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人形の館  作者: 五祖憑戯ペンダyト
7/10

笑い噺と笑えぬ真実

僕はずっと歩いている

もう精神は崩れている

無限に広がる空間に嫌気が刺す

僕は何度も自殺した

鋏で首を掻っ捌いた

割った鏡の破片で心臓を貫いた

頭をドアに挟み砕いた

死ぬことはなかった

痛みも感じない

自殺をするたび頭の中に過去の記憶がちらつく

今から僕は地獄門に入る

そこだとなにかが変わると思ったからだ

赤い部屋の中心に燃える死体が僕を睨む

僕の顔だ、人間の頃の

全部思い出した

忘れてた過去を

忘れたかった過去を

忘れていたかった過去を

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