魔石のカケラは
「あ、ハル君お帰り~」
部屋に戻るとみんな揃っていた。
「それじゃ、私達は夕食を作りに行ってきますね。」
ナタリーさんがそう言って席を立とうとしたので止めた。
「あ、ナタリー今日は休みだろ? だから食堂の夕食にしようと思ってるんだけど。」
「「そうですか、残念です。」」
ナタリーさんとティアさんが、そろって残念そうな顔をした。
普通は楽が出来て嬉しいと思うんだけど、違うのだろうか?
食堂へ移動し、日替わり定食と各自飲み物を頼んで乾杯した後に、今日のこと聞いてみることにした。
「みんなは、今日何してたの?」
「あたいは屋台で食べ歩きじゃな。」
「お母さんと買い物。」
「久々にシャルと出掛けて楽しませて貰いました。」
「私とナタリーは服とか下着とかを買いに行ってたんだよ~
後で見せてあげるね~」
「ちょっとアイリ! 大きな声で言わないでよ! 恥ずかしいじゃない。」
どうやら各々休みを楽しんだみたいだ。
「ハルは何をやってたんじゃ?」
「うんうん、気になるよね~」
「知りたい。」
「俺か? 俺は露店を見たり、トラップの講習依頼を出してみたり、新しい武器を調達したり、ポーション作ったりと色々やったな。」
「ハルさん、何か良い物でも見つかりましたか?」
「もちろん、例えばこんなのとか。」
俺は魔石のカケラをテーブルに出した。
「ハル君、これって何? 何か魔力を感じるんだけど。」
さすがはアイリさんだ。直ぐにコレの違和感に気が付いたか。
「これは魔石のカケラだ。露店で見つけた。
まぁ、カケラだから奴隷解放には使えないだろうけどね。」
「えっ? 魔石? 本当に?」
「ああ、露店の店主は魔石だって気が付いて無かったみたいだけどね。お蔭で銀貨1枚で買えたのはラッキーだったよ。」
「へぇ~これが魔石なんだ~、何に使えるのかな?」
「鑑定結果を見ると、多分だけど魔力操作でMPを回復出来るんじゃないかなぁ~と思ってるんだけど、どうなんだろう?」
俺は物は試しで風の生活魔法を使ってMP1を消費してみた。
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:6
HP:32/32
MP:69/70
STR:11
VIT:8
AGI:17
INT:27
DEX:27
LUK:4
スキル:投擲Lv5、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv7、魔力操作Lv8、生活魔法Lv8、鑑定Lv3、隠密Lv4、解体Lv4、調合Lv8、索敵Lv6、直感Lv2、アイテムボックス、恐怖耐性Lv2、竹槍術Lv1、麻痺耐性LvMAX、呪い耐性Lv1、回避Lv1、マッピングLv2
称号:命99、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、薬剤師、ショーボン創造神の加護、中二病、このロリコン野郎!、女たらし、鬼軍曹、おっぱい神ジョルシュ神様の心の友
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MPが1つ減っているのが確認できたので、次に魔石を握って魔力を抜く感じに操作してみた。
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名前:ハル
年齢:20
状態:普通
LV:6
HP:32/32
MP:70/70
STR:11
VIT:8
AGI:17
INT:27
DEX:27
LUK:4
スキル:投擲Lv5、言語理解、剣術Lv1、激おこぷんぷんLv7、魔力操作Lv8、生活魔法Lv8、鑑定Lv3、隠密Lv4、解体Lv4、調合Lv8、索敵Lv6、直感Lv2、アイテムボックス、恐怖耐性Lv2、竹槍術Lv1、麻痺耐性LvMAX、呪い耐性Lv1、回避Lv1、マッピングLv2
称号:命99、ケモナーLv2、暗黒変態紳士、薬剤師、ショーボン創造神の加護、中二病、このロリコン野郎!、女たらし、鬼軍曹、おっぱい神ジョルシュ神様の心の友
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「おお、MPが回復している。なら魔石はどうなってる?」
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【魔石のカケラ】
品質D
効果:魔力提供(99MP)
壊れてしまった魔石の破片、壊れているため何の魔石はは不明。
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「あ、やっぱり使った分、魔石のMPが減ったか。」
「へぇ~、魔力が無い時に便利かも。
ねぇ、これって魔力を充填も出来るのかな?」
「どうだろ? やってみるか。」
俺は魔石に魔力を注入してみた。
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【魔石のカケラ】
品質D
効果:魔力提供(100MP)
壊れてしまった魔石の破片、壊れているため何の魔石はは不明。
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「おっ! 元に戻った! と言うことは繰り返し使える!?」
どうやら充電池みたいな使い方が出来るみたいだ。
「ホント? 凄~い!!」
「この魔石は、アイリかティアで使うと良いよ。」
「良いの? やった~」
「そんな貴重な物を使っても良いのでしょうか?」
「戦闘中に魔力が足りない時に使う方が俺達の安全にも繋がるんだし、気にする必要は無いと思うぞ?」
「分かりました。そういうことならば有難く使わせて頂きます。」
「宜しくな。」
「はい。」
「はいは~い! 私も頑張るからね~!」
「うん、頼むよ。」
「お待たせしました。今日の夕食とお飲み物です。」
丁度話の区切りが着いた時にケリーが夕食を持ってやってきた。
何時もなら直ぐ持ってくるものなのに、このタイミングと言うことは多分様子を伺っていたんだろう。さすがだ!
「気を使って貰って悪かったな。」
「い、いえ。それではごゆっくりどうぞ。」
ケリーはパタパタとキッチンへ戻って行った。
「じゃあ、明日への英気を養って、乾杯~!」
「「「「「乾杯~!」」」」」
俺達は夕食を楽しむことにしたのだった。




