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Wall Riran  作者: 中草 豊
1/12

プロローグ

Wall Riran ─。

難攻不落の要塞と言われた壁を超える為に、

その壁の攻略へと挑む戦争とあれば呼ばれ、戦闘に特化した世界の影で暗躍し続ける傭兵の集団がいた。


そんな集団の、とある部隊のお話。


果たして、攻略する事は出来るのだろうか─。


そして─


そんな部隊の運命は、如何に!?

爆発音が絶えず鳴り響く、とある戦場。

数時間前に、強襲作戦を開始した。


だが─。


攻略作戦の途中で突然始まった爆発に、部隊が巻き込まれたのだ。


『敵は、もう!目前だ!!総員!生きてるか!』


隊長と言われた、歴戦の勇士である男が無線に向かって、怒鳴る様に叫ぶ声だけが虚しく響いていた。


『生きている者は、順次応答せよ!!!』


更に、叫び声が響く─。


だが、無線からは何も応答はない。。。


『くそ!ぬかった!』


敵のアジトまでもう、200m程しかない─


敵のアジト目前にして、

敵は居ないであろう場所に、突然爆撃が始まった。


秘密裏(ひみつり)に発案された、

敵司令官を暗殺するだけの簡単な任務だった。


………はずだった─。


『誰でも良い!応答せよ!!』


再びその無線に叫ぶも、耳に聞こえるのは風の音のみで、誰からも応答はなかった。


『応答…』


今度は叫ぶ間もなく、付近に落ちたミサイルによる爆発に巻き込まれた。。。


その日、その戦場には


『クーテーブタイ』


と言う謎の組織が、暗躍をしていたのだった。



前線基地─。


『メーデー!メーデー!コチラ、爆撃を……』


前線基地から、無線に怒鳴る様に話し掛けている男が1人。


だが─。

その無線を言い終わる前に、付近の爆発音にかき消された。


なぜだ─!?


こんなはずでは、なかった─


……楽な任務だったはずだ─!


『応答……』


無線の向こうで、誰かが叫ぶ声が聞こえた。


だが、それ以降無線は全く繋がる事はなかった。

前線に出た部隊は、全滅したと言うのか??


バカな─!


我々は最強と(うた)われ、歴戦の強者しか所属すら許されない、世界に名だたる陸上傭兵事業を行う集団である。


その集団の中でも、トップクラスの戦闘力を持った部隊が攻略に集結した……はずだった。


考える間もなく、爆発音が辺り一面に鳴り響く─。


身をかがめながら、何とか耐えながら、

その様子を見る事しか出来なかった。


辺りを見回す余裕すらなかった─。


逃げようにも、逃げる場所すらない程の絨毯爆撃に晒されていた。


周りの仲間や部下たちは、次々に巻き込まれ─


そして、倒れて行くのをただ、その場から見る事しか出来ない。たとえ、声を掛けても爆撃の音にかき消され、言葉すら聞き取れない状況にあった。


もう、祖国の土は踏めぬかもしれない─


そう男が悟るのに、時間は必要なかった。

倒れて行く仲間や、部下達を構ってなどいられなかった。


だが─。


何とかしてこの地で起きた現状を、

基地で待つ、仲間の誰かに伝えねば。。、



はやる気持ちを抑えながらも、

何とか隙を見つけて、後退しようとした矢先。


男は、付近に落ちたミサイルの爆発に巻き込まれた─。



Wall Riran ─。


難攻不落(なんこうふらく)

と言われた、最強の要塞が、挑む者達を拒み続けていた。


この要塞を、攻略する者は現れるのだろうか─。

戦闘描写が起こり得る作品になります。

苦手な方は、自己責任でお願いします。


書き溜めていた中の、1つになります。

今後の展開を、お楽しみに─。

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