止めた。
「……なんでそんなに急いでるの?」
君のせいだよ……なんて、言えるわけがないじゃないか。
「してないから。単に、時間がやばかったからだよ。」
そういってごまかした。
君は ふーん といって僕の嘘を信じた。
あいつなんかに、今まで築き上げてきた僕の努力。
君に注いできた愛情。
………壊されてたまるかよ。
僕は君の手を離さずに、歩きつづけた。
「さっきはどうしたの?」
……………………………木梨か。
「ちょっとな。」
そういって立ち上がり、木梨のもとを離れようとすると、
手を捕まれた。
「…………なに?」
触るなよ。汚れる。美月と同じ所に触れんな。
「僕さぁ。………うんとね、美月ちゃんが好きなんだ。」
…………あ?
心が掻き乱される。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる
真っ黒に心が染まる。
美月ちゃん?ちゃんづけ?
美月はそれを許したのか?
僕の事をまだ"さん付け"で呼ぶのに?
つい最近仲良くなったあいつの方が特別か?
「協力してくれないかな?」
協力?
やっぱり、こいつがきてから、いーことねぇな。
「……………いーよ。」
僕はお前を美月の中で1番嫌いな男に仕立て上げてやる。
やったぁ!と無邪気に喜ぶ木梨。
…………早くここから追い出してやるよ。
美月の中からも、この学校からも。
僕は今日も笑います。
楽しげに。これは僕の
ホントの心です。