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新発見!


教会を出て宿屋に戻ってきた俺は、裏庭へ行き、薬草の調合をすることにした

乾燥から粉末処理まで済ました俺は、考えていた実験を行うことにする

まず、現状の確認として、今までの実績は以下の通りである


水を使用した場合、だんぼぼ草の粉末水と言うゴミが出来た

生活魔法水を使用した場合、劣化HPポーションが出来た

魔力を含んだ水を使用した場合、劣化HPポーションが出来た

魔力水を使用した場合、HPポーションが出来た

聖水を使用した場合、HPポーションが出来た


と言うことは魔力含有量は、水(越えられない壁)生活魔法水=魔力を含んだ水<魔力水=聖水、となるんだと思う

で、今回の実験だが、もともと効果の高い聖水に魔力を注いだらどうなるってのが、今回の目的である

さっそくやってみる…で、出来たものがこちら


----------------------------------

【聖魔力水】

品質:B

効果:MP回復+10

教会で祝福を受けた水、魔力を多く含んでいる、飲むとMPが回復する

----------------------------------


おお!成功した!

つーかこれってMPポーションでも良いんじゃね?

このまま売っても、良い金になりそうな予感が…

まあいい、とりあえずHPポーションを作ってみることにする


----------------------------------

【HPポーション改】

品質:B

効果:HP回復+20

飲むと体力が回復する

----------------------------------


すげー!!効果が倍になったよ

これって凄い発見なんじゃないんだろうか?

とりあえず残りのポーションを作っちゃってから師匠に相談に行ってみよう


・・・・


バン!!勢いよく扉を開けて店の中に飛び込んだ


「師匠!!」


「おや、良い所に来た、手伝いな!」


「あ、はい」


師匠はお店に行くたび手伝わされるんだが、俺が居ない時はどうしているんだろうか…謎である


「で、いったい何が有ったんだい?」


「あ、忘れてた、こいつを見てくれないか」


そう言ってHPポーション改を師匠に渡した


「…ふむ、普通のHPポーションとは違うようだね。

 私は鑑定が無いから詳細は分からないが、効果はどんな感じなんだい?」


「こいつはHPポーション改って言って、効果はHP回復+20だ」


「なんじゃと!ハル、どうやって作った?」


「いや、作り方自体は師匠から教わった通りだが、使用した水がこいつだ」


俺は聖魔力水が入った瓶を渡した


「これは?」


「教会から貰った聖水に魔力を注入して出来た聖魔力水だな。

 ちなみに飲むとMPが10回復するぞ」


「効果も凄いが、聖魔力水なんて聞いたことが無い。

 それより聖水に魔力を注ぐって行為を思いついた発想も凄いのぉ」


「いや、昨日色々実験しててさ、生活魔法水に魔力を注入したら聖水と同じ物が出来たんだ。

 でだ、聖水で同じことをやったらどうなるのかな~って試したらこうなった」


「そうか…ハルよ、この聖魔力水じゃったな?こいつを公表するつもりはあるかい?」


「別に秘密にするつもりは無いから構わんが、何か問題になるようならば考えるかもしれん」


師匠は、少し悩み


「実際、どの様なことになるかは私にも分からん。

 ならば、私の名前で公表するかい?私ならどうとでもなる」


「師匠がそれで問題ないなら良いけど、大丈夫か?」


「弟子に心配されるようじゃ、私も落ちたもんじゃ。

 安心せぃ、大丈夫じゃよ」


「なら任せた」


「よし、まずは確認じゃ。

 作り方は聖水に魔力操作を使用して、魔力を注入する。

 これで間違いないな?」


「それで合ってる」


「よし、後は私にまかせろ。

 後、このHPポーション改と、聖魔法水のこいつはサンプルとして貰っても良いか?」


「ほとんど元手も掛かってないし、いいぞ」


「じゃあこの話はこれで終わりじゃ。

 すまんが、今日はこの件で用事が出来た、また今度来てくれ」


「了解、じゃあまた来るわ。

 その前に、ポーション瓶だけは売ってくれ」


ポーション瓶を20本ほど購入し、師匠の店を後にした

さて、今日の予定はすべて終了かな、後はギルドでも行ってナタリーさんに顔でも見せないと嫌な予感がするし、とりあえず行くとするか

と言うことでやってきました冒険者ギルドです

そこそこの人が居るが、さっさと処理をするために列に並ぼうとしたら声を掛けられた


「そこに居るのは我が強敵ともではないか」


会ったのはちっぱい派のナイチ=チ=スキーその人だった

面倒くさいのに会ったな…


「今日はエミリー嬢の所には並ばないのか」


「ええ、ナタリーさんと約束したのもありますが、他にも色々とありまして…」


「ふん、まあ我はエミリー嬢へ、おかしなことでもしない限りはどうでもいい話だがな。

 せいぜい、でっぱいを相手に頑張るが良い、またな」


そう言ってナイチ様は去って行った

何しに来たんだろう?

気にしても仕方が無いので列に並ぶ…俺の順番がやってきた


「次の方どうぞ~」


「ナタリーさん、こんばんは」


ふと、ナタリーさんの胸元を見ると、俺があげたブローチがついていた


「あ、そのブローチ付けてくれているんですね、凄く似合ってます」


「ハル様、こんばんは。

 はい、良いものを頂きまして、本当にありがとうございました。

 大切に使わせていただきますね。

 それで、本日はどの様な要件でしょうか?」


「今回はHPポーションの納品になるのですが、扱いはどうなるんでしょうか?」


「HPポーションは依頼として掲示しておりませんが、納入数に合わせてギルドへの貢献度とさせて頂きます」


貢献度?初めて聞いたな、どんなのだろう?


「貢献度って何ですか?」


「貢献度はギルドポイントとも言われおりまして、このポイントを貯めることで上のランクになるための評価となっております。

 戦闘技術も必要になるため、評価が高くても上のランクに上がれる訳ではありません。

 ですが、ギルドではポイントの内容を把握していますので、指名依頼の対象になることもあります」


「そうなんですね、ちなみに俺のポイントってどのくらいなんですか?」


「申し訳ありませんが、それをお答えすることは出来ません」


「そか、残念」


「それでは、HPポーションですが、いかがいたしましょうか?」


今手持ちのHPポーションは9本か、HPポーション改が有るから全部売っても良いんだが、どうしようかな


「そうだ、失敗したポーションも有るんですが、多少とも回復はするんですけど、こちらは買取は出来るんですか?」


「申し訳ありません、失敗したものを買い取ることは出来ません」


だよね~、分かってた


「それじゃ、手持ちの9本の買取をお願いします」


俺はリュックよりHPポーションを取り出し、カウンターへ提出した


「HPポーション9本ですね、お預かりします。

 少々お待ちください」


ナタリーさんはHPポーションを持って奥へ入って行った

少しして戻ってきた


「HPポーションの確認をしました、品質に問題が無かったため、買取させていただきます。

 全部で銀貨5枚と、銅貨4枚となります。

 ご確認下さい」


俺は枚数を確認し、問題ないことが分かり、財布へ仕舞った


「問題ありません」


「それでは、ナタリーが対応させて頂きました。

 またのご利用、お待ちしております」


無事に処理が終わったので宿屋に帰ることにした


「ただいま~ナンシーちゃん、愛情プリーズ、後飯もよろ~」


「もう、ハルさんってば何言ってるんですかぁ?

 ハルさんには愛情を捧げてくれる彼女さんが居るじゃないですか~」


「え?俺に彼女なんて居ないけど?」


「またまた~この前の人って彼女さんですよね?」


「ナタリーさんのこと?

 あの人は冒険者ギルドの受付嬢で、彼女じゃないですよ?」


「ふ~ん、そうなんですかぁ~」


疑いのジト目で見ているナンシーちゃん、我々にとってはご褒美です


「なら、ほんと~に私で良いんですね? 本気にしちゃいますよ? そしたら後戻りはできませんよ

 もう一度聞きます、本当に良いんですね?」


「すいませんでした~!!」


「よろしい」


ナンシーちゃんは町娘風の女の子だ、凄い美人とかでは無いが十分に可愛いと思う

だが、冗談で言っていた俺には、本気で付き合えるかと言うと、答えることは出来ない

伊達に年齢=彼女無し、あーんど童〇なのだ、きっと同士にはこの気持ちを分かってもらえると信じている

それに、今のナンシーちゃん、ちょっと怖いです…


「それでは、本日の料理で~す」


出されたメニューはパエリアに野菜のスープとサラダだ

今日はイタリアンか、どれどれ


----------------------------------

【パエリア】

品質:B

効果:HP回復+2

キュロット、せロり、丸ネギのみじん切りと白身魚、エビをニンニンクと一緒に炒めたものと、鶏がらスープで煮詰めたオンデカ米をボールトゥメイトウと一緒に炒めたもの

----------------------------------


ふむふむ、実際作り方なんか知らんから合っているのか知らんが、材料はそれっぽいな

それではさっそく…ぱくり

エビの出汁とニンニクとセロリの臭みが良いアクセントになってて、トマトベースのご飯に合ってて旨い

やっぱり米は最高だ!

スープもサラダもいつもの味だが、やっぱり文句なしで旨い、満足である


「ハルさんって、本当に美味しそうに食べますねぇ~

 道理でマスターが張り切って料理を作る訳です」


「何でマスターが出てくるんだ?」


「あれ?知らないんですか?

 ハルさんのメニューって他の人と違うんですよ? ほら」


周りを見るとスープとサラダは同じだが、パエリアの代わりにパンとステーキになっている

あ、ステーキも旨そうだな…


「まぁ、米って食べられるみたいですが、雑草じゃないですかぁ~

 食べるのはハルさんだけで、他は誰も出しても食べませんって(笑)」


「ごるああぁぁぁぁ~~~!!米を馬鹿にするなああぁぁぁ~~~!!

 お米の一粒一粒には神様が宿っているんだぞおおおおぉぉぉぉ~~~~~!!」


「きゃああぁぁぁ~~!!ごめんなさい~~~!!」


あ、激おこぷんぷんが発動しちゃったよ

ひっひっふー、ひっひっふー良し、落ち着いた


「あ、うん、俺も悪かった」


「いきなり大きな声出すからビックリしちゃいました。

 まぁ、雑草と言った私も悪いですし、ごめんなさい」


「この話はこれで終わりな、それじゃごっそーさん」


俺は部屋に戻った

激おこぷんぷんを習得してから、どうも怒りっぽくなったような気がするな

早く鑑定のレベルを上げてスキルの詳細を知りたいもんだ

さて、昨日は確認するのを忘れてしまったステータスを確認してから寝るとしよう


----------------------------------

名前:ハル

年齢:20

状態:普通


LV:2

HP:15/15

MP:30/30


STR:9

VIT:5

AGI:4

INT:17

DEX:22

LUK:3


スキル:投擲Lv2、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv4(new)、魔力操作Lv3(new)、生活魔法Lv3(new)、鑑定Lv3、隠密Lv2(new)、解体Lv3、調合Lv3(new)、索敵Lv2(new)、直感Lv1


称号:命100、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、ロッテの弟子、ショーボン創造神の加護(new)

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結構色々上がってるな、生活魔法が上がったのは嬉しい、これで3つの属性で発動できるんじゃないんかな?明日試してみることにしよう

何で激おこぷんぷんのレベルは直ぐに上がるんだろうか、要らないんだけどなぁこのスキル

他にも色々上がっているが、おいおい確認して行こうと思う


気になったのは称号にショーボン創造神の加護ってのが増えている

加護が付いた理由が、お布施の金額が高かったからなのか、お祈りの仕方が間違って(ある意味正しい?)いたからなのかは、分からないが…

それに加護ってどんな効果があるんだろうか?

仮にも創造神の加護だし、きっと良いものに違いない


それにしても、色々とスキルが増えてきたな、さすがは俺である(Lv3は初心者レベルです)

明日からまた頑張って行こうと思う、おやすみなさい…ぐぅ


ハーレムはむりぽ

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