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悪意のある普遍的な思想

人仕草

作者: レー・NULL

 善いと考えることが、悪であるこの世界だ。口から漏れ出さないように、ただ必死に塞ぎこむんです。きっと、すでに内臓は溶けているけれど、気付かれないように生きてます。泣きたい時もありますが、悲しい事などありません。


 目に入り込むものは、幻想か、妄想か、はたまた何でも無いものか。一体どれだけの実体が有るものか、解りはしないでしょう。少なくとも、その身体の中に入り込み、そして壊していくと言うだけの話です。


 一体、どれ程の時を立ち続ける事が出来るのか。人は支え合えるとよく聞くが、支えが欲しいと願うのは人が悪だから。人が人を壊すから、人が人に壊されぬよう、人が人に支えられ、人が人により人として生きる。


 あぁ、きっと。これが人の言う、支え合うって事なんだ。だから、人は人を壊すことに喜びを感じ、人は人を理解する振りに幸せを感じ、人は人が居なければ生きていけないのだろう。休みたい時もありますが、苦しい事などありません。


 善いも、悪いも、人仕草。ただ少し足りないだけ。

絶対も、完璧も、在らず故。ただ少し愚かなだけ。


 善いと考えるならば、それは善いとなるこの世界だ。口から溢れだしたものが、多くの人を壊しゆく。きっと、それが正しいことだから、正しくないものが壊れるのは仕方ない。善い思想が満ち満ちて、全て終わるが良いだろう。


 目も、耳も、全ては満ちて。されども変わらぬこの世界。泣きたい時もありますが、悲しい事などありません。

 知も、理も、全てを得ても。されども変わらぬこの世界。休みたい時もありますが、苦しい事などありません。


 全てを塞いで見てるだけ。善いことがそれ程までに価値があるのなら、示してみたら良いでしょう。全てが焦土となるその時に、喜びましょう、讃えましょう。


 これもまた、変わらぬ人の、人仕草

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