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今日のナタリーさん 93


「ありがとうございました~」


お店を出た私達は宿屋へと帰ることにしました。

新しい下着を手に入れた私達はホクホク顔です。


「絶対ハル君、喜んでくれるよね。」


「ええ、きっと間違い無いですね。」


それについては私も自信を持って答えることが出来ました。

だってハルさんは…ねぇ?

宿に帰るとシャルティアさんとシャルちゃんがすでに戻っていました。


「お帰りなさい。」


「おかえり。」


「ただいま~ 早かったね~」


「只今戻りました。」


挨拶を済ませた後に同じテーブルに座らせて貰います。


「シャルちゃんは今日は何してきたの?」


「お母さんとお買い物。」


「へぇ~何買ったのよ?」


アイリも興味を持ったのかシャルちゃんに質問していた。


「内緒。」


「えぇ~!!」


「内緒。」


「ちょっとだけでも。」


「内緒。」


「アイリ、その辺にしておきなさいよ、シャルちゃんが困ってるよ?」


「だってぇ~」


「うふふっ、シャルはハル様に日ごろの感謝を込めて…」


「お母さん!!」


「あらあら、うふふっ♪」


恐らくですが、ハルさんにプレゼントを買ってきたんでしょうね。

私も日ごろの感謝の品でも買ってくるんでした。反省ですね。


「戻ったのじゃ。」


そのタイミングでビアンカさんが戻ってきました。

少し赤ら顔で気分が良さそうでしたので、お酒でも飲んできたのかもしれません。


「ビアンカさん、お水要りますか?」


「貰うのじゃ。」


私はコップに水を入れてビアンカさんへ渡してあげた。


「ありがとうなのじゃ。」


ビアンカさんが一気に水を煽るように飲み干した。


「ふぅ~美味しいのじゃ。

 そう言えば、お主らは目的のも買えたのか?」


「じゃじゃ~ん! どう? 可愛いでしょ?」


アイリが待ってましたとばかりに取り出して見せていた。


「なんじゃその大きさは!! やっぱり着いて行かなくて良かったのじゃ。」


「アイリさん凄い! 私もあんな風になれるかな?」


シャルちゃんが自分の胸に手を当ててそんなことを言っていた。


「大丈夫大丈夫。だってティアも大きいんだし、その娘なのだからね。

 今はそうでも、成長期なんだし、安心して良いんじゃない?」


「そっかな?」


そんなシャルちゃんをみて、ふと出会ったばかりの頃を思い出した。

あの時は食事もあまり与えられていなかったのか、やせ細っていましたが、今は沢山食べる様になった御蔭か、少し肉付きがよくなった感じですね。

あっ、決して太ったと言う訳では無く、女の子らしい体つきになってきたって感じです。

アイリがそう言うのも納得出来る気がします。


「あたいだけ仲間外れなのじゃな…」


私はあわててフォローをすることにした。


「大丈夫です。ハルさんはそんな人じゃないですから。

 それに、ほら、一人だけ違うと特別に扱ってくれるかもです。」


…あれ? 一瞬ビアンカさんが羨ましいと思ってしまいました。


「そうかの? そうかもしれんの!」


ビアンカさんは私の言葉で元気が出たみたいだ。良かったです。

少しして彼が帰ってきました。

早速夕食を作りに…と思ったら、今日は休みなので食堂で食べることになりました。残念です。

シャルティアさんも同じだったみたいで、残念がってました。


飲み物を注文した後、今日の出来事を皆で話しました。

最期に彼の話になったのですが、相変わらず色々としているみたいでした。さすがは彼です。

それにしても魔石を見つけてきたとは驚きです。私も初めて見ました。

そう言えば、エミリーが昔取扱ったことが有ったと言ってましたね。

それが何時なのかは怖くて聞けませんでしたが…


その後は食事をしながら今後の話をします。

彼は、ダンジョンのトラップの講習日について聞いてきました。

もちろん彼の用事を優先して問題無いです。それが私達の安全にも繋がるのですから当然です。


最期の今日の部屋割りを決める時間がやってきました。

今回はアイリが趣向を変えてダイズを用意したみたいです。

私はギャンブルをやらないので、初めてギャンブルの挑戦です。すこしワクワクしている私が居ます。

賭けの対象は彼です。これは本気を出さないと駄目ですよね。


最初の勝負は、アイリが7で他の全員が8が出ました。こういったことって有るんですね。

2回戦が始まります。ふふふっ、負けませんよ?


…負けてしまいました。今日の勝者はシャルちゃんです。

やっぱりギャンブルは欲を出すと駄目なんですね。反省です。

彼と別れ、私達は4人部屋へと移動します。


「あ~あ、ハル君に新しい下着見てもらおうと思ったのにな~」


「それは私も同じです。」


私も新しい下着を見てもらいたかったですし、残念です。


「ふん、次こそはあたいの番じゃ。」


「私も負けませんよ。」


最近のシャルティアさんは遠慮が無くなってきて良い傾向だと思います。

だからと言っても負けませんですけどね。

私はナタリー冒険者だ。明日もまた頑張ろう。

それではお休みなさい…


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