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シャルと一緒に


意識が浮上し、目が覚めた。

堅くて冷たい床だなぁ…ん?

あれ? 俺は何で床で寝ているんだ? もしかてベットから落ちたのか?

俺が目を開けると、そこは知らない部屋だった。

周りにはろうそくが並べられており、足元には幾何学模様で描かれた魔法陣が有った。


「お目覚めですか。勇者様。」


勇者だと!? くそっ、羨ましすぎる!!

俺なんかチートも何も無かったからな、

何処のどいつだよと辺りを見渡すが、俺と話しかけてきた男しか居なかった。

あれ? もしかして勇者って俺!?


「成功したのですね。」


その時、扉の向こうから美しい女性がやってきた。


「はい。見事、勇者召喚に成功することが出来ました。」


「そうですか。ご苦労様でした。

 それで、急で申し訳無いのですが、勇者様にお願いがあります。」


「えっと、俺が勇者…なのでしょうか?」


「はい。勇者様にはこちらの都合で呼び出してしまい、大変申し訳ないと思っております。

 ですが、今私達の国では、魔王によって絶滅の危機となっておりまして、勇者様に頼る以外方法が無いのです。

 どうか、勇者様の力を私達の未来のために、お貸し下さい。」


美しい女性が頭を下げてお願いしてきた。


「いや、俺はたいした力も持たない一般人ですよ? 魔王を倒す何て無理です!!」


「大丈夫です。勇者は召喚された時に、不思議な力を貰うと言われおります。

 ステータスと唱えて下さい。」


もしかしてマジか? 本当に勇者になったのか? いくぞ、言っちゃうぞ!?


ガバッ!


「ステータス!! ってあれ? 何だっけ?」


よく覚えて無いが、多分最近色々と頑張ってたし、どれだけ成長出来たのかを確認したかったのかもしれない。

折角だから確認しておくか。


----------------------------------

名前:ハル

年齢:20

状態:普通


LV:7

HP:37/37(+5)

MP:80/80(+10)


STR:12(+1)

VIT:8

AGI:22(+5)

INT:28(+1)

DEX:28(+1)

LUK:4


スキル:投擲Lv5、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv7、魔力操作Lv8、生活魔法Lv8、鑑定Lv3、隠密Lv4、解体Lv4、調合Lv8、索敵Lv6、直感Lv2、アイテムボックス、恐怖耐性Lv2、竹槍術Lv2(new)、麻痺耐性LvMAX、呪い耐性Lv1、回避Lv1、マッピングLv3(new)、罠発見Lv2(new)、罠解除Lv2(new)


称号:命99、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、薬剤師、ショーボン創造神の加護、中二病、このロリコン野郎!、女たらし、鬼軍曹、おっぱい神ジョルシュ神様の心の友

----------------------------------


おぉ! いつの間にかレベルが上がっていたみたいだ。

スキルも竹槍術が上がっている。もしかすると俺は、剣術よりは槍の方が相性が良いのかもしれない。

後はダンジョンマップを作っている御蔭か、マッピングのスキルを覚えたみたいだ。

他にも、昨日講習を受けたからか、罠発見と罠解除も覚えたみたいだ。これは素直に嬉しい。

後は特に変わったのは無いみたいだ。

おはようございます。


さて、今日の予定は今の所決まってないが、起きてから相談でもしてみよう。

とりあえず胸の上に乗っかっているシャルを起こすとするか。

俺はもう遠慮する必要が無くなったシャルのシッポを握らせて貰うことにした。


「ほれシャル、朝だぞ。」


ぎゅむ!


「ひゃう!」


ビックリしてピンとシッポを伸ばしたシャルだったが、じわ~っとお腹の辺りが暖かくなった。えっと?


「ハル様!」


シャルがジト目で俺を見ていた。

どうやらシッポを握った際、ビックリして我慢していたおしっこをしてしまったみたいだ。すまぬ…

その後は体を綺麗にして着替えた後は、食堂へ向かうことにした。


「誰も居ないな。」


ナタリーさんとティアさんくらいは居るのかな? と思ったが誰も居なかったみたいだ。


「今日はシャルの日だから。」


どうやら昨日ナタリーさんと一緒だったから、今日はシャルに譲ったとのことみたいだ。

と言うことは、毎日交代で変わるってことか。確かそんなことを言ってたな。

たまにはこんな日が有っても良いのかもしれないな。よし。


「じゃあ、朝飯でも食べるか。」


「うん。」


向こうで給仕しているケリーを見つけたので声を掛けた。


「ケリー、朝飯頼むわ。」


「はい、直ぐにお持ちします。」


ケリーは直ぐに朝食を持って来てくれた。


「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」


そう言って朝食を置いて行ってしまった。やっぱり朝は色々と忙しいみたいだ。


「んじゃ、食うか。」


今日の朝飯はっと、パンに野菜と肉が挟まったサンドウィッチと、野菜のスープとミルクだ。

ぱくり…シャキシャキ野菜と鶏肉っぽい肉が迷ネーズと絡み合ってまずまずの味だ。

野菜スープも野菜がたっぷり入っていて食べ応えが有る。

でも味気無いと感じるのは、ナタリーさんとティアさんのご飯が美味しい弊害だな。

ぱくぱく、もぐもぐ、ずずっ…


「ごっそーさん。」


シャルも食べ終わったので少し話をすることにした。


「シャル、何かやりたいことは有るか?」


「久しぶりに依頼、受けたい。」


「依頼か、良いぞ。なら冒険者ギルドへ行ってみるか。」


「うん。」


そうと決まれば、俺達は冒険者ギルドへ向けて出発することにした。


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