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地下6階 2


さて、気を取り直して探索の続きを行うことにする。

道は一本道なので迷うことも無く進むと、今度は左に扉を見つけた。


「地図からすると、この扉の先は降りてきた部屋みたいだな。」


さっき左の扉を開けた時にトラップは無かったので、右も無いと思うんだが…開けても大丈夫だろうか?

とりあえず扉を調べてはみたが、今回も同じにしか見えなかった。


「う~ん、大丈夫な気がするんだけど、開けるのは怖いなぁ…」


俺がそんなことを考えていると、ティアさんが声を掛けてきた。


「ハル様、少し宜しいでしょうか?」


「ん? どうした?」


「こういったことは、私達奴隷に開けろと命令すれば良いですよ。」


「何で?」


「何でって…奴隷はそう言う危険なことをやらせるために…」


「却下!」


「でも!」


「でもじゃないです。前にも言ってますが俺はティアもシャルも奴隷として扱うつもりは無いよ。」


「はい、そこまで~!

 シャルもティアもハル君がこんな感じの人だって知ってるでしょうに。」


「知ってる。」


「…そうですね。申し訳有りませんでした。」


「まぁ俺の場合、最悪助かるし問題無い。」


俺がそう言うと、ティアさんは首を傾げて不思議そうな顔をしていた。」


「あっ! そうか、ティアには説明して無かったっけ。

 俺は実は例え死んだとしても、後99回生き返られるんだよね。」


「えっと、それってどういう意味でしょうか。」


「ハル君、それじゃ事実だけしか分からないよ、えっとね、命の木の実って知ってるかな?」


「ええ、確か王様とかが食べて、一度だけ生き返ったと…ってまさか!?」


「そのまさかなのよ、本人が言うには知らないで100個も食べたんだってさ。」


「それで大丈夫と…でも、先ほどハル様は99回とおっしゃられてましたのは?」


「この馬鹿は、オーガロードと玉砕覚悟で相打ちしたのよ! ほっんと~に馬鹿なんだから!!」


「でも、命がけでハルさんは私達を守ってくれたんです。」


「じゃな、ハルのお陰で今のあたい達が居るのは間違い無いのじゃ。」


「…分かってるわよ。」


「ま、アイリの気持ちも分かるのじゃ、文句の一つを言っても罰は当たらんのじゃ。」


みんなが一斉にこちらを向いたので謝っておくことにした。


「うっ…みんな、ゴメン!」


とりあえずこの件についてはこれで終わることにした。

気を取り直して扉を無視して先に進むことにする。

少し進むとまた道は左に曲がっていた。

角を曲がり少し進むとまたもや反応が有った。


「前方に反応3、注意して!」


「前に出るのじゃ!」


ビアンカさんが盾を構えて前に出る。


「範囲魔法する?」


「じゃあ、お願い。」


「おっけ~!」


そう言ってアイリさんが魔法の準備をする。

俺達が戦闘準備をしている間に3つの反応はこちらに気が付き近づいて来た。


「来たぞ!」


近づいて来たのはやっぱりオークだった。

それを確認したアイリさんが魔法を発動させた。


「ブリザード!」


オークの中心で吹雪が吹き荒れた。


「ぶもおおおおぉぉぉ~~~!!」


「相変わらず凄い魔法だな。」


吹雪も収まり、そこにはドロップアイテムが落ちていた。


「ふっふ~ん♪」


今日2回目の範囲魔法で倒したアイリさんはご機嫌みたいだ。

肉と棍棒を拾い、先に進むと右側に扉が有った。


「位置からすると、先の右の扉と同じ位置だな。」


Y軸が違うだけで、左右対称の創りみたいだ。


「と、言うことはまた少し進むとまた左に曲がりそうだな。」


きっと最初の部屋をぐるっと回る感じになるのだろう。

実際進んでみると左に曲がっており、最初の扉に戻るみたいだ。


「ここを少し進むと最初の扉に出るから一度地下5階に戻るよ。」


「「「「「は~い(なのじゃ)。」」」」」


最初の扉、ここは罠無しが分かっているので普通に開け、階段を上り地下5階へと戻ることにした。


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