表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
408/554

地下7階 1


階段を降りた先は小部屋になっており、扉が1つだけ有った。

俺は扉を調べて問題無いことを確認してから開いた。


「おぉ!」


扉の先には通路以外には水が張ってあった。

いや水の中に通路が有る感じかな?

ふと見ると、シャルが顔を乗り出して興味津々に水の中を覗いていた。


「シャル駄目だ!!」


「えっ?」


俺が注意を促すと、シャルは慌てて覗くのをやめた。


「敵か?」


ビアンカさんが盾を構えて前に出る。


「分からない、ただ水の中に複数の反応が有るんだ。」


俺達は武器を構え、緊張しながら様子を伺うことにした。


パシャン!


その時、何処かの水の上で何かが跳ねた!


「何だ!?」


「わからないのじゃ! 暗くて良く見えなかったのじゃ!」


俺は急いで明かりのためのスライムを探す…駄目だ見つからない。

その時、水の中から浮かんでくる反応が有った。


「来るぞ! 反応は1つ!」


俺は浮かんでくる場所を指差して注意を促す。

緊張の中、少ししてその反応が水面に現れた。


「…スライム?」


どうやら現れたのは単なるスライムみたいだった。

と言うか、スライムって水中でも生活出来るんだな。

俺はティアさんにお願いすることにした。


「ティア、アレを焼いてくれ。」


「あ、は、はい。炎の矢!」


ティアさんの魔法が飛んでいき、見事にスライムに命中!

スライムが燃えたことにより、辺りは明るくなった。


「綺麗…」


ナタリーさんがポツリとつぶやいた。

確かに言われて良く見ると、水上に炎の花が咲いたような感じだ。

みんなもその光景に見とれているみたいだ。


明るくなったことで色々と見えてくるものが有った。

まずこの階は水の階みたいだ。そして水の中に魚の影が見えた。

何で魚? 魔物じゃないの? って思われるが、それは鑑定したからだ。

ぱっと見た限りでこれらの魚を見つけることが出来た。


----------------------------------

【シャアケ】

品質:C

効果:なし

ダンジョンに住んでいる魚、身の色はプランクトンの色である。卵が美味しい。

----------------------------------


----------------------------------

【ヨンマ】

品質:C

効果:なし

ダンジョンに住んでいる魚、最近は漁獲量が減っている。塩焼きが最高!

----------------------------------


----------------------------------

【シャバ】

品質:C

効果:なし

ダンジョンに住んでいる魚、とっても美味いが、傷みやすく食中毒になりやすい。

----------------------------------


----------------------------------

【マックロ】

品質:C

効果:なし

ダンジョンに住んでいる魚、泳ぎ続けないと死んでしまう。腹の部分は油が多くて美味しい。

----------------------------------


魔物? そーいや見かけなかったな、たまたまか? そうするとさっきの音は魚が跳ねた音だったのかな?

それにしても魚か…久々に旨い魚が食べたいな。

つーか刺身が食べたい。何とか獲ることが出来無いだろうか?

俺は腕を組んで考えてみた。


「ハルさん、どうしたのですか?」


ナタリーさんが心配して声を掛けてきた。


「あ、いや、この水の中に魚が居たんだけど、獲ることが出来ないかな~と思ってさ。」


「魚…ですか? でしたら釣竿を用意してみるのも良いかもしれませんね。」


「釣竿かぁ。」


「恐らくですが、道具屋辺りに行けば売っているかと思います。」


「よし! 今度ここに来るときは釣竿を持ってこよう!」


俺は固く決心することにした。


「よし、探査は次回にして今日は戻ろうか。」


「「「「「は~い(なのじゃ)。」」」」」


俺達は地下7階を後にすることにした。

地下6階に戻り、確認していなかった通路を通り、地下5階へと戻る。

たまたま丁度ボス戦が終わった所だったので、挨拶をしてそのまま部屋を出て先を進む。

その後も特に問題も無く、俺達はダンジョンを後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ