今日の予定
パンケーキの他にサラダを作り、ohレンジジュースを用意したら完成だ。
パンケーキにはハッチミツとリンゴーンジャム、ブールベリジャム等複数用意して好きなので食べて貰おう。
テーブルに並べ終わったところで、ナタリーさんとティアさんがやって来た。
「ハルさん、おはようございます。
ごめんなさい、寝坊してしまいました。」
「ハル様、すいませんでした。」
「ナタリー、ティア、おはよう。気にしなくても大丈夫だよ。
今日はお休みにしようと思ったし、ほら、シャルと一緒に朝食も作ったんだよ。」
「えっ? シャルがこれを?」
「ん。」
「シャルちゃん、凄いです。」
「ん。」
シャルはとっても得意げだ。
「最初のお手本は俺がやったけど、後は全部シャルが焼いたんだよ。」
「すごいです。」
「娘がこうして成長するのを見ると、何か感無量ですね。」
「ふふん♪」
「そーいや、アイリとビアンカは?」
「部屋を出る時に起き出してきたので、そろそろ来ると思います。」
「そっか、じゃあみんな揃うまで少し待とうか。」
「「「は~い。」」」
暫くしてアイリさんとビアンカさんがやってきた。
「ハル君おはよ~♪」
「おはようなのじゃ。」
「2人ともおはよう。朝食が出来てるから食べようか。
ちなみにこれはシャルが作ったんだぞ?」
「そうなんだ、美味しそ~」
「ほぉ? それは楽しみじゃの。」
みんなが席に着いたので、さっそく頂くことにした。
では、シャルの初料理のパンケーキから頂くとしますか。
まずは何も付けずに食べてみよう。
パクリ……うん、程よく柔らかくてほんのりと甘くて美味しい。何となく優しい味だ。
次にブールベリジャムを付けて食べてみる。この酸味がまた良い感じにパンケーキに合っているな。たまらんな。
リンゴーンのジャムも試してみる。ほぉ! リンゴーンの甘みがこれまた口の中でふわっっと広がってこりゃまた旨い!
最期はハッチミツで頂くことにしよう。うん、王道の味だ。文句の言いようがない完璧な味だ。
「何これ美味しい~♪」
「このリンゴーンジャムが最高じゃな。」
「え~、ハッチミツでしょ?」
「このブールベリジャムも美味しいです。」
「何も付けないのも悪く無いですね。ハル様はどれが一番ですか?」
「俺? そうだなぁ……どれもそれぞれ旨いから甲乙付け難いんだよね。」
一瞬どれかを選ぶと何かが起こりそうな気がした。
「そっか~、そうだよね。うん!」
「そうじゃな。全部旨いで良いじゃろう。」
「そうですね。」
「私も皆さんの意見に同意見です。」
セーフ。無意識とは言え選ばなかった俺、偉い!
美味しかった御蔭で、あっという間にパンケーキは無くなり、朝食は終了した。
「やっぱり5枚にしておけば良かった……」
シャルは少し物足りなかったみたいだ。スマン。
「さて、さっき突然決めたんだけど、今日は休みにしようと思うんだけどどうかな?」
「構わないのじゃ。」
「良いんじゃないかな?」
「はい。大丈夫です。」
「私も大丈夫です。」
「よし、じゃあ今日はみんな自由ってことで。」
「「「「「は~い(なのじゃ)。」」」」」
こうして急遽今日の予定が休みとなったのだった。
「さて、何すっかな。」
何せ急に決めたから何の予定も無い。とは言ってもダラダラするのも違う気がする。
「ハル君、ハル君、何処か一緒に行かないかな? かな?」
「あ、私も行きたいです。」
「そう言うことならあたいも行こうかの。」
「では、私もお供させて頂きます。」
「行く。」
「ふむ……」
みんなと行動するのも悪くは無いのだが、たまには一人でってのも悪く無い。どうしようかな。
「今日は何となく一人で出かけてみたい気分なんだ。ゴメン。」
「残念~」
「そう言うことなら仕方ないの。」
「残念です。」
「分かりました。行ってらっしゃいませ。」
「残念。」
「悪いな。」
と言う訳で、たまには一人で自由に行動してみることにしたのだった。




