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今日のナタリーさん 124


階段の有る部屋まで戻り、野営の準備をすることにします。

寝る場所、トイレの設置、かまどの設置をお願いした後、私とシャルティアさんは夕食を作ることにしました。

彼も料理を手伝おうかと言われましたが、彼には疲れを取ってもらいたいのでゆっくりして貰うことにしました。


さて、今日は何を作りましょうか。

材料はハイオーク肉とホーンラビット肉に、キャベスリー、丸ネギ、キュロット、しぃたけ、ニンニンニクですか。

相変わらずダンジョン内で使える食材じゃないですよね、さすがは彼です。

流石にダンジョン内でご飯を炊くのは止めておきましょう。ならパンとハイオーク肉はそのままステーキにしちゃいましょう。後はスープかな? よし!


「シャルティアさん、ハイオーク肉を焼いてもらっても良いですか?」


「はい。任せて下さい。」


では、私はスープを作ることにしましょう。


・・・・


あれ? 誰か来たみたいですね。まぁ、ダンジョンですから別に変なことでは有りませんが……

彼が対応してくれているみたいですから大丈夫ですね。スープの続きをしちゃいましょうか。

そんなことを考えていたら彼に呼ばれました。何か有ったのかな?

返事をして向かうことにしました。


そしたら彼の傍にエキストラさんがいらっしゃいました。

と言うことはケイさんもいらっしゃるのでしょうか? そのことを聞いてみると、やっぱりケイさんはいらっしゃいました。

ケイさんは私の手を握って名前を褒めて頂いたのは有難いのですが、その、私には彼が居ますので、こういったことは遠慮して頂きたいのですが……


そしたら彼が私の名前を呼び捨てたことに怒ってくれました。しかも妻と明言してくれました。う、嬉しいです!!

なので私もしっかりと妻であることを伝えるのでした。何か驚かれてしまいましたが、それって私が彼に相応しくないってことでしょうか? 失礼ですね!

その後も少しお話をして、ケイさん達は先に進むとのことでした。


ふと、スープやステーキも彼に収納して貰えば良いかと多めに作ったことだし、前にPTを断ったことも悪いと思っていたのも有り、お詫びも含めて夕食を提案してみることにしました。

彼も了承してくれたので、私は料理の続きをするために戻ることにしました。


「シャルティアさん、あちらのPTの方と夕食を一緒にすることになりました。お肉を追加して貰っても良いでしょうか?」


「分かりました。材料もまだまだ有りますし、任せて下さい!」


「お願いしますね。」


私の方はこれだけの量が有ることですし、特に追加しなくても大丈夫かな? なら後は味付けの方と、パンの準備をしちゃいましょう。


「……出来ました。」


「こちらも出来ました。」


完成した夕食を持って彼の方へと向かうことにしました。

配膳を行い、さっそく頂くことにしました。

彼が美味しく食べてくれたのは嬉しいですが、ケイさん達も料理を美味しく食べてくれていたので良かったです。


ここで普通のダンジョンでの食事の話になりました。

言われてみれば確かに持ち運べる量に限度が有るため、ドロップの肉を焼く程度ならまだしも、温かい料理はもちろんのこと、調理をするってのは難しいのかもしれません。

私が冒険者になってからは、彼と一緒にしか行動していなかったので、その辺りの苦労を経験していませんでした。

彼以外とPTを組むことは考えられませんが、もし他のPTと組むことになったら……そんなことは有り得ませんね、愚問でした。


食事も終わり後は見張りを立てての野営になるのですが、どうやらケイさん達もここで野営をするとのことでした。

確かに大人数での野営なら負担も減りますし、納得です。

野営の順番は、彼、シャルティアさん、ビアンカさん、アイリ、最後は私となりました。

小屋で湯あみを済ませてから、明日のためにもさっさと寝ることにします。


湯あみの最中、壁の向こうに他の男性が居ると思うと少し気になりますが、彼がしっかりとガードしてくれているので、安心して済ますことが出来ました。

……今思ったのですが、ダンジョン内で湯あみが出来るのってやっぱり普通じゃなかったですよね。

でも、汗臭いのを彼に知られたくない私としては、有難いのでホント助かります。


私はナタリー冒険者だ。明日もまた頑張ろう。

おやすみなさい。


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