イライラ
街に帰ってきた
ホーンラビット1匹だけだが、ギルドに売りに行くべきだろうか
これ以上面倒なことが増えるのも嫌なので、さっさと売りに行くことにする
まだ早い時間だったので、ギルド内は空いていた
早速ナタリーさんの所にってあれ?ナタリーさんが居ない、今日は休みかな?
仕方がない、別の窓口で対応してもらおう、ダメだったらその時は持ち帰ればいいや
さて、どちらに並ぶかだが、エミリーさんの所に並ぶと、またナイチ様に言われるかもしれん
赤髪ポニテの所で対応してもらうことにした
「すいません、買取って大丈夫でしょうか?」
「はい、大丈夫です…って、あなたは!」
ビシッっと指を指されてしまったが、この子と話すのは初めてである、何かしたってことも無いよね?
「コホン、失礼しました。
買取ですね、問題ありません。
ホーンラビットが1匹ですね、未解体なので銅貨1枚になります」
「はい、お願いします」
俺は銅貨1枚を受け取り、財布に仕舞った
「それでは、リリアが対応させて頂きました。
またのご利用、お待ちしております…って仕事の顔はここまで!
ねぇ君、ちょっと時間取れる?」
名前はリリアさんと言うみたいだが、俺に話があるみたいだが…はて?
「少しで構わなければ大丈夫です」
「んじゃ、ちょっと会議室まで来て、あ、エミリーちょっとだけ席外しても良い?すぐ戻るから」
「わかりました、大丈夫ですよ」
「ごめんね~じゃあちょっとだけよろしく」
そして俺は奥の会議室まで連れてこられた
「さて、話はナタリーのことなんだけど、君はどう思ってるの?」
「ナタリーさん?色々と相談に乗ってくれているので助かってます」
「そうじゃなくて、好きか嫌いかなんだけど」
「どちらかで聞かれたなら好きですね、逆に聞きますが、嫌いな人って居るんですか?」
「中にはちっぱい派って言って、目の敵にしている連中も居るのよ、じゃなくって、一人の女性として好きかを聞いてるの」
あーナイチ様のことか、納得した
それにしても、どういうつもりで聞いてきているんだろうか?
アイリさんの件も有ったことだし、今日はあまりこの手の話をしたくないんだよね
「今は特に考えていません!こういう話ならば、今日は疲れているので帰っても良いでしょうか?」
リリアさんはビクッっとした、しまった怒鳴ってしまったか
「ナタリーが心配だったから…ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ失礼しました。
それでは失礼します」
俺は部屋を出て、そのままギルドを後にした
何かイライラするな、こういう時は酒でも飲んでさっさと寝るに限る
宿に着いたので注文をすることにした
「ナンシーちゃん、エールと夕食貰えるかな?」
「ハルさん…直ぐ持ってきますね、お待ちください」
俺の雰囲気がいつもと違うのを察したみたいで、何も聞かずに持ってきてくれた
「お待たせしました、ごゆっくりどうぞ」
「今日はごめん、ありがとう」
エールの料金を受け取ったナンシーちゃんは、会釈をして離れて行った
エールを煽るように飲む、生ぬるい液体が喉を流れる、美味しくない
夕食はパンにステーキとサラダだ、とりあえず食べる、やっぱり美味しくない
最後に残ったエールを飲み干し、部屋に戻った
「くそっ、こんな自分が情けなくてイライラする。
いっそのこと、アイリさんとやっていたらスッキリして違かったんだろうか?
そんな簡単に出来るんだったら苦労なんかしなかったさ!
とりあえず、今度アイリさんに会った時は、謝っておこう」
いつまでも引きづってても仕方がない、明日は気分を一新して頑張ろう…
イライラしたので書いた、後悔はしていない(何)