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時間の管理の依頼を受けてみた


「また出たな!シ〇ッカー!! 今度はどんな嫌がらせをするつもりだ!!

 そ、それはきのこの〇!中身を取り出してどうするつもりなんだ!

 きのこの〇の空き箱にたけのこの〇の中身を入れただと!?しかも、そのまま店頭に置きやがった!

 ま、まさか…そんな恐ろしいことを思いつくなんて…貴様らは最悪の秘密結社だ!

 しまった、キノコ派の連中が買い物に来てしまった!止めなくては…」


ガバッ!


「…きのこ?たけのこ?何だっけ?」


よく覚えてはいないが、獣人の女の子とポッキーゲーム改め、きのこたけのこゲームをしたに違いない(断言)

おはようございます


今日からまた仕事だ、銅ランクに上がったし、依頼の内容も少し変わったかもしれない、少し楽しみだ

朝ごはんを食べてギルドに向かうことにしよう


「マスターめしよろ~」


「あぁ、待ってろ」


席に着き、朝飯を待つことにする、昨日は夜食わなかったから、もしかしたら豪華になっているかもしれない


「ほら食え」


マスターが朝食を持ってきた、今日のメニューは、ご飯に鮭の切り身、海苔と味噌汁だ、あれ?このメニューは、前にも食ったことあったな


「マスター、これって…」


「ちょっと俺なりに挑戦してみた、すまんが感想くれないか?」


「あぁ!思い出した、ジェニファーが作った朝飯と同じか!

 まぁ、マスターの頼みだしっかりと評価してやろう」


「なんか偉そうだな、まあ、宜しく頼む」


まずは鑑定してみるか


----------------------------------

【シャアケの切り身】

品質:B

効果:体力回復+3

海で捕れる魚、稚魚の時は川、大人になると海へ行き、産卵になると川に戻ってくる

身のピンク色は実はプランクトンの色である

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----------------------------------

【海苔】

品質:B

効果:魔力回復+1

海で捕れる海産物、岩場で捕れる、集めて乾燥させて作る

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【豆腐とワガメの味噌汁】

品質:B

効果:体力回復+3

ダイツから作られる豆腐と、海産物のワガメ、アボシから取った出汁、東方の調味料の味噌を使って作ったスープである

----------------------------------


ふむ、書いてある内容は同じだが、海苔以外は品質と効果が低いな、まあ食べてみるか

まずは味噌汁から、ずずっ…うん、しっかりとした出汁が出ていて旨いな、ただやっぱりジェニファーの飯よりは落ちるな

何が違うんだろうか?出汁の取り方?味噌の量?温度か?愛情?ブルブルブル…無いな、うん


「どうだ?」


「旨いよ?ただ、ジェニファーのと比べると味は落ちるな。

 何が原因だろ?専門家じゃないから作り方を言うのは出来ないが、風味がすこし弱い感じがするな」


「風味か、分量は合ってるハズだ、となると出汁か温度か…」


マスターが何か考えているが、専門家に口を出しても仕方がない、次に鮭に行く

パクリ…うん、いい塩加減だし、十分に火が通ってる、旨い

ただ、やっぱりジューシーさ?微妙にマスターの鮭は固い気がする、最初に食べたのがこれだったら、気にもならんし、何の不満も無いけどな


「そっちはどうだ?」


「これも旨いな、ただ、マスターの方が硬くて、ふっくら感が足りないと思う」


「そうか…火加減か?いや水か?後は時間くらいか…」


まぁ、次行くか、最後は海苔だな

パクリ…うん、これはジェニファーのと同じ感じがする、品質も同じだったしな


「マスターこれは、ジェニファーと同じだな」


「そうか!これだけだが、やっとスタートに立てたか、なら、後は抜くだけだ」


「マスター嬉しそうだな」


「あぁ、一応、俺の目指している所でもあるからな。

 それに、今までジェニファーの飯を食べる奴が居なかったからな、聞くにも聞けなかった。

 その点でも坊主には感謝だな」


「よせよせ、マスターらしくも無い、頭腐ったか?」


「お前な~、人が折角感謝してるってのに、まあいい。

 また頼むことがあるかもしれん、構わないか?」


「まぁ、参考になるかは知らんが、いいぞ」


「すまんな」


「さてと、朝飯も食べたし、氷作ったら仕事に行ってくるわ」


「おう、宜しくな」


俺は地下に行き、氷を作ってから、ギルドへ向かうことにした


・・・・


冒険者ギルド内はザワついていた、ただ依頼を探しているザワつきではなく、噂話をしている感じのザワつきだった

何の話をしているのかなと思ったが、すぐに分かった、みんなナタリーさんをチラチラ見ながら話していたからだ

そのナタリーさんだが、暗黒面に落ちたジェ〇イの如く、黒いオーラを発していた、もちろん誰も並んでいない

やっぱり行かなくちゃいけないパターンなんだろうか?幸いナタリーさんは、まだこちらには気づいてないみたいだ

用事も無いのに行くのは少し無理があるので、先に依頼を探してから並ぶとしよう


さっそく掲示板に行く、今までは鉄ランクの依頼しか受けられなかったが、これからは銅ランクの依頼を受けることができるようになった

さっそく、面白そうな依頼が無いか探してみることにする

すこし変わった依頼だが、何か面白そうだ、よし、これに決めた


----------------------------------

【時間の管理】

目的  :時間棟における、時間の管理と鐘による報告

期限  :依頼開始から12の時間まで

成功報酬:(銀貨1枚)

依頼失敗:依頼放棄、時間による鐘の報告忘れ

----------------------------------


…やっぱり並ぶの嫌だな…これ結構勇気が居るな…でも、違う窓口に並ぶと取り返しのつかないことになりそうな気がするので、諦めて並ぶことにする

ナタリーさんの前に行くと、後ろから「勇者だ」とか聞えてきた、俺もその立場だったらそう思う

窓口に立ったのだが、ナタリーさんは気が付かない、あれ?

仕方が無いので声をかけることにする


「ナタリーさん、おはようございます」


「・・・・」


【へんじがない。ただの しかばね のようだ。】


いやいやいや、死んでないから(汗)

だってねぇ?こういう時のお約束でしょ?

だけど、自分で言って、自分でツッコミ入れるのは少し寂しい…


「もしも~し、ナタリーさ~ん」


ぶんぶんと目の前で手を振ってみた


「はっ、も、申し訳ありません!どういった御用け…ん…ハル様?」


どうやら気が付いたみたいだ、しかしこちらに気が付いたと思ったら、ほっぺたを膨らませてツンツンし出した…何この可愛い生き物は


「この依頼を受けたいと思うのですが、詳細を教えてください」


「時間になったら鐘を鳴らす仕事みたいですよ、勝手にやったら良いんじゃないんですか?」


う~ん、なにかイジケているようにも見えるな、俺、ナタリーさんに何かしたんだろうか?


「すいません、俺、何かしましたか?」


「何もしてませんが、どうしてハル様がそう思ったのか分かりません。

 ですが、昨日何か楽しそうなのは見かけました、さぞかし楽しいことでも有ったんでしょうね」


どうやら昨日、宿に帰っている所を見かけたみたいだ、だが、何でナタリーさんが、こんな態度を取っているのだろうか?謎である

あー7番街で女遊びでもしているから不潔と思われているのかもしれない、確かに日本に居た時にも風俗通いの男が嫌いな女性って確かに居たからな

まぁ、正直に話した所で、何か変わるとは思わんが、とりあえず話すことにする


「昨日は、たまたま知り合った獣人族の女性と、お話ししながら飲んでましたが、それだけですよ?」


ナタリーさんがピクッっと反応した


「獣人族の女性?」


「はい」


「なんだ、そうだったんですね。

 申し訳ありませんでした、それでは依頼の確認ですが、街の中央に時間棟って有るのですが、そこで定時になると鐘が鳴ってますよね? その鐘を鳴らすお仕事になります。

 仕事自体は大したことは無いのですが、長時間拘束されてしまうのと、時間を守らないといけないので、それなりに大変な仕事になります。

 如何いたしましょうか?」


なんだ?いきなり普通に戻ったぞ?

気になったのは獣人族の女性で反応したことか…そーいや人族は獣人族に興味が無いって話だったな、それで何もないって思ったからか?

興味が無いから何もやってない、だから不潔でないと思われたのなら、まぁ、それで戻ったんだし良いか、実際何もしてないしな


「はい、お願いします」


「わかりました、カードの提示をお願いします」


俺がカードを渡すと、カードを機械に通し、受付作業を行う


「はい、受付完了しました、カードをお返しします。

 ナタリーが受付しました。

 ハル様、頑張ってくださいね」


カードを受け取り、早速仕事に向かうことにする

あ、HPポーション改の依頼を忘れていた、帰ってからでも良いか


書いている本人が言うのも何ですが、何でこの二人は進展しないんでしょうか?

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