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今日のナタリーさん 8


私はナタリー

冒険者ギルドの受付嬢である


今日は講習のため朝9の時間にやってくることが分かっている、安心して仕事に集中する

ピーク時間も過ぎて落ち着きが出てきた頃に彼はやってきた、まだ時間はあるが早めに来たようだ

身だしなみチェック良し、髪型チェック良し、心の準備も良し、今なら来ても大丈夫だ

何をするのかと言うと、まだ内緒である


折角気合を入れたにも拘わらず、彼は掲示板の方へ行ってしまった

この入れた気持ちはどうしよう、来るまで持つだろうか?

なんとか維持していたら彼がやってきて挨拶してくれた

うん、やっぱりここに挨拶するんだ、もしここに口が有って話しかけたら彼は驚くだろうか?


講習の説明を彼に行う、質問を聞いてみたが特にないそうなので講習に向かうみたいだ

ナタリー今こそ練習の成果を見せる時よ!なので実行することにした


頑張った、私頑張ったよ?

ただ、緊張のあまり声があまり出なかった、ちゃんと聞こえてただろうか

恥ずかしくなったため、確認はできなかった

顔も見れなかったので仕事に集中しているフリをしてしまった

変に思われなかっただろうか


10の時間の休憩時に同僚の受付嬢が声を掛けてきた

彼女はリリア、赤髪でポニーテールをしている元気いっぱいの女の子だ


「ねぇねぇ、ナタリーってさ最近イキイキしてるよね、何か良いことでも有った?

 もしかして、さっきの彼が原因かな?かな?」


「いえ、私はいつも通りですけれど」


「またまた~私の目はごまかされないぞ?

 さっさと白状しちゃえ~ほれほれ」


「本当に何もないですよ?」


「うっそだ~だってねぇ?エミリーもそう思うよね?」


「二人とも、今は仕事中よ?そういった事は後でやりなさい」


「「すいませんでした」」


「後で聞かせてもらうかんね」


そうは言っても何を話すことなんか無いので文句を言おうかと思ったが、また怒られるのも嫌なので仕事をすることにする

12の時間ちょい前に彼は講習から戻ってきた、時間に換算すると銀貨3枚になるので支払いをお願いする

ふと彼の顔を見ると、顔が青ざめている感じがする

今回の講習は解体だ、慣れていない人だとこんな感じになってしまうのは仕方が無いのかもしれない

元気を出してもらいたく、笑顔で労ってみた

何かくねくねと不思議な踊りを踊っている、やっぱり彼は変…じゃなくて面白い人だ

彼は用事が済んだみたいなのでギルドを後にした

また明日会えるといいな


私は受付嬢、ギルドの顔だ、明日も頑張ろう


ガンバレ~

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