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僕の体と旧世界より
体を起き上がらせる
と言っても体は何度も自殺したので傷だらけで折れたり砕けたりしている
這って製作所に行き口で工具を操り最低限修復する
立ち上がってみるが崩れず無事修復できたようだ
館を探索し、出口を見つける
前と同じなら鍵が閉まっていて開かないはずだ
深呼吸をする
ドアノブに手をかける
ドアノブは向こう側から誰か開けたかのように自然に開いた
ドアの先は見慣れていた景色が広がっていた
青い、青い空が
風で啜り泣く森が
開けっぱなしの冷蔵庫のような冬の肌寒さが
生まれ変わった僕を出迎えているようだ




