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今日のナタリーさん 16


私はナタリー

冒険者ギルドの受付嬢である


昨日は途中で抜けてしまったことに対し、リリアとエミリーに謝った

二人とも気にしてないって言ってくれたので、本当にありがたい同僚です

今度何かしらお礼を考えておこう


今日は朝のピーク時に彼がやってきた

どうやら依頼を受けるみたいだ


そして、彼が持ってきた依頼は【庭の草むしり】だった

これって何人かの冒険者が挑戦して失敗している依頼である

どうやらこの依頼は、金額に見合わない依頼らしく、受けた冒険者はみんな文句を言っている依頼だった

彼にもそのことを言った方が良いのだろうか?

でも、彼は必要なことを調べてから行動する人だ、きっと勝算があって受けるのだろう

彼を信じている私は受付を終了する


受付が終わると彼が称号について聞いてきた

称号が付いたり消えたりする条件を聞いてきたので、もしかしたら彼は称号持ちなのかもしれない

やっぱり彼は凄い人だ、どんな称号なのか興味が沸いたが、それはマナー違反だ、我慢することにする


すべての対応が終了したので、笑顔で応援してみた

どうやら彼は喜んでくれたみたいだ、よかった

最近、自分でも驚くことに素直に言えるようになったと思う

彼を送った後は、ものすごく忙しくなってしまった、何でだろう?


ピークが終わり、仕事も一息ついたところでリリアが、神妙な顔をしつつ声を掛けてきた


「私、ナタリーに謝らないといけないことああるんだけど」


「え?どうしたの?」


「例の彼にちょっとキツイ事を言ってしまって怒らせてしまったんだよね」


先ほどの彼の様子を思い出す、いつもと同じ様な感じだった


「彼はいつも通りだったし、大丈夫じゃないかな?

 それに、リリアの事だし、私の事を心配して何か言ってくれたんだろうし。

 私は気にしてないよ」


「うん、とりあえず謝りたかったから」


「了解、じゃあ、この話はここまで、仕事頑張ろう」


「は~い」


そつなく仕事をこなした

夕刻になったが彼はギルドには来なかった

やっぱりあの依頼は無理だったのだろうか?もしかしたら数日掛かるのかもしれない

依頼の内容を説明して止めるべきだったと後悔したが、後の祭りだ

明日は来るだろうか?


私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日も頑張ろう


ナタリーさん、決めつけないできちんと説明しようぜ!

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