表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
392/554

今日はお休み


「暑くて重くて柔らかい…」


気持ちよさと息苦しさから目が覚めた。朝か…

お腹の上にはシャルが乗っていた。


「何だ、シャルが原因だったのか。それにしても何で下着姿何だ?」


シャルは、前に俺が買ってあげた可愛い下着姿で寝ていた。

体を洗うために全裸のシャルを知っているから下着姿程度は気にしないが、年頃になってもコレだと色んな意味で不味く無いか?

大人になった時に他の男性PTで活動することになったときに、こんな無防備だと可愛いシャルだから襲われるぞ?

まぁ、今は子供だし追々直して行けば良いか。さて起きるか…えっ!?


目の前がシャルだったから気が付かなかったが、腕が動かせなかったので確認のために左側を見ると、黒い下着姿のティアさんが抱き着いていた。そしてその向こうには薄いブルーの下着姿のアイリさんが重なる様に抱き着いていたのだった。

反対の右側を見ると、薄いピンクの下着姿のナタリーさんが同じ様に抱き着いていて、その向こうにはビアンカさんが意外と言うか何と言うか赤いセクシーな下着姿で抱き着いていた。

えっと…ここは桃源郷なのだろうか? 絶景である。…じゃなくて!


「昨日、いったい俺は何をやったんだ!? 全く記憶が無いぞ!」


確かトイレに行った所までは覚えているのだが、その後が全く覚えていない。

覚えて居なくてこの惨状は、マジで何が有ったんだ?

とりあえず一度起き上がるために腕を引き抜こうと思ったのだが、胸の間に挟むように抱きかかえられているため、動かせない。

何度か挑戦してみたのだが…


「んん…」

「はぁ…」


柔らかい感触だけでもアレなのに、ティアさんと、ナタリーさんの色っぽい声も聞こえてきた。

やばい! 上にはシャルが乗っているのに、このままでは生理現象も手伝ってマイサンが反応してしまう! あっ…


「?」


お腹に違和感を感じたシャルが目を覚ましたみたいだ。

起き上がりはしたのだが、頭が働いていないためか、ぼーっと違和感の原因を観察していた。


「おしっこ…」


特に気にすることも無く、そう言ってトイレへと行ってしまった。助かった…のか?

上側が軽くなったので、少し強引に腕を引き抜かせてもらうことにした。


「ん…」

「んふぅ…」


…襲って良いですか? って駄目だ駄目に決まってる! だってシャルが戻って来るんだぞ?

俺は血涙を流しながら諦めることにした。


とりあえず昨日湯あみはしてないだろうし、軽く体を洗ってから着替えることにした。

シャルは戻ってきて、俺が寝ていた場所に入ってまた寝てしまった。

今日は休みにする予定だし、まあいいか。

下着姿の女性たちを眺めているのも変態っぽいし、相手にも悪いので、部屋を出て食堂へ向かうことにした。


食堂へ到着し、空いている席に座り、朝食を頼むことにした。


「ケリー、軽く食べられる物をお願いしても良いかな?」


「はい! 直ぐに用意します!」


ケリーがキッチンへ入って行くと、今度は宿の店主が食事を持ってやってきた。


「こちらが朝食です。あと、これも…」


店主が申し訳なさそうに1枚の紙を出してきたので、受け取って確認してみる。


『ドアの修理代 銀貨2枚』


「ドアの修理? もしかして俺、酔っぱらった拍子に壊しちゃった?」


「いえ、ハル様はお手洗いで倒れてしまったので、救出する際にちょっと。」


「あー」


確かにトイレ以降の記憶が無かったが、そういうことだったのか。


「ご迷惑をお掛けしました。これ修理代です。」


俺は銀貨を3枚取り出して支払った。


「1枚多いですよ。」


店主がそう言って渡してきたが、


「それは少ないですけれど迷惑料として取っといて下さい。」


強制は出来ないけれど、せめてそのくらいは受け取って欲しいな。


「分かりました。有難く頂戴致します。

 では、ごゆっくりどうぞ。」


店主はそう言って、キッチンへ戻って行った。

さて、朝食を頂くとするか。

今日の朝食は、ブルーベリー系のジャムを塗ったパンと、目玉焼き、野菜のスープだ。

ぱくり…まずまずだな。普通はこんなものだろう。


食事が終わった後は、今日は急ぐことも無いため、ケリーにコーシーをお願いしてゆったりコーヒータイムだ。

のんびりとしていると、女性陣達が食堂へやってきた。


「「ハルさん(様)ゴメンナサイ! 朝ごはん今から作ります!」」


到着そうそう、ナタリーさんとティアさんが謝ってきた。

別に怒ってないし、たまには自分で作らずのんびりしてくれても良いと思うんだけどなぁ。


「あ、もう食べちゃったから今日は大丈夫だよ。

 それに今日は休みにしたじゃん。ナタリーもティアもゆっくり休みなよ。」


「「有難うございます。」」


「う~、頭痛い…」


そして、少し青い顔をしたアイリさんがテーブルに伏せている。

どうやら二日酔いらしい。


「何じゃ、だらしないの。」


「ドワーフと一緒にしないで!」


「そうじゃの。」


「みんな揃ったから今日の予定を伝えておくね。

 昨日言った通りに調べものをするから、今日は自由行動にしようと思う。

 それじゃあ、俺は冒険者ギルドへ行って来るから、また後でな。」


「「「「「は~い、行ってらっしゃ~い(なのじゃ)。」」」」


俺はみんなと別れて冒険者ギルドへと出発することにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ