今日のナタリーさん 105
宿に戻った私達は、食堂へと向かいます。
彼はまだ戻ってきてなかったみたいです。
席に着くとビアンカさんが早速注文するみたいです。
「ケリーや、エールと夕食を貰えるかの?」
「あ、私も同じの~」
「ご飯。」
「それでは私もエールと食事をお願いします。」
「分かりました。直ぐにお持ちします。」
ペコリと頭を下げて、ケリーさんが食事を取りに行ってしまいました。
「なぁ、シャルよ、何時まで武器を付けておるのじゃ?」
「ハル様に見せる。」
シャルちゃんが嬉しそうに言ってます。何となくその気持ちが分かります。でも、私の武器は…次の狩りかダンジョンで良いかな?
強い武器とは言え、見た目が可愛くないのでちょっと…機会が有ったからとは言え、購入したのは少し早まったのかもしれません。引かれなければ良いのですが…
「お待たせしました。」
そこにケリーさんが食事を持って来てくれました。
「酒じゃ!」
「待ってたよ~」
「食べる。」
食事が届いたので、早速頂くことにしました。
会話を楽しみつつ食事をしていると、彼とシャルティアさんが帰ってきました。
挨拶をしてる時に、シャルティアさんの薬指に指輪が挟まっていることに気が付きました。あれって…
すかさずアイリの質問が飛びました。さすがはアイリです。
案の定、彼からのプレゼントでシャルティアさんも喜んでいました。
見せびらかしているつもりはありませんでしたが、たまに羨ましそうな視線を感じるとが有ったので気にしていました。
だけど、これでより絆が深まった気がしたので、本当に良かったです。
その後はシャルちゃんの武器を見せてます。彼もこの武器は気になるそうで、羨ましそうにしています。
終いには購入するかの話まで出ましたが、全員一致の前線に出ることの却下により、少し残念な顔をしていましたが、諦めたみたいです。
もう二度とあの時の様な思いはしたくないですからね。
今日の彼は、シャルティアさんは一緒に料理をしたとのことでした。何それ、羨ましいです!
そして、その時に作った油揚げと言う物をシャルちゃんにあげています。
シャルちゃんが、油揚げに物凄く反応しています。それほどまでに美味しいのでしょうか?
私達も頂くことになりました。残念なことに残り1枚しか無いとのことでしたので、4分の1になってしまいましたが…
ぱくり…甘しょっぱい味付けにフワフワの食感が楽しいです。これは美味しいです。
ふと、シャルティアさんがブルブルと震えていましたが、苦手なのでしょうか?
食事も終わり部屋に戻ることにしました。
今日はアイリの番です。頑張ってね。
部屋に戻ってきた私達は、体を洗った後は歯を磨き、ベットへと入りました。
私はナタリー冒険者だ。明日もまた頑張ろう。
おやすみなさい。




