7番街へ行ってみた
エロは無いですが、接待飲食等営業の記載があります。
一応18歳未満は読まずに飛ばしてください
教会へやってきた俺は、まずはお祈りしていくことにする
「今北産業」
(モーナ神が)
(女子更衣室に潜入)
(おっぱい祭り)
「は?…え?え?今の声ってショーボン神様?
いや、それよりもモーナ神、女子更衣室で何やってんの?おっぱい祭り?すげー気になる…
うp、いや、せめて実況をお願いします!!」
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「ちっくしょー!!!」
俺は今、血涙を流しているに違いない…しかも、祭りに参加する前に終わってしまうとは…次回に期待することにする
ポーション瓶に聖水を汲み、教会を後にする
次は今日の主目的でもある、マスターから聞いた7番街に行ってみよう、どんな場所なのか楽しみである
・・・・
やってきた7番街だが、ここの区域全体に華やかな建物が建っていた
そして、女性が立っていたり、呼び込みをしている男性がいる
ここって色街ってやつか?確かに遊ぶ所ではあるが…
俺って風俗って行ったこと無いんだよね、いや、キャバクラくらいなら無理やり連れていかれたから、行ったことあるけど…
興味は有ったよ?でも、病気が怖いってのもあるが、暴〇団がどうのとか、ぼったくりがどうのって話が有ったから、行く勇気が持てなかった
この世界ではどうなんだろうか?問題が無いなら一度くらいは遊んでみたいかもしれない
とりあえず、ここで突っ立っていても仕方がない、ここまで来たんだし、すこし散策してみることにする
「旦那、旦那、いい子がそろってますよ、どうですか?」
「お兄さん~遊ぼうよ~」
「いらっしゃい、いらっしゃい、今なら割引しますよ~」
「今なら銀貨1枚ポッキリ、大サービスだ!」
少し歩いただけなのに、色々と声を掛けられた
日本じゃ呼び込みと言うか、客引きって違法じゃなかったっけ?
あまりそういった所に行かなかったから覚えてないんだが、声を掛けられるようなことは無かった記憶がある
しかし、賑やかと言うか勢いが有ると言うか、何かバブル期の歌舞伎町みたいだな
街の雰囲気を楽しみつつ散策を続けると、気になるお店を見つけた
『どう〇つの〇』
いや、マズイだろ!おもわず叫びそうになった
どんなお店だ?店の前に居る男性…犬耳?どうやら獣人の男性みたいだ、耳を触らせてもらっても大丈夫だろうか?
じゃなくて、お店のことを聞いてみることにする
「ちょっといいか?」
「ん?兄ちゃんは人族だよな?この店に興味を持つとは変わっているな」
「変わってるって何で?と言うより、この店がどんな店だかも知らんけど」
「ああ、悪い早とちりだったみたいだ、すまん。
ここは獣人族の女とお酒を飲みながら会話するお店だ、人族は獣人族には興味が無いからそう思っただけだ」
「何で興味が無いんだ?」
「何でって、兄ちゃん人族なのに分からないのか?
人族と獣人族との間には子供が出来ん、獣人族的にはその辺は気にならんが、人族はその辺が関係するためか、仲間にはなっても、恋人や夫婦になろうと思うヤツは居ない。
だから獣人族が人族の店に行っても、人族が獣人族の店に来ることは無いってことだな」
「そうなんだ、知らんかった」
どうやら遺伝子的に子供が出来ないみたいだ、子供が出来ない相手には性的欲求が沸かないってことか?
なるほど、人間がイヌやネコを可愛いと思っても、興奮はしないのと一緒か、でもイヌやネコからすると関係ないと
まぁ、ケモナーな俺としては全く問題は無い話なんだけどな
そんなことを考えていると、お店からゴミを捨てるためか、うさ耳の女の子が出てきた
・・・・
「おしぼりをどうぞ~
それで、お兄さんは何飲みますか?」
「…あれ? あ、えっと、じゃあエールで」
「エール入りました~
私たちも一緒に貰っていいですか?」
「あ、ああ、いいよ」
「「「ありがとうございます~」」」
あ…ありのまま
今起こった事を話すぜ!
『おれはイヌ耳の男と話していたと思ったらいつのまにかお店の中で座っていた』
な…何を言っているのかわからねーと思うが
俺も何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術とか超スピードとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
「それではお兄さんと出会えたことに」
「「「かんぱーい!!」」」
「か、かんぱーい!」
「それにしても人族のお兄さんが、このお店に来るなんてめずらしーね」
「い、いや自分もよく分からなくて、気が付いたらここに座ってた」
「何それ~冗談?面白い~」
と、とりあえず自分の今の状態を確認しておく
いつの間にか座っていたのは間違いないが、多分だが原因は分かる、うさ耳を見た後の記憶が無いからフラフラと店に入ったのだろう
そして今の俺の状態は左にネコ耳、前にヒツジ角、右にうさ耳に囲まれた状態だ、最高である
「ねーねーお兄さんは何やってる人?冒険者?」
「え、はい、冒険者です」
「すごーい!じゃあ魔物とかをバッサバッサと倒してるんですね~」
「いや、初心者を卒業したばかりくらいだから、街中での依頼とか薬草採取とかばっかりだよ。
たまにホーンラビットやゴブリンを狩るくらい」
「またまた~ 実は結構やり手で、稼いだりしてるんじゃないんですか?」
「そんなこと無いよ、ちょっとは余裕出来たけど、ギリギリな生活だし」
「えーじゃあ、今日はあまり遊べないの?」
「え?いや、す、少しくらいなら大丈夫」
「やったー、じゃあ飲も、飲も~
お兄さん、お替りどう?」
「あ、まだ一口しか飲んでないや」
最近冷たいエールばかり飲んでいたため、常温のエールは酸味が強く感じて、今一つ美味しくない
こっそり、フリージングを掛けてみる
「あれ?何か涼しくない?」
「ほんとだー雨でも降ったのかな?」
「そ、そうかもしれないね、あはははっ」
「お兄さん何かワザとらしい笑い方してる~ってあれ?
お兄さん、お兄さん、そのエールちょっと飲んでも良い?」
「え?あ、えっと」
返事をする前に、エールのジョッキを奪われて、飲まれてしまった
あ、間接キス…
「美味しい~!!これって今噂のエール!?」
「私にも頂戴~
ホントだ!冷たくて美味しい~!」
「どれどれ~ホントだ~!」
みんな俺のエールを回し飲みしている、そして、戻ってきたエールは空っぽだ(涙)
「美味しかった~
ねーねーお兄さんは氷魔法の使い手なの?」
「う、うん、そんな感じかな?
俺もあそこのエール飲んでて、常温のが物足りなかったから、つい…」
「初めて飲んだけど、美味しかったもんね~わかるわかる。
ねーねーお兄さん、冷たいエールが飲みたいな~い~い?」
「あ、うん、いいよ」
「「「ありがとうございます~」」」
用意されたエールに向け、フリージングを掛ける
「それじゃあ、改めてかんぱ~い!」
「「かんぱ~い!」」
「か、かんぱ~い」
みんなゴクゴクとエールを飲んでいる
今度は俺も冷たいエールにありつけた
「美味しい~!」
「美味しいね~」
「うんうん」
「喜んでもらえて何よりです」
その後はお酒の勢いも有って、食べて、飲んで、おしゃべりしてと楽しんだ
何度も冷やすのをお願いされたけどね…
「そろそろ帰るわ、お会計いいかな?」
「お客様のお帰りです~」
すると奥から男性が来て、紙を渡された
げっ、金貨2枚!?結構な時間が経っていたのもそうだけど、それなりに飲み食いしたしな、払えない訳じゃなし、仕方ないか
俺が財布より金貨2枚を取り出し、払った
「あーお兄さん、ごめんなさい。
あまりにも美味しくて、私たちが結構飲んじゃったからだよね…
ねーみんな、金貨1枚分くらい、私たちで出さない?」
「そだねー魔法も使ってもらっちゃったし、いーよー」
「悪いな、助かるよ」
金貨が1枚戻ってきたので、財布に仕舞う
普通、こういったお店って飲ませなんぼだと思うんだが、気持ちは有りがたく貰っておこう、まぁそれが戦略かもしれないけどね
「お兄さん、また来てくださいね」
「「「いってらっしゃい~!」」」
俺はお店を出て帰ることにした
個人的にはケモミミに囲まれて幸せだったし、お金に余裕が有れば、また来ても良いかもしれない
宿屋に戻った俺はナンシーちゃんに声を掛ける
「ごめん、今日外で食べてきたから、夕食いらないわ」
「わかりました~マスターにお伝えしておきます」
「じゃあ俺は、地下の作業したら部屋に行くね」
「は~い、お願いしますね」
俺は地下室へ行き、氷を作る
何か今日は冷やしてばかりな気がするな…
部屋に戻り、湯あみを済ませ、さっさと寝ることにする
明日からまた頑張ろう、おやすみなさい…ぐぅ
お店の名前は、どうくつの泉です(笑)
決して某ゲームではありません、え?獣人?何それ?
それにしてもかなりのぼったくりじゃないのかな?本人気付いてないみたいだけど…