今日の予定
食堂に到着し、空いている席に座り、朝食を頼むことにした。
「ケリー、朝食2つ宜しく~」
「は~い、ただいまお持ちします。」
食事が来る間にビアンカさんに今日の予定を聞いてみることにした。
「で、ビアンカが行きたい場所って何処?」
「冒険者ギルドじゃ。」
「何か依頼でも受けるのか?」
「…鍛錬じゃ。」
「鍛錬?」
「そうじゃ、あたいは、あの時の思いは二度と味わいたく無いのじゃ。」
「・・・・」
「それに、ハルも強くなればより安全に戦える様になるじゃろう。
じゃから、一緒に鍛錬したいんじゃ。」
確かに俺は弱い、基本みんなにおんぶにだっこだ。
本音を言うと、俺だって強くなりたい! バッサバッサと敵を切り倒して女の子の声援を聞いていたい!
そして、いざという時に守れる力が欲しい!!
「俺も強くなりたい! ビアンカ、力を貸してくれ!!」
「任せるのじゃ!」
ビアンカさんは俺の宣言を嬉しそうに頷いてくれた。
「お待たせしました。朝食です。」
丁度良いタイミングで…いや、出すタイミングを見てたんだと思う。相変わらずケリーは出来る子だな。
「ケリー有難うな。」
「いえ、それではごゆっくりどうぞ。」
食事を置いてケリーは離れて行った。
よし、朝食を食べて今日一日頑張るぞ~!!
さて、今日の朝食はっと、パンに目玉焼きとソーセージ、野菜のスープにコーシーだ。
まぁ、無難だな。早速頂くとするか。
ぱくり…うん、やっぱり無難な味だ。特にコメントも無いな。
ぱくぱくもぐもぐずず~…ごっくん。
「ごっそーさん。」
朝食を食べた俺達は、一度部屋に戻り、装備を整えて(街中を散策のつもりだったので着けてなかった)から冒険者ギルドへ出かけることにした。
・・・・
冒険者ギルドはそこそこ人が少なかった。そんなに早い時間じゃ無いし、こんなもんだよな。
早速俺達は鍛錬場を借りるために、受付へ行ってみることにした。
人が少ないため、直ぐに俺達の番になった。
「次の方どうぞ~」
「カレンさん、こんにちは。」
「はい。こんにちはです。
今日はどの様な御用でしょうか。」
「鍛錬場を借りたいのですが。」
「はい、それでしたら1の時間で銅貨1枚となってますが、どのくらいの時間を使用しますか?」
「ビアンカどうする?」
「そうじゃの、終わってから時間で清算するでも構わないかの。」
「はい、大丈夫です。」
「なら、それで頼むのじゃ。」
「畏まりました。では今の時間から開始とさせて頂きますが宜しいでしょうか?」
「「はい(なのじゃ)。」」
「では、鍛錬場はそこの階段を下に降りると有ります…ってハルさんは前にも講習で利用したんでしたよね。」
「そうですね。」
「じゃあ後は、終わりましたら声を掛けて下さい。
この件は、カレンが承りました。」
受付も済んだので鍛錬場へと向かうことにした。




