DEAD END STORY
つかざ「たつや!今日一緒にかえろうぜ!」
たつや「あ、ごめん。今日ちょっと図書館で勉強してから帰るから」
つかざ「なんだよ!友達より勉強が大事か?」
たつや「そんなことない。テスト近いだろ!おまえ大丈夫なのか?」
つかざ「そんなのなんとかなるさ」
たつや「はぁーだから席次219位になるんだよ」
つかざ「そんなの1億人中と思えばいいのさ!」
たつや「どんなかんがえだよ」
たつや「とにかく図書館行くから、じゃあな!」
つかざ「わかったよ。じゃあな」
ーたつやは図書館へと向かったー
たつや(ついでに本返そう・・)
ーたつやは本をだしたー
たつや「あ、返します」
図書館の先生「はーい」
たつや「相変わらず図書館は誰もいないな・・・」
ーたつやは席に座って教科書をだしたー
たつや「あ、ここわかんないな・・」
たつや(参考書でも探そう・・)
ーたつやは席を立ち本棚へ行って参考書をとろうとしたー
たつや「あれ?」
たつや(この本、なんだろう)
ーたつやは本をぱらぱらとめくったー
たつや(小説・・・?)
たつや(はぁーみんな適当に返すから・・・まぁいいかついでに返しとこう)
たつや「えーと部類は・・・」
たつや「え?シールが貼られていない」
たつや(図書館の本じゃないのか?)
たつや(題名も書いていない)
たつや(先生に聞いてみよう・・・)
ーたつやは図書館の先生に聞いたー
図書館の先生「なんだろうなー?誰かが間違ったのか?ま、とにかくおまえがもっとけ」
たつや「え?」
図書館の先生「だって図書館の本でもないし、おいてても意味ないし、じゃあおまえついでに処分してくれないか?」
たつや「はあー」
ーたつやはきょとんとした顔でいったー
図書館の先生「な?じゃあ頼むな!」
図書館の先生「あーあと10分で閉館だからなー」
たつや「あーはい。わかりました」
ーたつやは勉強道具とかたづけて図書館からでたー
たつや(結局、勉強出来なかったなー。いった意味ねー)
たつや「あ」
たつや(この本どうしよう・・・)
たつや「あとで読んでみるか」
ーたつやは家に着いたー
たつや「ただいまー」
母「あーおかえり」
母「あー今から親戚の家に行くから準備して」
たつや「急に!?」
母「ほらさっさと準備!!」
たつや「わかったよ」
ー翌日ー
つかざ「おはよ!」
たつや「あーおはよ!」
つかざ「どうだったんだー?昨日勉強できたのか?」
たつや「全然出来なかったー」
つかざ「なんだよー、一緒に帰ればよかったじゃんかー」
たつや「まぁそうだな」
つかざ「じゃあ今日は一緒に帰ろうぜ!」
たつや「うーん」
つかざ「なんだよーいいじゃんかー」
たつや「わかったよ」
つかざ「よし!」
つかざ「じゃあ学校までダッシュ!!」
たつや「なんでそうなるんだよーまてよ!」
ー学校ー
先生「朝の挨拶をしましょう!」
ーみんなは席をたったー
日直「おはようございます」
クラスのみんな「おはようございます・・・」
先生「なんだー元気がないぞー」
先生「もう一回」
先生「おはようございます!!!」
クラスのみんな「おはようございます!!」
先生「よし、じゃあ着席!」
ーみんなは席に座ったー
先生「じゃあ読書なー」
先生「本準備しろー」
たつや「あ、ついでに昨日の本読もう・・・」
ー先生が教室からでたー
ークラスが一気にうるさくなったー
たつや(あーうるさいなー)
たつや「うるさいぞー!!」
ークラスのみんながこっちを向いたー
大輝「なんだよのれねーな」
大輝「おまえがだまっとけよ」
たつや(なんだよ読書の時間じゃないか)
たつや(大輝なんかいなくなったらいいのに・・・)
ードクンッッッッッッー
ーたつやは何かが起きたような感じがしたー
たつや「はっ」
ーたつやはびっくりして本を落としたー
ーたつやは本を手に取ったー
たつや「え?」
ーたつやは本を見て少し怖くなったー
ー昨日無かったはずの題名があったのだー
たつや「なんで?」
ーたつやは10秒間ぐらい題名を見たー
ー少し遠くから見ると薄く見えたー
たつや(なんだ最初書いてあったけど気づかなかっただけか・・・)
ーたつやはほっっとしたー
ーそのときー
ーバタンッッ!!!ー
たつや(なんだ?)
ーたつやは音のした方向を見たー
たつや「はっ!」
ーたつやは背筋が凍ったー
ーそこには大輝が血を吐いて倒れている姿があったー
たつや(もしかして俺が思ったから・・・か?)
ー教室中が悲鳴でいっぱいになったー
ー先生がやってきたー
ー先生も驚いた様子で立ってすぐに指示をだしたー
先生「席に着け!!!」
先生「保健委員大輝を保健室へ運べ!!」
先生「先生は他の先生に知らせて病院に連絡する!」
ーすぐに校長先生が放送で言ったー
校長先生「えー生徒の皆さんは直ちに下校してください今日は休校にします」
ー他のクラスでは歓喜の声があがったー
ー他に何かあったのか?と冗談気味に聞く生徒が先生に寄ってきていたー
ークラスではみんな立ち止まって放心状態になっていたー
ーたつやはすぐに本に目をやったー
ー本には「死の縁」と書いてあったー
ーたつやは本をめくったー
たつや(あれ?白紙?)
ーなぜか前に書いてあった文字が消えていたー
ーそしてもう一度めくると最初のところが埋まっている事に気づいたー
たつや「ひっ!」
ーたつやは本を投げ捨てたー
ーそこには少しの文のあとに・・・大輝の死に顔が写っていたー
ーたつやはすぐにかばんをもって家に帰ったー
ーたつやが帰るのを境にクラスのみんながここから逃げ出すかのようにあわてて帰って行ったー
ー家ー
ー何かにでもおびえる様子で自分の部屋に向かったー
母「たつや!なにかあったのかしら?」
ー自分の部屋ー
ーたつやはかばんをベットに投げ捨てて地面に座り込んだー
たつや「はぁっ。はぁっ。」
たつや(大輝が死んだ・・・・俺のせいなのか?)
たつや(人を殺してしまった・・・)
ーたつやはうずくまっていたー
ードンッー
たつや「うわっ!びっくりしたーかばんかよー
ーそこにはかばんが落ちて、なかにあったものがばらばらに散らばっているー
たつや(ひっ!)
ーたつやは声にならない声で悲鳴をあげたー
ーちらばっているもののなかにあの本があったのだー
たつや(確かに・・あのとき投げたはずだ。なんでかばんのなかに・・・)
ーたつやはおびえながらも本を手に取ったー
たつや(あの写真はただの見間違いに違いない・・・)
ーたつやはページをめくったー
ーやはり写真は変わっていなかったー
ーたつやはまた投げだそうとしたが、次のページが埋まっている事に気づいたー
たつや(まさか・・・・まさか・・・・そんなことないはずだ・・・・)
ー本にはつかざが死んでいる写真があったー
ーたつやはすぐにつかざに電話したー
たつや「たつやですけど、つかざさんいますか?」
つかざ母「つかざね。ちょっとまってて」
つかざ「なんだよ・・・たつや・・・」
ーたつやはほっとしたー
たつや「いや・・・何でもないちょっと確認を・・・」
つかざ「確認?なんのだ?」
たつや「なんでもない」
つかざ「それよりよくあんなのがあって電話してくるよな・・・おまえ」
たつや「うん・・・ちょっといろいろあって・・・」
たつや「じゃあなまた明日」
つかざ「うん、じゃあな」
ーガチャッー
ーたつやは電話を切ったー
たつや(まだつかざは死んでいない・・・てことは似た人なのか?それとも予言・?)
ーたつやは部屋に戻って本をみたー
本:6月6日、その日は日が照っていてとても暑い日だった
ーつかざが後ろからやってきた。ー
つかざ「よっ!」
たつや「おはよう」
つかざ「たつや今日げんきないなー」
たつや「まぁあね、いろいろあって」
つかざ「いろいろってなんだよ」
たつや「まぁいろいろさ」
たつや「早く学校行こうぜ!」
つかざ「そうだな!」
ーつかざはダッシュして学校にむかうー
たつや「おいはやいぞーまてよ!」
ーつかざが信号機のところを通過するとき時間が止まったような気がしたー
ーバァッッッッッッッッッッッッッッッッッッンー
ーつかざの体が飛び散っているところがゆっくりと目に焼き付いたー
たつや「つかざぁ。つかざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ーそのとき周りから地の底から出ているような声であざ笑う音が聞こえた気がしたー
ーつかざの写真が張ってあるー
たつや「6月6日。今日を入れないで2日後か・・・」
たつや「もし本当ならこの本と違う事をすれば死はまぬがれるかもしれない」
ーあと2日ー
つかざ「たーつーや!」
ーつかざは後ろから肩を組んできたー
たつや「おい!いきなり来るなよ!」
つかざ「まぁおこんなって!」
たつや「つかざ・・・」
たつや(もうこんな風に喋る事ができないのか・・・)
つかざ「ん?なんか言った?」
たつや「なんでもない」
つかざ「そうか?」
たつや「うん」
たつや「ていうかもう昨日の事忘れたのか?」
つかざ「はぁ?昨日のこと?何それ?」
たつや「ほら?あれだよ学校で」
つかざ「何言ってるんだー昨日は台風で休みだったろ?」
たつや「え?」
たつや(どういうこと?)
たつや「ほら!大輝が!?]
つかざ「大輝?誰だそいつ?」
たつや「え?」
ーたつやは少しうろたえながら聞いたー
つかざ「たつや?」
たつや「あ、なんでもない。夢の話だ。」
つかざ「たつやまだ寝ぼけてるのか?」
たつや「うん。そうかも」
たつや(そうだ。俺は大輝が死んだら良いなんて思っていない。いなくなればっと思ったのだった)
ーたつやは少し動揺しながらこの状況を理解したー
たつや(そう。大輝はこの世にいないのだ)
ー学校に行くといつも通りの風景が目に入っていくー
ー40人ぴったりで四角形を描いていた机が今では形が変わっていたー
ーまたいつもと同じように朝の挨拶から始まったー
先生「朝の挨拶をしましょう」
日直「おはようございます」
クラスのみんな「おはようございます・・・」
先生「今日は一段と声が小さいぞ?休みだったからか?」
先生「いや、いつもこんなか?」
ー先生は日直にうなずき「OK」のサインをだしたー
日直「着席!!」
たつや(声が小さいのも当然だ・・・なぜならいつも大きな声を出していたのは大輝だったからだ)
先生「たつや!!なんだ下向いて気分でも悪いのか?」
たつや「え!あ、何でもないです」
先生「そうか、じゃあ読書の時間だぞー本を用意しろー!」
ーみんなは本を出したー
ー今日の読書の時間は静かだったー
ーたつやはあの本を手にどうすれは死をまぬがれるか頭をフル回転していたー
つかざ「たつや。たつや。おい!たつや!」
たつや「ふぇ?」
つかざ「なんだよぼーっっとして何度も呼んだんだぞ!」
たつや「あ、ごめん。それで?なに?」
つかざ「俺本もってないからなんか本貸してくれよ」
たつや「ちょっと待って」
ーたつやは図書館の本をつかざの前に差し出したー
つかざ「お、ありがとう。たつやーなんだその本?なんか真っ黒で見たこと無い本だなー」
たつや「あ、これは、何でもない」
つかざ「どんな話なんだ?」
たつや「まだ・・・呼んでないからわかんない・・・」
つかざ「そう、じゃ、ありがとな、本。」
たつや「うん」
たつや(このほんの事言った方が良かっただろうか・・・)
たつや(でもこんな話聞いてくれないだろうし・・・)
ーたつやは本を見つめていたー
ー放課後ー
つかざ「たつや!一緒に帰ろうぜ」
たつや「あ、ごめん。本返すからちょっと待ってくれ」
つかざ「わかった」
ー図書館ー
たつや「返します」
図書館の先生「はーい」
たつや(この本どうしようかな・・・)
ー「死の縁」の本を手に取っていたー
たつや(どこかに助かる手だてはないのかな・・・)
ーたつやはぱらぱらとページをめくったー
たつや「あれ?え?は?冗談じゃない。」
ーたつやはほんのつかざのところの日にちが6月5日になっていることに築いたー
「あと・・日・・・」
ーたつやはあざ笑うかのようにカウントする声が聞こえた気がしたー
ーたつやは急いで図書館をでたー
たつや(つかざが危ない・・・)
ーつかざが靴箱で待っている姿が見えたー
たつや「つかざ!」
ーたつやは何かに逃げるような声でつかざを呼んだー
つかざ「なんだたつや?」
たつや(良かったいる・・・)
つかざ「大丈夫かたつや?おまえ最近おかしいぞ?」
たつや「うん、つかざ・・・」
つかざ「笑わないで聞いてくれないか?」
つかざ「何だよ急に」
たつや「いいから」
つかざ「わかった」
たつや「帰りながら話すよ」
つかざ「うん」
つかざ(なんだ、そんな真剣な顔するなんてたつやらしくないな・・・)
たつや「つかざ、この本見てくれ」
つかざ「あ、それ今朝の・・・」
たつや「うん」
たつや「これ・・・」
つかざ「なんだよ・・・この写真俺か・・・?」
たつや「うん」
たつや「この本でつかざが明日交通事故で死ぬって書いてあるんだ」
たつや「本当はあさってって書いてあったんだけ・・・」
つかざ「おい・・・明日じゃ・・・ないぞ・・・」
たつや「え?」
ーたつやは本に目をやったー
ー本の日にちが6月4日になっていたー
つかざ「でも本だろただ書いてるだけだろ」
つかざ「そんなはず無いだろ?」
ーつかざは前にでたー
つかざ「ほらあそこに横断歩道があるけどどこにも車通ってないだろ」
つかざ「なら試してみるか?」
ーつかざは横断歩道の真ん中のあたりに立って見せたー
たつや「そう・・・だな。死ぬわけ無いよな」
ーバァァァァァンー
たつや「へ?」
ー上にあった電車が道路を飛び越えてここに向かって来るー
つかざ「嘘・・・だろ・・・」
たつや「つかざぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ーたつやは思いっきり手をのばして全速力で走ったがつかざには届かないー
ーつかざの体は瞬く間に飛び散ったー
たつや「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
たつや(そんなこと書いてなかったのに!なんで!なんで!)
ーたつやはあさぐるようにページをめくったー
たつや「なんだよ。なんだってんだよ」
ーそこには今さっき見たつかざの死に顔が写っていたー
たつや「3日後のはずだろ・・クソッ!」
ーたつやは悔しさ紛れに・・・泣いていたー
ーたつやは本の題名を見てふと思ったー
たつや「死の・・・縁・・・」
たつや「つかざはこの本に関わったから死に近づいたから・・・死んだのか」
たつや「俺が・・・俺が見せなければ・・・」
たつや「もうこんなのいやだ・・・」
ーたつやはそこら辺に散らばっているガラスの破片を取り脈を切ったー
「フフフフフフフ」
たつや「ふぁ?れ?えっ?」
ーたつやは目の前光景を見て後悔したー
ーそこには、大輝とつかざがたっていたー
ーつかざはこちらをみると驚いた表情で走って向かってきているー
たつや(なんだよ、生きてたのか。この本のねらいは俺だったのか・・・)
たつや「良かった。生きてて。」
ーたつやは少しずつ意識がなくなっていくのを感じたー
こうすけ「かいとー一緒に帰ろうぜー」
かいと「ごめんちょっと図書館に数学の参考書借り行くから先行っててー」
こうすけ「わかった。ゆっくりあるいとくからすぐ来いよなー」
かいと「うーんわかったー」
ー図書館ー
かいと「えーと数学の参考書はーっと・・・」
かいと「あれ?なんだこの黒い本。見たこと無い本だなー」
「ウフフフフフフフフフフフフフアハハハハハハハハハハハハハハ」
ーまた今日も聞き覚えのある声が聞こえていたー