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配達依頼


なんか無駄な時間を使ってしまったが、何とか依頼人の所までやってきた


「えっと、ホワイトキャット急便はっと…ここだな。

 ちわ~三河じゃなくて冒険者の依頼でやってきました、どなたかいらっしゃいますか?」


すると奥から商人らしい中年の男性がやってきた


「お待ちしておりました、私、ここの代表のスティーブと申します。

 本日はこちらの依頼を受けて頂き、ありがとうございます」


「こちらこそ、私は冒険者のハルと申します、宜しくお願いします」


「時間も無いことですし、お仕事の説明をしてもよろしいでしょうか?」


「はい、大丈夫です」


「こちらの木箱を指定する場所まで運んでいただきます。

 地図はこちらになります」


地図を受け取り見てみる、何やら1~10と番号が振ってある

木箱にも同じく数字が書いてあるので、おそらく同じ番号の所に持っていくのだろう

結構街中にバラけているので、のんびり配達してると間に合わないかもしれない


「その地図を見て頂ければわかると思いますが、こちらの荷物にも番号が振って有り、地図の指定する場所に同じ番号の荷物を持っていってほしいのです。

 何か質問は有りますでしょうか?」


「荷物は壊れやすいものでしょうか? 後は横に持っても大丈夫でしょうか?」


「そうですね、3、4、8の数字が書かれているものは壊れやすいものなので気を付けてください。

 それ以外は落として木箱を壊さない限りは大丈夫でしょう」


「わかりました、運ぶ順番はこちらで決めて大丈夫ですよね?」


「はい、今日中に届くのであれば問題ありません」


「質問は以上です」


「それでは、後は宜しくお願いします」


「はい、任せてください」


スティーブンさんは、他の仕事があるらしく奥へ入って行った

さて、どう運ぶのが効率良いかな

とりあえず壊れ物の3、4、8は慎重に運ぶためにも個別に運ぶことにする

残りの荷物だが大きさや重量はまちまちである

1から5は貴族区域、6,7は工業区域、残りは商業区域か

貴族区域へ持っていく1,2は一緒に持っていけそうだ、5は重くは無いが大きいからこれ1つだな

工業区域と商業区域の6,7,9も一緒に持てそうだ、10は重すぎてこれしか運べないな

どう頑張っても7往復は必要か、やっぱりアイテムボックスのスキルが欲しいなぁ、この世界には有るのか?後で調べておこう


とりあえず近い所から運ぶとするか、そうすると商業地区の8番か

俺は8番を持って商業区域へ向かった


「ちわ~ホワイトキャット急便です、サインお願いします」


「はい、ごくろうさま」


「まいどあり~またのご利用をお願いします」


次は工業区域の10番だが…重っ何だこれ、とりあえず運ぶか


「ホ、ホワイト、キャット、急便です、ぜぃぜぃ」


「おう、ご苦労様、重かったろ?」


「な、なんすっか?これ」


「鉄のインゴットだ、ほれ、こいつでも飲んでがんばれや」


「ありがとうございます、後、サインお願いします」


ごくごくと水を飲んでサインを受け取り次の荷物へ向かう

6,7,9を一緒に持っていく


「ちわ~ホワイトキャット急便です、6番の荷物を以下略でーす。

 7番の以下略」


そして9番の荷物をもって着いたのは師匠の家だった


「師匠!」


「おや、ハルじゃないか、どうしたんだい?」


「宅配の依頼で持ってきたんだけど、これって何?」


「あぁ、これは調合に使うための薬草さ、乾燥させてあるし、重くは無かったろ?」


「まーね、じゃあサインちょうだい、まだまだ運ばなきゃいけない荷物があるんだよ」


「そうかい、まあ頑張りな、はいサイン」


「まいど~またのご利用お待ちしてます」


「ギルドの仕事も大事じゃが、ちゃんと調合の勉強もするんだぞ~」


「わかった~じゃ~な~」


次の荷物を取りにホワイトキャット急便に戻ってきた

これで半分が終わったか、ちょうどお昼だし、一休みするか

折角なのでジェニファーから貰った弁当を食べることにする

包みを開けるとそこには、おにぎり2つ、から揚げ、ウィンナー、沢庵2切れが入っていた


----------------------------------

【ジェニファーの愛情たっぷりのお弁当】

品質:A

効果:疲労回復

オンデカ米を塩で握り海苔を巻いたおにぎりと、ケッコー鳥のから揚げ、オークとミノタウロスの合い挽き肉にハーブを加えたの合い挽きウィンナー、DAICONを乾燥させてくつくった沢庵が入ったお弁当

----------------------------------


やっぱりマスターは同じ世界から来たんじゃね!?

ここまでピンポイントで地球の食べ物が出るのも絶対おかしいって

所々、言葉が通じないところもあるから微妙な所ではあるが…

まあいい、時間も勿体ないし、食うとしよう


やべー塩味がいい塩梅で汗をかいた体に丁度良いし、口直しでの沢庵が素晴らしい

から揚げも旨い、レモンが付いていなかったため戦争にならなくて良かった(何)

ウィンナーもハーブのアクセントが口の中に広がって旨し、余は満足なり

お弁当の効果もあり、すっかり回復した俺は、午後も荷物運びを頑張るのだった


まずは壊れ物でもある3番を運ぶ

やってきました貴族区域、さすがに貴族様のお屋敷は大きいな

扉に着き、ノッカーを叩いた

コンコン…ガチャ


「どちら様でしょうか?」


おお!メイドさんだ!

どこかのエセメイドと違って本物のメイドさんを見れるなんて感動だ

おっといけない仕事しなくちゃ


「ホワイトキャット急便です、お荷物をお届けに参りました」


「こちらですね、はい確認できました、問題ありません」


「それでは、こちらにサインをお願いします」


「はい、これで」


「確かに、ありがとうございました、またのご利用をお待ちしております」


俺は貴族の館から退出した

いや~本物のメイドさんは品が有ってさすがだな

いつか自分もメイドさんを持ちたいものだ


続いて3番を運び、その次に1,2番を問題なく運び、ようやく残り1つとなった

これで最後か、この調子なら十分時間に間に合いそうだ

それにしてもずいぶん大きい荷物だよな、持てなくはないな、頑張ろう

俺は荷物を背負い、最後の館へと向かった

扉に着き、ノッカーを叩き


「ホワイトキャット急便です、お荷物をお届けに参りました」


すると遠くからどんどん近づく音が聞こえてきた

ドドドドドドドドドドドド…バン!

扉が勢い良く開けられた


「遅い!いったいいつまで待たせれば気が済むんだ…って貴様は!」


そこにいたのは、ちっぱい派のナイチ=チ=スキーその人だった


「あーえーっと、サイン貰えますか?」


「あ、ああ、これでいいか?」


「確かに、それでは自分はこれで」


帰ろうとしたらナイチ様に止められた


「ちょっと待て、貴様はこの荷物が気にならないのか?」


「いえ、全然」


「そうだろう、そうだろう、気になるだろ…何だと!」


「だから全く気になりませんが」


「貴様~その荷物を持ってちょっと来い!」


貴族様に逆らうとロクな事がないことを知っている俺は、しぶしぶ付いていくのだった

おそらくナイチ様の部屋だろう所に到着した


「これを見たら、貴様の悔しがる顔が見れるだろう」


そう言って、ナイチ様は持ってきた箱を空けたのだった


「こ、これは」


何ということでしょう

そこにはギルドの受付嬢でもあるエミリーさんそっくりの人形がいた


「ふふん、どうだ?」


「あーうん、何と言うか、すごいね」


どう見てもラ〇ドールだ

ちなみに凄いのは人形ではなく、ナイチ様のことだ、確かに人形も凄いが


「そうだろう、そうだろう、ちなみに金に物を言わせて、暗部や諜報員を導入して調査してもらい、王国一の人形師に一寸の狂いも無く作ってもらったのだ」


おまわりさ~ん、こいつです!

いや、黄色い救急車の方が良いのか?(都市伝説です)


「そ、それでは自分はこの辺で」


「ま、まて、もっと見ていかなくても良いのか?」


「いや、十分に堪能させてもらいましたので、大丈夫です」


「そ、そうか、わかった」


「それでは失礼します」


部屋を出た俺はダッシュで帰るのだった

ちっぱいを愛する所まではまだしも、人形は俺には無理だ

いやフィギュアなら自分も前世で持ってたから良いよ?でも等身大になっちゃうとねぇ?

せめてゴーレムでも良いから動いて、感情を持ってないと無理だ

なら感情を持って動くのなら良いのかと言われると…うーん

まあ、感情があって、見た目も変わらないならば人間と一緒だよな、うん行ける、行ける

そんなこんなで、ホワイトキャット急便に戻ってきた俺は依頼主に配達が完了したことを報告した


「ご苦労様、いや~助かったよ。

 相手先からも丁寧な対応してくれたと報告があって、君が配達してくれてホント良かったよ。

 また依頼が有ったら受けてくれよな。

 それじゃ、はい、終了っと」


「ありがとうございました」


終了印を貰い、俺は冒険者ギルドへ向かうのだった


何かノリと勢いだけで書いたけど、こんな内容書いて大丈夫なんだろうか?

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