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引き続き魔法を考えてみる


帰り道、特に人とすれ違うことが無かったため、匂いが確認できなかったな…

そんなこんなで、宿屋に到着してしまった


「マスターただいま~」


「おう、帰ったか…どうやら汚れは落ちたようだな」


「マジで?臭くない?」


「ああ、大丈夫だ」


「あぁ、良かった、マスター、マジ助かった。

 ちなみにアレって、何回くらい使えるんだ?」


「ああ、坊主の場合は、あの汚れだ、2回が限度だな」


「俺、しばらく通うことにしたんだ、アレ何個か譲ってくれない?金は払うぞ」


「なら1つ、銅貨1枚だ」


「買った!沢山持っていても荷物になるから、明日使ってから1個買うことにするよ」


「分かった、声を掛けてくれれば、渡すことにする」


「決まりだ、それじゃ匂いも無くなったし、氷作って来るわ」


「ああ、頼んだ。

 そうだ、忘れる前に昨日の分を渡しておく、5樽で銀貨1枚と銅貨5枚だ。

 今の所だが、毎日5樽までと決めることにした、覚えておいてくれ」


「あいよ。それで、マスターよ、面倒だったらまとめて払うでも良いぞ?

 例えば、宿屋の料金を払う時に引いた分を払ってくれるとか」


「坊主は確認しなくても良いのか?」


「マスターを信じているってのもあるが、元手も掛かってる訳でもないし、最悪エールおごってくれるだけでも十分と思ってたし」


「なるほど、じゃあ毎日のエールに変更するか」


「マスターよ、今更それは無いと思うぞ?」


「冗談だ、わかった、坊主がそうしたいならそうすることにする」


「了解~んじゃ氷作って来るわ」


俺は地下室へ入って行った


「相変わらず良く冷えてんな、夏の暑い日にここに居たら最高かもしれん。

 逆に言えば、一晩だけで良いなら自分の部屋で氷を作るのも悪くないのかも!?

 まあ、その時になったら試せば良いか」


とりあえず、氷の状況を確認した所、4分の1ほどしか残っていなかった


「結構ギリギリだったかもしれん、間に合ったから良かったけど、やっぱり出来るだけ毎日凍らせるのが良いな」


MP的に2回しか使えなかったが、9割は凍ったので、現状は良しとして、明日の朝に掛けることにする


「マスター終わったぞ、ちょっと早いが飯食べちゃうわ、ついでにエールも頂戴」


「おう、適当に座って待ってろ」


俺はガラガラ、いや一組客が居た、こんな早い時間から飲んでるとは、良いご身分だ(人の事は言えない)

とりあえず空いている席に座り、飯を待つことにする


「ハルさん、夕食で~す、あとエールもお持ちしました~

 ハルさん、今日はバッチリです、大丈夫です、臭くないですよ~」


「何かその言い方だと、普段から臭くて、今日はたまたま臭くないに聞こえるけど?」


とりあえずエール代の鉄貨4枚を払いながら言う


「あはははっ、気のせいですよ~」


「そうか?この前も何か堕とし入れるようなこと言われた記憶が有るが?」


「そうですか?忘れっぽいので覚えてません~」


「うぉい!この前のことと、言ってること違くね?」


「そんなこと無いですよ~」


なんか凄く良い笑顔だ、絶対覚えているに違いない、つーか覚えてるだろ

とりあえずジト目でナンシーちゃんを睨んでおく


「きゃあ~!ハルさんが怖いです~と言う訳で逃げますね~」


と言って、ナンシーちゃんは去って行った

全然怖がってないし、楽しんでる、しかもセリフは棒読みだ

ツッコんで言っても無駄だろう、あきらめることにする


折角の冷たいエールが温まってしまう、仕事の疲れを癒すためにも、さっさと飲むことにする

ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ…ぷは~!!


「やっぱり仕事の後の冷たいエールは最高だ!!」


「お、兄ちゃん、良い飲みっぷりじゃねーか。

 どうだ、旨いか?」


「ああ、最高っすね!」


「そうだろ、そうだろ、ここのエールは他では味わえないくらいに旨い、味わって飲んでくれ」


元はと言えば俺がって野暮なことは言わん、純粋にみんなが楽しめれば、それで良い


「お互い、良いエールに出会えたことに、乾杯~!」


「兄ちゃん、良いこと言うねぇ~、乾杯~!

 ついでにナンシーちゃんエール追加~」


「は~い、お待ちください~」


「旨い酒はみんなで飲むと旨いっすよね!俺に気にせず、じゃんじゃん飲んで下さいっす!

 こっちはこっちで頂きますんで」


「おう、今日は溺れるまで飲むぞ~!!」


くっくっくっ…計画通り!ニヤリ

飲めば飲むほど、俺の懐が温まる、最高だ!

さて、のどの渇きも満足したため、飯にありつくことにする

今日の夕食はっと、あさりのパスタとサラダにスープだ


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【あっさりのポンゴレ・パスタ】

品質:B

効果:HP回復+2

砂抜きをしたあっさりを、オルーブ油、ニンニンク、Toカラシと炒め、汁が出た所でパスタを加えて炒め、塩魚汁で味を調節したもの

----------------------------------


では、早速パスタを食べるとるす、パクリ…旨~!!

あさりではなくあっさりって名前だが、身は大きく、味は濃厚で出汁が出ていて、かつ、ニンニクと唐辛子と塩魚汁が良いアクセントになっていて旨い!

決してあっさりした味では無いと断言出来る!何であっさりなんだろう?

しかし、これまたエールにはピッタリの飯だな、おかげでエールが進む、進む


サラダも旨いんだが、たまには違うドレッシングで食べたい、ここの基本は迷ネーズをベースにしたフレンチである

個人的にはゴマドレッシングとか、カレー味のドレッシングとか、わさび味も良いな、とにかく違った味が楽しみたい

今度、マスターに提案してみるべきかもしれん…

スープはホーンラビットの肉入りスープだった、特に問題は無く、旨かったとだけ言っておく


「ごっそーさん」


食事が終わった俺は、部屋に戻ることにした

さて、寝るにはまだ早い時間だ、昨日は途中で終わってしまったが、超音波的な魔法は是非とも欲しい

清掃での必要は無くなってしまったが、バイブレーションソードとかは、やっぱりロマン武器なので、是非とも欲しい、なので、もう一度考えてみることにする

まずは、自分が何が出来るのかを確認する必要がある、と言うか最近ステータスを確認していなかったな


----------------------------------

名前:ハル

年齢:20

状態:普通


LV:2

HP:15/15

MP:30/30


STR:9

VIT:5

AGI:4

INT:17

DEX:22

LUK:3


スキル:

投擲Lv4、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv4、魔力操作Lv4(new)、生活魔法Lv4(new)、鑑定Lv3、隠密Lv2、解体Lv3、調合Lv4(new)、索敵Lv3、直感Lv1


称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、薬剤師(new)、ショーボン創造神の加護、中二病

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お、色々と変わっているぞ、まず魔力操作が上がってる、それに使いまくってるおかげか生活魔法も上がった

これは凄く嬉しい、水×水×水×水でやれば、清掃も少量のMPで、効率も上がるに違いない

他にも調合が上がっているな、おそらくHPポーション改の影響と思われる

称号も、ロッテの弟子じゃなくて薬剤師になってる。称号は条件でって言ってたし、これも条件が変わったからであろうと思われる


さて、確認も済んだが、出来ることと言えば生活魔法が4種類まで使えるようになったことくらいか

と言っても結局どうすれば良いのか、全く思いつかないんだよね、だが、俺は学習する男だ、とりあえず声を出すのだけは止めておく


超音波を出すにはどうすれば良い?初心に帰ってみることにする

超音波と言えばコウモリだ、だが、コウモリの超音波は人間が認知出来ないだけで、単なる声だ、あー↑と一緒だ

次に、眼鏡の超音波洗浄機とかだと、超音波を発生させる素子に電力を流して超音波を発生させていたと思った

これについては、素子も電気も無いからどちらにしても無理っぽい

他には…うーん…そういえば、石に万力みたいな装置で圧力を掛けると石が割れる瞬間に超音波って発生していなかったっけ?

昔TVで見たことが有ったが、記憶がおぼろげだから正確性もあやういが、石に圧力を掛け、割れる寸前で何か超音波らしきものが発生していた記憶が有る、あれ?電気が発生だっけ?

どちらにしても大がかりの装置が必要になるため、これも無理っぽい

結局の所、火を出す、水を出す、風を出す、穴を掘るの4種類の組合せで、超音波を発生させるのは無理なのが分かった、非常に残念である


さて、結局何も変わらないという結果になってしまったが、こうして考えるってことは、色んな意味でも、後々と役に立つかもしれない

それに、生活魔法では無理だとしても、他の魔法が使える人には対応することが可能かもしれない、例えばアイリさんみたいに、新しく魔法を使えるようになるとかね


明日は水×水×水×水でやってみて、その結果で今後の対応を考えることにする

それではおやすみなさい…ぐぅ


ロマン武器を諦め切れなかったんです(涙)

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