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第二十四話

次の日水泳の練習が始まった


僕は矢田部長に話して6コースで優子と二人きりで練習をすることにした


顧問のデービット先生は職員会議などで忙しく部長に任せているらしい


僕は優子と練習を開始しようとしたが


「やっぱり水が怖いわ」「そうかそうだよななら一旦足だけ水につけてバタ足の練習からしようか」


「足だけならなんとか大丈夫」「良かった」


僕はプールに入り優子のバタ足を指導した


「優子そんなに力入れなくていいぞもっとリラックスして蹴ったほうがいいよ」


「わかったわもっとリラックスしてね」優子のバタ足はみるみる上達していった


「もうバタ足は結構上手じゃないか出来れば次は優子も入って教えたいんだけど」


「入りたいのは山々なんだけどトラウマが蘇ってきて」


「じゃあプールサイドでクロールの手の動かし方を教えるよ」


僕は優子に端っこの方でクロールを教えたでもバタ足の様にはいかなかった


「やっぱり教えるのも難しいな」「思ったより難しいのね」


そんな会話をしていると一人の男子が近づいてきた


山田くんだった「あの僕も初心者なので一緒に教えてくれませんか」と言って来たので


「ああ別にいいぞ」と言った「ありがとうございます」


「じゃあ山田くんバタ足は出来るか」「まだ出来ないです」


「そうかならバタ足を練習しようまだ優子も上手いとはいっても全然だからな」


僕はプールの中に入り指導した


「二人ともバタ足は小さく速く蹴ったほうがより速く進めるからリラックスしながら速く蹴るを意識して蹴るように」


「はいわかりました」


「次はクロールの手の動きを教えるから50m泳ぐからよく見といて」


僕はゆっくり泳いだ「何か質問はあるか」


「それじゃあ手の動きをプールサイドでやってください」


「ああわかった」僕は手の動きをした


「手首はちょっと曲げるんですね」「そうだ」


「私は知識として知ってるんだけど佳祐ってプル何してるの」


「もちろんS字プルだだけどよくこんな事知ってたなあ」


「私はこの日の為にちょっと勉強したから」


「でも初心者の二人はストレートプルから始めたほうがすぐにS字プルを出来るようになるぞ」


僕は一通り教えたので横を見ると初心者には到底出来ない練習メニューが小さい黒板に書いていた


「まだ時間があるから何か教えてほしい事でも他の事でも聞いていいぞ」


「じゃあ久遠さんはいつ頃から水泳をやっていたんですか」


「それは小学校からだ」


「そうだ佳祐って50m本気で泳いだら何秒で泳げるの」


「中学で測ったのが最後だから30秒くらいかな」


「中学って今から測ってよ」「別にいいけど一人はいやだぞ」


「じゃあ僕が泳ぎます」山田が言った


「50m泳げるのか」「たぶん」「じゃあ優子ストップウォッチを持ってて」「わかった」


僕は6コースで山田は5コースで泳いだ


僕はずっと水泳をやっていなかったので35秒だった


「佳祐35秒だったよ」「そうかだいぶ落ちたな」


5コースを見ると必死に泳ごうと頑張っていた僕は昔を思い出し応援した


何とか50mを泳ぎきった山田はとても嬉しそうだった


「久遠さんのおかげですよ今日教えてくれたから」「そんな事ないぞ君が頑張ったから泳げたんだ」


そんな事している内に向こうも練習が終わったらしい


部活が終わり今日は珍しく優子と二人ではなく山田も入れて三人で帰った


「ちょっとは水に慣れたか優子」「ちょっとだけ馴れたよ」「そうか良かった」


二人で会話していると


「そういや二人下の名前で呼び合っていますけどもしかして付き合っているんですか」


「ああそうだけど知らなかったかたぶんほとんどの生徒が知っていると思ったんだけど」


「もしかしてあの有名な一年ですか」「多分そうだと思う」


「じゃああのファンクラブが作られた神崎優子さんですか」


「よくわからないけどそういえばそんな事があったような気が」


「実は僕会員だったんですよまさか本物に会えるなんてでもスポーツ万能だったような」


「水泳だけは苦手でちょっとトラウマがあるのよ」


「トラウマって何があったんですか」「それは絶対に言えない」優子は恥ずかしそうにいった


そんな感じで三人で帰っていったそうだ

水泳の話は多くなる予定です

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