今日のナタリーさん 103
すんません、書く気力が低下中だったりします…
私はナタリー、冒険者である。
朝になり目が覚めました。
朝食を作っても良いですが、どうしましょう?
昨夜は彼とシャルティアさんが一緒なので、私だけですし。
…そうですね、1人で作れない訳では有りませんが、シャルティアさんのためにも作らない方が良いかもしれませんね。
「ナタリーおはようなのじゃ。」
「おはようございます。」
ビアンカさんも目が覚めたみたいです。
「朝食は食堂、または外で取った方が良いと思うのですが、どうでしょうか?」
「構わないのじゃ。」
ビアンカさんの了解も得られたので、皆が起きたら食べに行こうと思います。
そろそろ起こした方が良いかな?
「シャルちゃん、朝だよ。起きて。」
「…おしっこ。」
シャルちゃんは起こすと同時にお手洗いへ行ってしまいました。
残りは寝坊助のアイリですね。
「ほら、アイリ起きて。」
「うにゅ~」
相変わらず朝が弱いみたいです。
とりあえず先に用意を済ませてしまいますか。
顔を洗い、着替えた頃にアイリも目を覚ましたみたいです。
「あれ? 私のステーキが無い!!」
どうやら寝ぼけているみたいです。
「ステーキも良いかもしれんの。」
「お肉。」
どうやら朝食はお肉になりそうです。
・・・・
外に出て屋台で朝食を取ってます。
シャルちゃんやビアンカさんは良いとしても、アイリも朝からあんなに食べても大丈夫なのでしょうか?
…なんとなく自分にもダメージが来る気がするので、気にせず私も頂くことにしましょうか。
「さて、シャルの武器でも取りに行くかの。」
食事を終えたビアンカさんが言ってきました。
「そうだね~」
「行く。」
「それでは、行ってみましょか。」
シャルちゃんの案内の元、私達は武器屋へとやってきました。
カラン…
「いらっしゃい。おや、貴方は…武器なら出来てますよ。」
「お願い。」
「では持ってまいりますので、少々お待ちください。」
店員がそう言って奥へと行ってしまった。
私達はその間に武器でも見てましょうか。
やっぱり迷宮都市だけ有りますね。色んな武器が置いて有ります。
あれ? この武器は…
「ナタリー、何か気になる武器でも見つけた~?」
「うん、これなんだけど。」
「うわっ、なんつー武器を選ぶの!?」
「そうかな?」
渡した見つけた武器は、持ち手の先に鎖が付いていて、その先にトゲトゲの重りが付いている武器だ。
「どうしたんじゃ? ほぉ、モーニングスターか。」
「この武器はどうでしょうか?」
「扱いは少々コツが要るが、遠心力により当たると痛いのじゃ。」
「ナタリーは、何でこの武器にしようと思ったの?」
「えっと、距離を置いて攻撃出来るし、ハルさんが似た様な武器を使っていたので…ごにょごにょ…」
「あーあの石を投げる武器ね、確かに似てると言えば似てるね~」
「そろそろ私の攻撃力を上げないとと思っていましたので、購入しちゃおうかな。」
「良いんじゃ無いかの。悪くない選択なのじゃ。」
そんな話をしている内に店員さんが戻ってきました。
「お待たせしました。」
「来た。」
お金は既に支払っていたみたいなので、シャルちゃんが武器を受け取り、装備してみるみたいだ。
「ほぉ!」
「シャルちゃん、その脇のって何?」
「ふふん。」
シャルちゃんのドヤ顔の後に、装備のギミックを稼働させたみたいです。
シャキン!!
すると、脇に付いてた場所から刃物が飛び出してきました。
「かっこいい~!!」
「凄いのじゃ。」
「これがハルさんの言っていた武器なんですね。」
「ふふん。」
シャルちゃんは得意顔でしたが、分かる気がします。
「お客様、その武器の注意点をお話ししても宜しいでしょうか?」
「お願い。」
「では、この武器は基本打撃を主とした作りになっております。サイドにある刃は切ることに特化しているため、武器同士の衝突や、硬い物を切るのはお勧めしません。
刃が欠けてしまうならまだしも、最悪折れてしまうので、気を付けて下さい。」
「分かった。」
「その代わりと言っては何ですが、切ることに関しては絶対の自信を持っておりますので、ご安心下さい。」
「うん。」
なるほど、避けて殴るがシャルちゃんの戦い方だし、良い選択なのかもしれません。
シャルちゃんもとっても嬉しそうにしています。
さて、シャルちゃんの武器の件が終わったみたいなので、私も購入しちゃいますか。
「すいません、この武器を購入したいのですが。」
「はい。モーニングスターですね、こちらは制作に特殊な技術を要しているので少々お高くなってます。
金貨7枚となりますが、宜しいでしょうか?」
「結構高いですね。」
「申し訳ありません。」
確かに振り回すものですから、丈夫な鎖にしなくては駄目だし、高くなるのは仕方がないのでしょうね。
「分かりました。その値段でお願いします。」
「ありがとうございます。」
私はお金を払い、武器を購入した。
新しい武器を購入したので、この古いメイスはどうしましょう。
それを見た店員が声を掛けてきました。
「古い武器は買い取り致しますが、如何でしょうか?」
そうですねぇ、初めて買った武器なので愛着が無い訳でも無いですが、持って居ると荷物になりそうです。
「そうですね、買取をお願いします。」
私は売ることに決めました。
「畏まりました。このメイスですと、金貨1枚でしょうか。」
「分かりま「ねーねー、もっと高く買い取っても良いんじゃない?」」
アイリが会話に割り込んできた。
もともと金貨3枚で買った物ですし、それなりに使用して傷も付いていることから、特にその値段で不満は無いのですが…
「ほらほら、この子が使ってた武器だよ?」
アイリが悪い顔をしています。どこのおじ様でしょうか?
店員も私の顔をジーっと見ています。えっと?
「そうですね、貴方の似顔絵と一緒に売っても良いのなら、金貨5枚でどうでしょうか?」
「ふふん、どうよ?」
アイリが値段が上がったことで、ドヤ顔をしています。
「いえ、金貨1枚で良いです。」
「えぇ~!? 何でよ~!!」
「だったらアイリの似顔絵を付けて売ったら良いじゃない。」
「それはキモイからパス。」
「アイリ?」
何故か自然と笑顔になりました。
「ご、ごめんなさい~!!」
アイリがガタガタと震えて謝っています。
何で笑顔なのに謝るんですか?
「ゆ、許して~!!」
許すも何も、別に怒ってませんが?
「ナタリーよ、もう良いじゃろ?」
そこにビアンカさんが割り込んできました。
「別に怒ってませんよ?」
「そ、そうかの?」
「ええ。」
とりあえず、この件は終わりにして武器を買い取ってもらいました。
「た、確かに。これはほんのお詫びでございます。」
そう言って銀貨1枚上乗せしてくれました。
何で金額が増えたのでしょうか? 不思議ですね。
とにかく買い物も済んだことですし、私達は武器屋を出ることにしました。




