今日のナタリーさん 130
レビューいただきました。
ありがとうございます。
私はナタリー、冒険者である。
「……あれ?」
目が覚めたのですが、いつもとちょっと違う感じが……っていつもより明るい!?
しまった! どうやら昨日お酒を少々飲み過ぎたせいか、寝坊してしまったみたいです。
「ティアさん、起きて下さい!」
私が横で寝ているティアさんを起こすと直ぐに起きてくれました。
「ナタリーさん、おはようございます。」
「おはようございます。じゃなくて、寝坊しちゃってます!」
「えっ! そ、そうみたいです。急がないと!」
私達は慌てて着替えてキッチンへ向かうことにしました。
キッチンにはすでに彼とシャルちゃんが居て、一緒に朝食を作ってくれたみたいです。
どうやらパンケーキを焼いてくれたみたいです。その出来具合に感心してしまいます。
これはうかうかしていると、何時かシャルちゃんに全部持って行かれてしまいそうです。頑張らないといけません!
朝食を済ませた後に今日の予定を話し合うことに。どうやら急遽休暇にすることにしたみたいです。
これは私達が寝坊したからでしょうね。反省です。
自由行動をするにあたって、皆さんが彼と一緒に行きたいみたいです。勿論私も行きたいです。
ですが、彼は一人で出かけたいと言って行ってしまいました。残念です。
「アイリは今日どうするの?」
「ん~? 私もたまには一人でブラブラしてみようかな~って思ってるけど、ナタリーはどうするの?」
「そうですね……折角なので私も一人で行動してみようかな。」
「良いんじゃない? それじゃ私も行って来るね~」
アイリが手をヒラヒラと振りながら出て行きました。
「それじゃあたいも行ってくるのじゃ。」
「あ、はい。いってらっしゃい。」
どうやらビアンカさんも別行動をとるみたいだ。
「シャル。お母さんちょっと行きたいところが有るから。」
「一緒に行く。」
「え、えっと、シャルにはまだ早いというか何と言うか……お留守番じゃだめ?」
「行く。」
シャルティアさんが慌ててシャルちゃんを宥めています。もしかして?
「ねぇ、シャルちゃん。今日は私と何処かに行かない?」
「ナタリーと?」
「うん。」
「……行く。」
「じゃあ今日は宜しくね。」
「うん。」
「ナタリーさん、ありがとうございます。」
「いえいえ、それじゃシャルちゃんをお借りしますね。」
「シャルを宜しくお願いします。」
「任されました。じゃあ、シャルちゃん行こっか。」
「うん。」
こうして私はシャルちゃんとお出かけすることになりました。
とは言っても何をしましょうか。
「シャルちゃんは何処か行きたいとこ、または何かやりたいこととかって有るのかな?」
「んー」
シャルちゃんが考えながら視線を移動させています。
そしてある一点、こちらを見て視線が止まりました。正確には私の胸です。
「えっと、どうしたのかな?」
「やりたいこと見つけた。」
「どんなこと?」
「おっぱいを大きくしたい。」
「なるほど、おっぱいを大きく……って、ええぇぇぇぇ~~~!!」
「ナタリー声大きい。」
「ご、ごめんなさい。少し驚いてしまいました。」
「ん。」
「それで、どうして大きくしたいの?」
「ハル様は良くアイリ、ナタリー、お母さんのおっぱいを見ている。これに比べて私とビアンカはあまり見ない。」
「えっと……」
確かに彼は昔から私の胸をよく見てました。シャルちゃんにまでバレてたんですね。
「だから、シャルも大きくなればハル様が手を出してくれる。」
「シャルちゃん、それは違うと思うよ?」
「違くない。」
「そっかな? だったら何でハルさんは、ビアンカさんと仲が良いのでしょうか?」
「それは……」
「ハルさんが胸しか見ていないのでしたら、ビアンカさんとも仲良くしていないと思いませんか?」
「・・・・」
「ハルさんはね、シャルちゃんのことがとっても大事なんですよ。」
「本当?」
「あら? ハルさんは、シャルちゃんのこと無視したりイジワルとかをしているんですか?」
「してない。」
「ですよね。それはハルさんがシャルちゃんのことが大事だからなんですよ。」
「うん……」
「大丈夫。シャルちゃんがもっと成長して大きくなれば、きっと……」
「わかった。」
どうやら納得してくれたみたいです。
「なら、今の内からおっぱいを大きくしておけば、ハル様の視線は若いシャルが独り占め。頑張る!」
「ぐっ!」
卑怯です。シャルちゃんはあと8年ほどで大人の仲間入りです。そして8年後の私は……ぶるり!
これ以上考えることは危険と判断したので、私は考えることを辞めることにしました。
「そ、それで、シャルちゃんは何がやりたいのかな?」
「んー……お肉?」
「そっか、じゃあ美味しい物食べに行こっか。」
「うん!」
私達は美味しい物を探しに出かけることにしました。
でも、今朝ごはん食べたばっかりですが、良いんでしょうか?




