アルデの街を探索
特に目的はないが、異世界のお店も興味あるのでぶらつくことにした
よく異世界の街並みを中世ヨーロッパみたいな感じと例える人が多いけど、確かになるほどなと思う
でも、現代のヨーロッパも似たような街並みのところはあるので現代ヨーロッパでも問題ないような気がする
まぁ、馬車が走っていたり、鎧を着ている人が歩いていたりするから中世の方が合っているのかもしれないけどね
ただ、住民は人間が6割くらいで、後はファンタジーにありがちなエルフやドワーフやら、ホビットで良いのかな?小人族っぽいのが3割ほど
残り1割にケモミミとかケモミミ、後ケモミミもいるし、忘れてはいけないケモミミも有ったな、そうそうケモミミも忘れちゃいけない
…あぁそーだよ悪いか(開き直り)
ただ、勘違いしないでほしいケモナーとしては御三方に顔向けできないほどレベルが低い若輩者だ
恋愛要素を含めるならレベル3…いや、2が限度だ、それ以上は愛玩動物となら問題ないが真のケモナー様には敵わない
ちなみにこの世界のケモミミはケモナーレベル1だ、レベル2を見かけたたら是非拝んでみたい
………ふと何となく気になった事がある
「ステータス」
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:1
HP:12
MP:25
STR:8
VIT:5
AGI:4
INT:15
DEX:20
LUK:3
スキル:投擲Lv1、言語理解
称号:命100、ケモナーLv2(new)
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あ、称号付いちゃったよ…しかもレベル2…
き、気を取り直して街を散策してみるとする
その結果、街は大きく4つの区画に分かれているみたいだ
お店や出店が並ぶ商業区域、職人とかがいる工業区域、一般の人たちが生活する一般区域、貴族がいる貴族区域になる
俺は今、重要な任務中であり、商業区域で食べ物関係を潜伏調査中である
ターゲットを屋台のオヤジが売っている何かの肉入りのスープを指定し調査を開始した
決して腹が減ったからではない、あくまで調査のためである
「オヤジさん、これは何の肉?」
「へぃ、らっしゃい!これはホーンラビットの肉だ、ちなみに一杯5鉄貨だ。
この辺じゃ見かけない顔だな、新参者か?」
ホーンラビットって確か街道周辺に出る魔物だったよな、旨いのかな?
「ああ、昨日この街に着いたばっかりだ、1杯ちょうだい」
俺は財布から鉄貨5枚を取り出してオヤジに払い、スープの入ったお椀を貰った
「俺のスープはアルデの街で一番だ!さ、食ってくれ!」
スープは透明で野菜と一口大の肉の塊が一緒に煮込まれていた
ゴードンさんの家で食べたので予想はしていたが、味付けが塩オンリーなのは如何なものだろうか
気になったので聞いてみた
「オヤジさん、塩以外の調味料って無いの?」
「ん?有るっちゃ有るんだが高いし、高いとほとんど売れなくなるから使わんなぁ」
「そっかー胡椒とか入れればすげー旨くなりそうだったんだけどな」
「馬鹿言っちゃいけねぇよ、胡椒なんか入れたら貴族様しかたべられなくなっちまう」
「なるほど、だから塩味の料理が多かったんだな」
「…坊主は貴族様か何かなんかなのか?」
「ん?いや違うけど?ただ、機会が有って食べたことが有ったから」
「ふぅ~何でぃ驚かせやがって、不敬罪になるかとあせっちまったぜ」
スープを食べ終わった俺はお椀を返した
「オヤジ、ごちそうさま、また来るよ」
「おう、今度はサービスしてやるからまた来い」
手を上げてその場を立ち去った
さて、調査の結果だが、塩味ばかりなのはほかの調味料が高かったからである
調理方法も焼くか煮るの2種類しかなく、どこの店を見ても似たり寄ったりだった
別の国や街に行けば違うのかもしれないが、この街にいる限りはあまり期待できなそうだ
さてと、そろそろ宿を探さないと野宿になっちゃうな
俺は宿屋を探しに出かけるとした
某物語では胡椒で船がもらえるくらい高いらしい