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なーろっぱ世界の短編 婚約破棄とか聖女とかドアマットとか転生とか

わたしは強くて意地悪

作者: マンムート
掲載日:2026/10/16

 

 わたしの屋敷の庭での交流日、


「君は強い人だから、ひとりでも大丈夫だろう。だけど、あの子は」


 わたしは溜息をついた。


「つまりそれは婚約者であるわたしへの裏切りですね」


「いや、オレは穏便に、君は大丈夫だろうと」


 確かに大丈夫。


 今、目の前の男への何かは消滅した。


 だけど、それとこれとは別。


 わたしは繰り返した。


「それは裏切りですね。浮気ともいうかしら」


「君が騒がなければ。だって君は――」


「わたしは強い人、なのでしょう? ですから徹底的にあなたを叩き潰します」


 彼は青ざめました。


「き、君はオレと長い間、婚約者で――」


「ですからご存じなのでしょう。わたしが強い人間だと。あなたが都合のいいところだけが強いわけではありませんの」


「そんな! それは強いのじゃなくて意地が――」


「ふ。自分の都合いい部分は強い、都合の悪い部分は意地が悪い。はは、便利ですね。言葉は」


 わたしは、執事に言った。


「彼はお帰りよ」


 執事はうなずくと、がっしと彼の肩をつかんで、ひきずりだした。


「は、話し合おう! な、だ、オレは――」


 何かわめいていたが無視。


 わたしは侍女に言った。


「徹底的にやるわ。弁護士を呼んで来て。あと、御父様にも至急」


 侍女はうなずいた。




 わたしは強い人だという。


 うん。かなり正しい。


 意地が悪いらしい。


 うん。それも正しい。



 だって、あの元婚約者(まだだけど)が、泥棒猫と一緒に、どんなふうに泣きわめくかが楽しみで仕方ないんですもの。


「うふふ」

たくさんの作品の中から、本作をお読みいただきありがとうございました。


最後までお付き合いいただけたこと、とても嬉しく思います。


少しでも心に残るものがあったり、何かを感じていただけたなら、


評価や感想をいただけるととても励みになります。


別の物語も書いておりますので、もしよろしければ、そちらも覗いてみてください。


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― 新着の感想 ―
さくっと読めるのはいいのですが、言葉のチョイスとかルビの使い方が気になります。 不倫は婚約者には使わないし、まだだけどの所はルビではなくて()の方がいいのでは?
「強い人」という意味をはき違えた愚者に鉄槌いれちゃえ!
(知力・権力・性格等)全てが強いと言う褒め言葉ですものね(^^)♪ 遠慮無く使って(いたぶって)差し上げますわ~~~~~♪♪
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