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今日のナタリーさん 14


私はナタリー

冒険者ギルドの受付嬢である


昨日の休暇でリフレッシュ出来たことだし、今日からまた頑張ろうと思う

出かける準備も済んだし、そろそろお仕事に行こうかな…っと忘れちゃいけない

私は彼から貰ったブローチを胸に着ける

彼は気が付いて何か言ってくれるだろうか?楽しみである


朝のピーク時間を過ぎ、人がまばらになったので休憩を取ることにした

すると、待ってましたとリリアが声を掛けてきた


「ねぇねぇ、ナタリーさぁ、そのブローチどうしたの?

 この前、例の彼が何か渡していたのを見たけど、ひょっとしてそれ?

 その花ってカットレアだよね、確か花言葉は…ほほぉ~う」


リリア、その顔は何でしょうか?

ちょっと怖いです


「いやぁ~暑いなぁ、リリアちゃん暑くて暑くて死にそうだぁ~」


そうでしょうか?まだちょっと夏には早い季節ですし、それほど暑くは無いと思いますが


「それで?彼とは何処まで行ったの?」


「いえ?何処にも行ってませんよ?」


「えぇ~この天然物が~!彼との関係が何処まで進んだかだよ!」


「この前、たまたま食堂で会って、一緒に食べたくらいはありますが、それ以外は特には…」


「はあぁ~駄目だこりゃ」


リリアがため息をついている、何か変な事でも言ったのだろうか?

それに、こんど言ってやらなきゃとかブツブツ何かをつぶやいている、大丈夫かな?


夕刻になり仕事のピークに差し掛かった頃、彼はやってきた

何気ないしぐさで髪型をチェック、胸のブローチも確認できた、よし!

私の列に並ぼうとした所でスキー准男爵家のナイチ様に話しかけられたみたいだ、何やら話し込んでいる

ちらりとエミリーの方に視線を移して話しているのを見たら、なんかもやっと来た

ナイチ様との会話が終わり、私の列に並んだ、良かった

彼を待たせないように、でも仕事は適当にしないように、テキパキと仕事をこなす


彼の番になったので声を掛けた

すると彼はブローチに気付いたみたいで褒めてくれたのだが、見ているのはブローチですよね?胸じゃないですよね?

彼は昨日言っていた通りにHPポーションの納品をしに来た、HPポーションは一般的な冒険者には作れないので依頼としては出ていない

だけど、ギルドへの貢献したことによる貢献度について説明を行った

貢献度について知らなかったみたいなので、そちらの説明も行い、彼も納得したみたいだった

最後に失敗したHPポーションの事を聞いてきたが、さすがに買い取ることは出来ないので、心苦しいがお断りをした


すべての処理が終わり、彼は帰って行った

明日の予定は聞いていないが、休みとも言っていなかったので、きっと来てくれるだろう

また明日が楽しみだ


私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日も頑張ろう


褒めてくれて良かったね♪

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