表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
450/554

ウィンドウショッピング

いつもいつも誤字報告ありがとうございます。


「ねーねー、ハル君、あっちのお店に行こうよ~」


「おう!」


アイリさんが見つけたのは服屋だ。

ここのお店は、冒険者の服もモチロン有るが、普段着や、オシャレの服もそれなりに揃っている感じだ。


「うわっ、これ可愛い~!」


アイリさんが手に取ったのはトップスと呼ばれるもので、完全に肩が出るタイプの服だ。

色は水色で、袖とかにフリルが付いていて結構可愛いデザインだ。


「試着してきても良い?」


「いいよ。」


「この服に合いそうなのは…これが良いかな。」


アイリさんが手に取ったのはクリーム色のショートパンツだ。


「じゃあ、行って来るね~♪」


アイリさんがそう言って試着室へと入って行った。

待つこと数分。


「じゃじゃ~ん!」


着替えたアイリさんが試着室から出てきて、くるっと一回りした。


「おぉ!」


物凄くアイリさんに似合っていた。

肩から鎖骨に向けてのラインもエロイし、体にピッタリなショートパンツなので、お尻のラインがハッキリしていてグット!

そして思わずほおずりしたくなりそうな生足が最高です!!

もちろん言わずもだが、神おっぱいも最高である。


「アイリ、似合ってるぞ。」


「そう? なら買っちゃおうかな~」


アイリさんはご機嫌で会計に行こうとしたので、


「お金出すよ。」


「良いの?」


「もちろん。」


「わ~い♪」


俺は店員に声を掛けることにした。


「すいません、これ下さい。」


「はい、それでしたら上下で銀貨3枚になります。」


俺が財布からお金を取り出して支払った。


「このまま着て行っても大丈夫かな?」


「はい、大丈夫ですよ。それでは着ていた服を代わりに包んでおきます。」


「お願いします~」


どうやらアイリさんはそのまま着て行くみたいだ。


「ハル君は服とか買わないの?」


「そうだなぁ~、アイリ選んでくれるか?」


「まっかせて!」


俺がお願いしたことで、アイリさんのやる気がMAXに。

着せ替え人形になってしまったが、これはこれで楽しいから良いか。


「ありがとうございました。」


俺も1着買って、そのまま着て行くことにした。

買った服はカジュアル系の服で、上が青色のシャツで、下が黒のデニム生地のズボンだ。


「うんうん、やっぱり似合ってるよ~」


「アイリだって似合ってるぞ。」


「えへへっ、一緒だね♪」


そう言ってアイリさんが左腕にしがみ付いて来た。

うん、傍から見てもカップルのデートだな。

その後も小物屋さんを見たり、食べ物屋さんを見たりして、アイリさんとデートを楽しんだ。


・・・・


日も暮れてきたので宿屋へと戻ってきた。

食堂へ向かうが、まだ誰も帰ってきてないみたいだ。


「先に食べちゃおうか?」


「賛成~!」


お腹も空いてたことだし、先に食べることにした。


「すいませ~ん。日替わりを2つ。後はアイリ、エール飲む?」


「飲む~!」


「じゃあ、エールを2つ。」


「畏まりました。直ぐにお持ちしますね。」


ケリーがそう言ってキッチンへと向かって行った。

食事が来る間にアイリさんと会話をすることにした。


「今日は楽しかったな。」


「うん! だってハル君独り占め出来たんだもん、最高だよ~!!」


「そっか、喜んでくれて良かったよ。」


「また何時か一緒に行こうね~」


「そうだな。」


その内時間を取ってこうして遊びに行くのも良いかもしれないな。

ただ、次からは毎日じゃ無くて、休み毎に1人ずつにさせて貰おう。

そんな会話をしていると、ケリーが夕食を持ってきた。


「お待たせしました。日替わりとエールです。」


「ありがと~」


「ありがとな。」


俺は夕食とエールの料金を払った。


「はい。それではごゆっくりどうぞ。」


ペコリと頭を下げてケリーは下がって行った。


「ハル君、これお願い~」


アイリさんがエールを出してきたので冷やすことにした。


「「乾杯~!!」」


ごきゅ、ごきゅ、ごきゅ…ぷはぁ~!!


「美味しいね~」


「最高!」


やっぱり冷えたエールは最高だ。昼間は甘ったるい物ばっかりだったので、より美味しく感じるな。もちろん言わないけどね。

夕食は、パンとステーキと野菜のスープか。


ぱくり…まぁ、こんな物か。


俺達が食事をしていると、他のみんなも帰って来たみたいだ。


「ケリーよ、エールじゃ!」


「私もエールをお願いします。」


「ジュース。」


「あ、私も欲しいですね。」


「は~い、直ぐにお持ちします。」


食事より先に飲み物を頼むってことは、体でも動かしてきたのかな?

すぐにケリーが飲み物を持って来てくれたので、冷やしてあげた。


「「「「「「乾杯~!!(なのじゃ)」」」」」」


「くぅ~! 冷えたエールは最高なのじゃ!」


「そうですね、美味しいです。」


「美味しい。」


「もうハル様無しでは生きられなくなったかもしれません。」


「またまた~、ティアも冗談が上手いんだから。」


でも、ティアさんはニッコリと微笑んだだけだった。冗談だよね?


「ハル達は、今日何をしてたんじゃ?」


「お買い物~、ほら、ハル君が買ってくれたんだよ~♪」


アイリさんがそう言て自分が来ている服を見せびらかした。


「ほぉ、似合ってるのじゃ。」


「でしょ?」


「アイリ、ズルイ。」


「へへ~ん。」


「ハルよ、期待してるのじゃ。」


シャルとティアさんは奴隷の身分だからか、遠慮して欲しがることはしなかった。

そうだな、アイリさんだけだと可哀相だよな。


「今度みんなで買いに行こうか。」


「やった~なのじゃ!」


「ありがとうございます。」


「行く。」


「私は指輪を買ってもらったので大丈夫です。」


「ティア、それはそれ、これはこれだ。遠慮しなくても良いよ。

 それに、綺麗に着飾った妻を見れるのも、夫の特権だろ?」


「はい♪」


俺達の話が終わった所で、今度は他の人たちのを聞くことになった。


「でさ~、ナタリー達は今日何してきたの~?」


「今日はみなさん自由行動にしたんですよ。」


「そうなんだ~」


「私は冒険者ギルドへ行ってきました。」


ナタリーさんは冒険者ギルドへ行ったみたいだが、何か用事でも有ったのかな?


「あたいは飲み歩きじゃな。」


ビアンカさんは、いつも通りと。


「私はシャルと買い物に出かけました。ほとんど食べ歩きでしたけれど…」


「美味しかった。」


「そうか、良かったな。」


「うん!」


何だかんだ言って、母親とこうして出かけられるようになったことは素直に嬉しい。

頑張ってここまで来た甲斐が有ったって物だな。

ふとアルデの街のことを思い出した。


「ハル君、どうしたの?」


「いや、アルデの街を出てもう2ヵ月も経ったんだな~って思ってさ。

 ティアを見つけて直ぐに戻ってたら、今頃マスターの飯でも食ってたのかなって。」


「そうかもしれないね~」


「じゃな。」


「ハルさん、アルデの街に戻るのですか?」


「そうだなぁ…戻っても良いけど、ダンジョンも攻略したい気もするよね。

 後は他の国も見てみたい気もするし、悩み所かな。」


「私はハル君の好きな様にすれば良いんじゃないかな~」


「あたいも同じ考えじゃな。」


「私も同じですね。」


「ハル様の脇が、シャルの居場所。」


「私もシャルと同じですね。何処までも付いて行きますよ。」


「そっか、まぁ行けるとこまではダンジョンを攻略してみて、その後はその時考えようか。」


「だね。」


「じゃな。」


「はい。」


「頑張る。」


「精一杯頑張らせて頂きます。」


こうして今後の方針が決まりつつ、夕食を終えることが出来た。

「さて、最後はあたいの番じゃな。」


ナタリーさんから始まったイベント(?)もビアンカさんの順番でようやく終わりだ。


「じゃあ、部屋に行こうか。みんなおやすみ。」


「お休みなのじゃ。」


「「「お休みなさい。」」」


「ハル君、今日はありがと~」


皆と別れた俺達も部屋へと戻ることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ