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今日のナタリーさん 15


私はナタリー

冒険者ギルドの受付嬢である


今日も無事に仕事をこなす

彼は朝見かけなかったので、休むとは言ってないので、夕刻になったら来てくれるだろう


夕刻には少しだけ早い時間にアイリがやってきた

いつも明るく元気なアイリだけれど、今日は何かいつもと雰囲気が違う、どうしたのだろうか?


「ナタリー今から付き合えないかな?」


「今、お仕事中ですけれど?」


「そうだよね、ごめん、またね…」


少し泣きそうな顔で出て行こうとした、仕方ないな


「リリア、エミリー、今日上がっても良い?」


「あははっ、仕方ないよね、行ってら~」

「問題ありません、大丈夫です」


「ごめんなさい、埋め合わせは後日しますので…

 ほら、アイリ行くからちょっと待ってて、着替えてくるから」


「ごめんね…」


今日は彼には会えなかったな、非常に残念だ

でも、アイリも放っておけない、大事な友達だからだ

さっさと着替えて行くとしよう


ここは、たまに来る飲み屋さんだ、個室になっているので、お話しとかするには良い所である


「それで、どうしたの?今日は」


「…」


「とりあえず飲もうか、それで何飲む?」


「ハッチミツ酒…」


「すいませ~ん、ハッチミツ酒2つと、軽く摘めるものお願いします」


お酒と料理が届き、まずは飲むことにした

しばらくして酔いも回ってきた所でアイリがぽつりぽつりと話し始めた


「…振られちゃったかもしれない」


「そっか…」


「彼は可愛いのに、カッコよくて、面白くて、一生懸命で、色んなことを知っていて、話していると楽しくて、気が付いたら、多分好きになってたんだよね」


「…」


誰とは言わなかったが、これって彼の事ではないだろうか?女のカンがそう言っている気がする

とにかく続きを聞いてみることにする


「彼から新しい魔法について聞いて、試したら出来ちゃったんだ。

 それでね、嬉しさのあまり抱き着いちゃったら、彼もまんざらでもない反応したから、勇気を出して誘っちゃったんだよね」


「!!」


「でも、断られちゃった…」


ほっ…何故か安心した私が居た


「その時に気が付いたんだけど、やっぱりこんな格好しているから、遊んでいる女と思われたのかな?

 私は男の人と、付き合ったことも、したことも無いんだけどな…」


え?アイリって誰とも付き合ったことが無いんだ、本気で驚いた

まぁ、私も付き合ったことは無いから人の事は言えないのですが…


「その人は嫌がっていたの?」


「ううん、ものすごく悩んでいたけれど、嫌がっては居なかったよ。

 今回は諦めても、またいつか挑戦してみるつもり、ほっぺだけどキスしたら喜んでたし、希望はあるしね」


キス!?ええぇぇl~~~!!

私もまだしたことないのに!うらやま…いや駄目でしょ!

いやいや、まだ彼とは決まった訳じゃないし


「まぁ、元気出しなよ!

 ほら、飲も、飲も」


しばらくお酒を飲み、愚痴に付き合った

ずいぶんアイリ酔っぱらっているな、大丈夫かな?

あ、酔いつぶれた


「アイリ、そろそろ帰るよ、ほら肩貸すから帰ろ?」


返事は無かったが、これ以上は無理だし、明日もお仕事だからこれ以上は勘弁して欲しい

アイリを背負って帰る、帰っている途中でアイリが爆弾発言をした


「ハル君…」


ピキッ…私は固まった、後の事は覚えていない

いつの間にか家に帰っていたからだ

アイリはどうしただろうか?無事に家に送り届けたのだろうか?

今度会ったときに聞いてみよう


私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日も頑張ろう


まさか、アイリさんもナタリーさんも処○だっとは!?

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